患者さんへ

受診を希望される患者さんへ

当センター外来は耳鼻咽喉科外来にて,下記担当医が行っております。
 月曜日 高野・才川 
 火曜日  (休診)
 水曜日 吉田 
 木曜日  宮田(偶数週)
 金曜日  小笠原・角木(偶数集)
  • 受診を希望される場合,上記曜日に受診していただけますようお願いいたします。
  • 初診で紹介状がない場合,当院は高度な医療を提供する特定機能病院であるため,一定の初診料がかかります。
  • すでに他の医療機関を受診されている場合は,紹介状を持参していただけると,スムーズに診療を進めることができます。紹介元医療機関から新患外来予約が可能ですので,受診されている医療機関にお申し出ください。

新生児聴覚スクリーニングで要再検査となった場合

新生児聴覚スクリーニング後の流れ
当センターは、新生児聴覚スクリーニング後の精密聴力検査機関となっております。

<新生児聴覚スクリーニングって何ですか?>
主に産科で生まれてすぐに行う簡易聴力検査です。生まれつき難聴がある赤ちゃんは1000人に1~2人ですが、スクリーニング検査でリファー(要再検査)となるのは1000人に4~5人です。産まれてすぐに行うスクリーニング検査だけでは、難聴があるとは言えません。精密検査によって確かめる必要があります。
リファーとなった際には、精密検査をお勧めします。もし難聴があった場合、できるだけ早くに難聴を発見・診断して、早期に適切な補聴と療育・教育機関でのサポートを受けることで、将来の社会活動へつなげていくための大切な検査になります。
*要再検の原因
・羊水が耳の中にたまったままになっている
・耳垢が詰まっている
・中耳炎になっている
・検査時に動いてしまってうまく検査ができなかった
・何らかの難聴が予想される
など、さまざまな原因が考えられます。リファーは難聴が確定しているわけではありません。まずは専門の精密医療機関(耳鼻咽喉科)の受診が必要です。

<難聴があるとどんな困ったことがあるのですか?>
難聴の程度によって、大まかに以下のようなことが挙げれられます。
・軽度 (25~40dB)・・・小声では聞き取りずらい(遠くの声が聞き取れない)
・中等度(40~70dB)・・・普通の会話の声が聞き取りにくい 言葉の習得や発音に影響が出る
・高度 (70~90dB)・・・知覚の大声や補聴器を用いれば会話が聞き取れる
・重度 (90dB~)・・・・補聴器を用いても聞き取れない、人工内耳の手術も検討する
<スクリーニング後はどのように検査が進むのですか?>
スクリーニング~精密検査までの流れは以下のようになります。

ー主に産科ーーーーー
初回検査 AABR(OAE)検査
  • →反応あり →パス
  • →リファー(要再検)
    • →確認検査 AABR(OAE)検査 2回目
      • →反応あり →パス
      • →リファー →精密検査機関(耳鼻咽喉科)に紹介
ー精密検査機関【生後3ヶ月以内に実施】ーーーーー
ABR・ASSR・OAE 検査の実施
  • パス →聴覚障害なし
  • 聴覚障害あり【生後3ヶ月~】
    • →中等度以上の難聴 →補聴器試聴・装用開始、療育機関(聾学校等)へ紹介、耳鼻咽喉科での定期的な検査・診察と補聴の指導
ABR イヤフォンから音を出して、脳波を測定して高音(4000Hz)を測定する検査
ASSR イヤフォンから音を出して、低音から高音(500~8000Hz)を測定する脳波の検査
OAE イヤフォンで鼓膜に音を入れ中音から高音(1000~8000Hz)を測定
 
各検査は生後3カ月未満では、自然睡眠下で約1時間程度要します。
生後3カ月以上は、眠剤のシロップを飲んで、熟睡してから検査を行うため、入眠するまでの時間がプラスされて2時間程度要します。

札幌医科大学付属病院では、遠方からの精密聴力検査を希望される場合には、できる限り検査と同日に検査結果をお伝えできるように調整しております。