外傷

口腔領域の外傷

転倒や転落、交通事故等で顔面を受賞した場合に、下記のような損傷をきたすことがあります。病状によっては速やかに処置を行う必要があります。当院では24時間、365日、地域の歯科診療所や当院高度救命救急センター等の要請を受け口腔領域の外傷に対する対応を行っております。病状によっては、入院管理や全身麻酔下の処置が必要となることもあります。受傷時に頭部や頸部も受傷した可能性がある場合、意識消失や吐き気、頭痛の症状がある場合、手足のしびれや運動障害がある場合などは、救急対応や脳神経外科、整形外科の受診が優先されます。電話相談を頂いた場合や直接当科に来院した場合にも、状況に応じて他科の受診を勧めることもあります。

口腔外科で対応する外傷

1.軟組織の損傷

舌、口唇、頬粘膜、歯肉、口底、口蓋の損傷。
止血や創部の洗浄を行い、損傷の程度に応じて縫合等の処置を行うことで、機能や審美性の回復をはかります。

2.硬組織の損傷

歯牙の破折、脱臼、歯槽骨骨折。
損傷の程度に応じて、修復処置や整復・固定処置を行います。
受傷により歯が欠けた、折れた、抜けてしまった場合、歯の破片や歯自体があれば生理食塩水や牛乳を湿らせた清潔なガーゼで包み、持参して下さい。

3.顎骨骨折

上顎骨の骨折、下顎骨の骨折。
基本的に入院管理が必要です。手術適応であれば、全身麻酔下に整復・固定術を行います。

当科の特色

下顎骨関節突起骨折の手術において、従来の手術方法では、術後の顔面神経麻痺リスクや手術創の残存等が課題となっておりました。当科では顔面神経麻痺リスクの低減や傷を目立たないようにできる最新の術式を採用しております。
骨折部のイメージ画像
左の関節突起が骨折し、骨片がずれています。
手術個所のイメージ画像
手術により正しい位置に整復・固定しました。
術後の写真
術後の傷は従来法と比較して目立ちません。