外来受診について

歯科口腔外科の外来診診療室は病院中央診療棟の2階にあり、ユニット12台で診療を行っています。外来診療日は、月曜日から金曜日までの毎日であり、診療時間は、朝9時から夕17時までです。午前中は主に新患(初めて受診した患者様)の診察をし、午後に外来外科手術を行っています。

当科のスタッフ担当システム

当科では、外来診療と入院診療をそれぞれの専属スタッフが担当するシステムを採用しています。一方、研修医は半年ごとに外来診療と入院診療をバランス良く経験できるように配属されています。現在の外来専属スタッフの構成は、外来医長以下の研修医を除いた口腔外科医6名、歯科矯正医1名、研修医7名、看護師1名、歯科技工士2名、歯科衛生士5名です。これに当科の研究室で研究を行う大学院生が適宜、診療に加わります。

診療実績

2018年の診療実績は、新患が約4800人、再診患者さんが約26800人、計29600人の患者さんが受診されました。その70%程度が紹介患者さんであり、一般開業歯科や病院歯科ばかりでなく一般内科、整形外科、耳鼻咽喉科などからも紹介があります。また、当院の他科から様々な疾患を有する入院患者さんも受診されます。

特徴

札幌医科大学附属病院歯科口腔外科の特徴は、北海道のがん診療連携拠点病院として年間約30〜40名の口腔癌の新患が来院されることです。また、良性腫瘍、嚢胞、顎変形症、顎顔面外傷、顎関節症、口腔感染症、口腔粘膜疾患、口腔乾燥症(ドライマウス)、唾液腺疾患など口腔に発生する様々な疾患の患者さんが外来を受診します。最近では、骨粗鬆症や癌の治療のためにビスホスホネート剤を服用中の患者さんが多く来院されます。

外来小手術の内容

外来小手術の内容は、智歯(親知らず)抜歯、歯周外科手術、歯根端切除術、歯牙移植・再植、外傷の縫合、嚢胞摘出術、嚢胞開窓術、炎症に対する切開排膿、腫瘍切除術、埋伏歯の開窓牽引、シェーグレン症候群診断のための口唇生検、インプラント埋入などです。有病者の外来における外科的手術の際には、看護師との協力によりバイタルサインのモニタリングを行い、急変時における迅速な対応と看護に努めています。また、顎関節脱臼の整復・治療、顎関節症のスプリント療法、睡眠時無呼吸症候群用のスプリント作製なども行っています。さらに、他科入院中の有病患者様の歯科治療や抜歯、骨髄移植、抗癌剤治療や弁置換術などが予定されている患者様の口腔感染予防や歯科治療を積極的に行っています。

専門外来について

悪性腫瘍、顎変形症、インプラント治療に関しては専門外来を設置し、専門性の高い治療を提供しています。唇顎口蓋裂の治療は形成外科を中心に耳鼻咽喉科、当科が連携するチーム医療を行っております。

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