病院長メッセージ
臨床研修・医師キャリア支援センター 挨拶
札幌医科大学附属病院 病院長 渡辺 敦
道都札幌中央部に位置する札幌医科大学附属病院は、患者さんに信頼、満足、安心していただける安全で質の高い医療を提供するとともに、高度な先端医療の研究・開発に取り組み、人間性豊かな優れた医療人の育成に努め、北海道の地域医療に貢献することを理念としています。
医療にゴールはありません。日進月歩、常に進歩している分野と言えます。したがって、医学以外の他分野を含め、多分野へアンテナを立てて、情報・知見を得ることが大切です。さらに、それらを自らかみ砕いて自己のものとして吸収するという生涯自己研鑽が必須となります。医師形成において、臨床研修、専門研修の期間は、大変重要な期間と言えます。この期間には、研修医側には医療に対する好奇心、熱情、柔らかな柔軟性を持った活性の高い脳と能力があり、教育者側には医師として、まだ色が染まっていない研修医、専攻医に対し、効率的な進歩と将来の成功に導く情熱があります。
また医療安全にも欠かせないコミュニケーション、チームワーク、リーダーシップ、状況認識、意思決定などを包含する初期段階のノンテクニカルスキルの獲得も多くはこの時期になされます。従って、教育者側に研修を委ねるのではなく、最終的には自己決定により行動することが必要です。この期間に、能動的態度で接して得られる先輩・同僚・後輩等の医療人との絆は、生涯至宝となります。
附属病院では、多くの関連病院との連携と自由度の高いプログラム設定がなされています。また、有能な教育スタッフと最新高度な医療機器、設備を備えています。2024年に、一連の新棟建設工事、旧棟再編・改修工事が完結します。我々とともに、医師として人としてのスキルアップを成し遂げましょう。