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看護学科 領域紹介

助産・母性看護学

領域紹介 -助産・母性看護学とは

 助産・母性看護学領域は、赤ちゃんがお腹にいるときから女性の一生の健康を性(生命)の観点から支援する学問領域です。主に、妊娠・出産というダイナミックに変化する期間に焦点をあて、生命の誕生を見守り母と子および家族中心の看護実践について学びます。また、将来、助産師課程への進学を考えている方や興味のある方は、いつでも本領域の教員を訪ねて下さい。本学専攻科助産学専攻の授業訪問や助産学生との交流なども積極的に行っています。

助産・母性看護学

教員紹介教員一覧

教授 正岡 経子

「母と子の心と体のつながりや、出産を通して新しい家族が誕生するエピソードには、感動がたくさん詰まっています。心揺さぶられる体験は専門職としての成長には必要不可欠です。沢山の経験を通して新しい生命を育む看護者の役割について一緒に学びましょう。」

講師 林 佳子

「女性が安心して出産し、いきいきと子育てをしていく上で看護師・助産師は大きな役割を担っています。母と子、その家族を支える看護実践をするやりがいと喜びを感じてみませんか。」

講師 前田 尚美

「妊娠・出産・育児だけではなく、あらゆる年代の女性の健康を支える「母性看護」を、一緒に学びませんか。」

講師 植木 瞳

「新しい生命が誕生するまでの過程は奇跡的で感動的で、女性と家族にとってかけがえのない経験になります。新しい生命が健やかに育まれるように、看護者の役割を一緒に考えましょう。」

助教 白井 紀子

「多くの女性が一生のうちに1回しか出産を経験しないといわれる時代、母性看護にはその貴重な経験をする女性と家族を支える役割がより一層求められています。命の誕生の場面や、子どもが生まれた家族の新しい生活を支援する看護について一緒に考えましょう。」

助教 中村 彩希子

「『出産』という場にはお母さんと赤ちゃん、そしてその家族のエネルギーが満ち溢れています。赤ちゃんを迎え、家族として新たなスタートを切る人たちをサポートする上で、看護師・助産師が活躍できる場面はたくさんあります。札幌医科大学で一緒に学べる日を楽しみにしています。」

助手 竹内 彩弥香

「母性看護と言っても、その対象は母親だけではありません。生まれてくる新しい生命と、その家族、さらにはそれを取り囲む地域や環境の潜在する強みを活かす関わりによって、未来を担う子どもたちや世界を支えます。家族のはじまりに寄り添う看護の魅力を、たくさんお伝えします。」

 

研究テーマ(教育活動、社会貢献活動)

  1. 助産師の実践能力向上にむけた人材育成に関する研究
    助産ケアの質向上のためには後輩助産師の育成は必要不可欠です。ケア経験からの学びを育むための教育プログラムを作成し、助産現場の効果的な人材育成を支援する研究に取り組んでいます。
  2. 母体・胎児集中治療室における病床管理と看護管理者の役割に関する研究
    ハイリスクな母体と胎児に高度医療を提供する母体・胎児集中治療室は、各都道府県に最低1か所配置されています。集中治療が必要な母児のニーズに応えるために、限られた病床を効率的に運用するための看護管理者の役割について研究に取り組んでいます。
  3. 女性の生涯の健康維持・向上に関する研究
    女性の平均寿命は上昇の一途をたどっていますが、健康寿命との差は約12歳です。そこで女性の健康に影響を及ぼす女性ホルモン(エストロゲン)に着目し、更年期の健康状態や自覚症状、生活習慣等の関連について調査を行い、加齢に伴う健康問題の予防について研究しています。
  4. 性教育に関する研究と実践
    第2次性徴が始まる思春期は男女とも子どもをもつ身体の準備が整う重要な時期です。心身ともに大人になっていく中・高校生へ、性と生命の大切さを伝える健康教育を行っています。
  5. 助産学専攻のカリキュラム評価に関する研究
    ハイリスクな母子へのケア、地域における母子と家族への支援等、助産師に求められる役割は広く・深くなってきています。時代のニーズに応じた力を持つ助産師を輩出するために、助産学専攻の在校生、修了生および臨床助産師を対象に、本学助産学専攻の教育内容の充実状況や、助産実践能力の達成状況について調査を行い、カリキュラムを評価する研究に取り組んでいます。
  6. NICUにおける母乳育児支援に関する研究
    低出生体重児をはじめとするハイリスク新生児は一定の割合で生まれ続けており、NICUに子どもが入院した母親が直面する母乳育児には複雑なニーズがあります。NICUにおいても充実した母乳育児支援を展開するための研究に取り組んでいます。
  7. 産後の女性のメンタルヘルスに関する研究
    産後はホルモンバランスが急激に変化するため、メンタルヘルスの不調をきたしやすくなります。悪化すると産後うつ病などの精神疾患に発展し、母親の自殺にまで繋がっている現状があります。母親のメンタルヘルスの不調を早期に発見し、ケアするための研究に取り組んでいます。
  8. 産科混合病棟で勤務する助産師に関する研究
    近年、産科病棟は混合化しており、産科に加えて多岐にわたる診療科で構成されています。そこで働く助産師は、妊産褥婦だけではなく幅広い対象者へのケアを行うようになってきました。様々な対象者に対するケア経験を助産師としての実践能力向上につなげるための研究に取り組んでいます。
  9. 社会貢献活動:救急隊員訓練生への分娩介助演習
    北海道消防学校と協働して、救急隊員を目指す訓練生を対象に分娩介助演習を行っています。北海道では特に沿岸部や山間部で、居住地域から分娩施設までの距離が長距離化し、病院到着前に分娩に至るリスクが高いといえます。これまで担当した訓練生のなかには、分娩に至りそうな産婦の救護活動経験や、現場に到着したら既に児が産まれていた、という経験をもつ方もいました。北海道にとって非常に重要な演習と考え、今後も継続したいと思います。

助産学専攻進学希望者への支援

 毎年、本学の看護学科から沢山の学生が、本学の助産学専攻に進学しています。

 母性看護学を担当している教員が、助産学専攻も担当していることから、教員への相談がしやすい環境にあります。希望者には、助産学専攻の授業に体験参加する取り組みもしています。助産学専攻の学生は同じ学内にいますので、休み時間を利用して先輩に進学の相談をすることが可能です。

 また、進学希望者を対象に、専攻科説明会を年に1回開催しています。これは、本学看護学科学生の他、学外からの進学希望者も参加可能なプログラムです。この他に、2020年度からは毎年、本学看護学科の学生と助産学専攻の学生・修了生のみを対象にしたオープンセミナー“SAPMED Midwife Café ~拓く!助産師の道~”を開催しています。このセミナーでは助産学専攻の先輩達と交流することが可能です。

 助産学専攻に興味がある方には、いつでも本領域の教員が対応し、キャリア形成のための情報提供を行っています。将来、助産師を目指している高校生の皆さん、本学の看護学科で学ぶことで、看護学生時代から助産学専攻の先輩達と交流できます。ぜひ本学で看護を学び、そのまま助産学専攻へ進みませんか。

助産・母性看護学研究室ホームページへのリンク

https://www.sapmed-mw.com/