学科長あいさつ

作業療法学科長 仙石泰仁

 満足できる生活とはなんでしょうか?社会の中で自分らしく誇りを持って生きるためにはどうしたらよいのでしょうか?こういった問いに答えることは簡単ではありません。また、他者が「生活」「自分らしさ」などを支援するためには、幅広い知識と豊かな人間性、そして実践の積み重ねが必要となります。

 作業療法では様々な疾患によってこころや身体機能に障害を持った方、高齢者、発達に遅れが生じている子ども達に対して、作業療法学はもとより医学や心理学など関連学問領域の知識を基礎として、満足した生活や社会の中でその人らしく生きることを支援する専門職です。そのため作業療法士は病院だけでなく、福祉施設、行政機関、幼稚園や小学校などの教育機関など様々な場所で働いています。

 作業療法の魅力は対象者のそばに寄り添いながら、確かな知識基盤に基づいて個々人の生活や暮らしに対して具体的な支援ができる点にあります。そのために、作業療法士自身は、常に知識や技術を高め、人間性を磨き続ける必要がありますが、目指す職業としては大変魅力的であると自負しています。

 本学科は4年制大学として北海道では最初に設立され、前身の衛生短期大学部を含めると30年を超える歴史があります。その間、臨床現場で信頼される作業療法士の育成を1つの柱として、少人数教育による、きめ細やかな知識・技術の習得を図ってきました。その成果は、北海道内の医療や福祉などの現場で指導的な役割を多くの卒業生が担っている現状に結びついています。更に、もう一つの柱として最先端の学際的な知識の教授と問題解決に向けた研究マインドのある人材を育てることです。対象者の抱えている課題を分析し、科学的根拠に基づいた支援を計画し実施するプロセスの習得や、学習の中で考えた疑問を研究しながら解決する具体的な方法を、学内での座学から臨床現場での実践への連続性を持たせ繰り返し学習できる環境を整えています。卒業論文で行った研究を 卒業後専門学会で発表する学生も多く、大学院へ進学して更に高度な知識や研究活動を行う道も準備されています。

 卒業生の多くは北海道におけるリハビリテーションの牽引役として活躍し、指導的な役割を担っています。また、様々な疾患から生じる障害特性の解明や支援方法の開発などの研究に携わっている人材も多く輩出しています。多くの皆様が本学科で学び、将来、作業療法士として活躍していただけることを願っています。

 

教育理念

 作業療法学科は、札幌医科大学の建学の精神・理念、保健医療学部の教育理念・目標を実現するため、創造性に富み人間性豊かで高い倫理観をもち、北海道はもとより、日本社会や世界の保健医療に貢献できる実践能力を備えた作業療法士の育成を目的とする。

 

教育目標

 

卒業生の有する特性

(1)建学の精神を実現する人間的な能力

(2)作業療法士としての能力