札幌医科大学附属病院 臨床研修・医師キャリア支援センター

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臨床研修

地域医療研修体験談

安達萌 研修医(2年目)那智勝浦町立温泉病院(令和6年11月)

利那智勝浦町立温泉病院での地域医療研修を終えて

  私は、今回北海道とは異なる医療を見てみたいと思い、地域医療研修先として那智勝浦町立温泉病院を選びました。

 那智勝浦温泉病院は、内科、リハビリテーション科、整形外科からなっており、勝浦町の医療を担っています。手術が必要などの重症患者の場合は、隣の市である新宮医療センターに搬送しますが、まずは勝浦の患者は勝浦で診るとのことで、多くの患者を受け入れていました。また、勝浦町はまぐろと温泉が有名であり、多くの観光客が訪れるため、外国人の救急搬送なども多かったです。

 研修内容としては、担当患者の診療や整形外科の手術見学、訪問診療への同行や消防署見学などでした。訪問診療では、こんなところにまで人が住んでいるのかと驚くほどの山奥まで行き、問診や診察、ワクチン接種などを行っていました。そのような場所に住んでいる方は高齢の方が多く、病院に通院することは困難であり、訪問診療の重要性を感じることができました。消防署見学では、救命救急士の方々の訓練に参加させていただきました。かなり本格的な訓練をされていて、医療に対する知識も豊富であり、今後救急搬送を受け入れるにあたって頼りになる存在だと感じることができました。ただ、救命救急士の方から医療に対する質問をされたときに、答えることができなくて、自分の医師としての知識や経験不足を痛感した1日でもありました。

 休日は、温泉や、世界遺産である熊野古道、電車で白浜まで行けばアドベンチャーワールドなどを観光することができます。今まで旅行先で和歌山を考えたことはなかったですが、いざ行ってみると色々と観光するところがあるのだなと感じました。ぜひ一度和歌山に行ってみてほしいです。

土本啓太 研修医(2年目)広域紋別病院(令和6年7月)

広域紋別病院での地域研修を終えて

 広域紋別病院では主に一般外科、総合診療科、整形外科を学ぶことができました。研修医の業務内容としては総合診療科の初診外来、病棟管理、救急車対応が主でした。また脳外科のオンライン診療も経験させていただきました。

 総合診療科の初診外来では高血圧から虫垂炎や腎盂腎炎、脳梗塞や弁膜症など非常に幅広く様々な疾患を診ることができました。その際は総合診療科の先生がバックアップについてくださり、熱心に指導していただきました。特に印象深い出来事は心不全の症状で来院された方に聴診を行い、収縮期雑音を聞き取り、弁膜症を発見できたことです。このように広域紋別病院では広い地域から様々な疾患が集まるため、初診外来で貴重な症例を自ら発見・診断していく経験が得られやすいのではないかと感じました。

 また広域紋別病院では近隣の4町村(興部町、滝上町、雄武町、西興部村)を対象とした精神科巡回診療を行っており、都道府県一県に相当する広大な面積を一人の精神科医で診療していました。巡回診療では地域ごとの違いを知ることができました。

 精神科巡回診療は当初の研修プランには含まれていませんでしたが私が精神科巡回診療に興味を持っていることを聞き研修プランに組み込んでいただきました。ほかにもさまざまこちらの希望に合わせてくださり大変感謝しております。

 生活面に関しては、病院宿舎は新しくきれいで立地も病院すぐであり快適に過ごすことができました。休日は紋別の観光(流氷センターなど)をしてリフレッシュすることができました。

 先生方、看護師、事務の方も皆さん優しく迎え入れてくれ、大変有意義で実りのある1カ月を過ごすことができました。皆さんも広域紋別病院を地域医療研修先に選んでみてはいかがでしょうか。

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