北海道新聞掲載「札医大と共同研究」
平成26年2月7日(金)の北海道新聞に、ニプロ株式会社様のご支援により開講した寄附講座「再生治療推進講座」についての記事が掲載されました
2014/02/07 北海道新聞朝刊地方(札幌市内) 28ページ 568文字
札幌医大は6日、脳梗塞(こうそく)の後遺症などを改善するため、同大が臨床試験(治験)を進めている骨髄細胞を使った再生治療について、医療機器メーカーのニプロ(大阪市)と実用化に向けた共同研究を始めたと発表した。骨髄細胞を培養して作る細胞製剤の量産化技術を開発し、2017年にも医薬品の承認申請を行いたい考えだ。
再生治療は骨髄細胞が体内の損傷部位に集まり、細胞の再生を促す性質を利用。患者本人の骨髄細胞から細胞製剤を作り、体内に戻すことで症状の回復が期待されている。
共同研究に当たり、再生治療用の機器製造への参入を目指すニプロが5億4千万円を寄付。札医大に「再生治療推進講座」を開設し、同大医学部付属フロンティア医学研究所の本望修(ほんもうおさむ)教授とニプロ研究員ら計13人が参加する。現在は患者1人に数百万円かかる細胞培養などに、ロボット操作や専用機器を導入してコスト圧縮を図り、実用化につなげたい考えだ。
6日は札医大で講座の開講式が行われ、同大の島本和明学長は「多くの患者に再生医療を届ける一歩にしたい」、ニプロの佐野嘉彦社長は「素晴らしい研究を支援させていただくのはうれしい」と述べた。
(須藤真哉)
【写真説明】再生治療推進講座の開講式後、寄付に対する札医大の感謝状を手にするニプロの佐野嘉彦社長(右)と、札医大の島本和明学長
【北海道新聞社許諾 D1402-1408-00009555】
- 経営企画課企画広報係
- 発行日:2014年02月12日
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