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北海道新聞掲載「花粉症の季節 気になる対策」

平成26年3月19日(水)の北海道新聞に、本学医学部耳鼻咽喉科学講座 白崎 英明准教授の「花粉症の季節 気になる対策」の記事が掲載されました。

掲載記事
くしゃみ、鼻詰まり、涙…*花粉症の季節 気になる対策*好天、風が強い日は外出避けて/処方・市販薬併用で症状悪化も

2014/03/19 北海道新聞朝刊全道(生活・くらし) 18ページ 1514文字


 くしゃみ、鼻詰まり、涙などわずらわしい症状を起こす花粉症の季節が近づいている。道内で花粉症を引き起こす主な原因であるシラカバ花粉の今年の飛散量は、昨年より多いと見込まれている。花粉症対策で気になる点をまとめた。
(安藤徹)

*飛散量多め
 今年のシラカバ花粉の飛散量は、日本気象協会北海道支社が全道的に例年より多め(110~150%)と予測。道立衛生研究所は、函館がやや多い(120~159%)ほかは、札幌、岩見沢、旭川、帯広、北見の各地は例年並み(80~119%)だ。評価が異なるが「飛散予測は目安。花粉症の人は毎年ある程度注意が必要」(道立衛生研)だ。両者とも、飛散量が少なかった昨年よりは多いと見ている。
 飛散時期は例年4月下旬からだが、道立衛生研は、気温が低い日が依然続いているので、今年はやや遅めと予測している。
*マスク必携
 対策は、まず花粉に触れる機会を極力減らすことだ。花粉は天気の良い日、風が強い日、気温が高い日に飛びやすい。外出を避けるか、マスクをしっかりして守ることが大切。シラカバが林立した場所は当然要注意だ。
 花粉症はアレルギー反応の一つ。昨年まで何の症状もなかった人が、今年発症することもある。体に入った花粉の抗原に体が過剰に反応すると、抗原を攻撃する抗体を大量に作り、体外に出すためにくしゃみや鼻水などの反応を起こす。抗体は蓄積され、一定程度の量を超えるとこうした反応が出る。
 札医大耳鼻咽喉科の白崎英明(しらさきひであき)准教授は「抗原に反応するようになると、その後は体に入るたびに反応が起きてしまう。花粉症でない人も抗体が蓄積されないように予防した方がよい」とアドバイスしている。
*まず受診を
 北海道薬剤師会副会長の有沢賢二(ありさわけんじ)さんによると、薬は大きく分けて処方薬と市販薬がある。症状が重い場合は早めに医師に診てもらい、処方薬を出してもらうとよい。花粉の飛散時期に合わせて服用し、予防的に使うこともできる。
 近年は処方薬の市販化も進んでいる。多忙で医師に診てもらう時間がなかったり、旅先で薬が必要になったりした場合は使いやすい。
 ただ、すでにぜんそくやアトピー性皮膚炎など別のアレルギー性の疾患を持っていると、それらの処方薬が花粉症の市販薬の成分と重複する可能性があるので、医師と相談した方がよい。
 有沢さんは「前立腺肥大や緑内障などは、花粉症の薬によっては症状を悪化させるものもある」と言い、市販薬は使わず医師の受診を勧めている。
*口腔アレルギー
 白崎准教授が注意を促すのが、口腔(こうくう)アレルギー症候群だ。シラカバ花粉症と同じ抗原を持つ果物などを食べると、数分で舌やくちびるがはれてかゆくなったりする。シラカバ花粉症患者の50~70%がかかるという。関係するのは、リンゴ、モモ、サクランボなどバラ科の果物と豆乳。重症化すると、これらを食べたり飲んだりすることができなくなる。白崎准教授は「豆乳は一度に大量に飲み込んでしまうので、呼吸困難などの重い症状が出ることがある」。
*ハンノキで発症
 シラカバが少ない釧路地方は花粉症と無縁と思われがちだが、湿原に生えるハンノキは花粉症の原因となる植物の一つだ。釧路地方の花粉を独自に調査している釧路市のうえはら耳鼻咽喉科クリニックには毎年、3~5月にかけて花粉症の症状を訴える患者が40~50人来院するという。植原元晴(うえはらもとはる)院長は「釧路でも花粉症を発症する人はいるので、症状が重い場合は医師の受診を」と呼びかけている。

【写真説明】(上)シラカバの花粉(下)ハンノキの花粉(いずれも白崎英明准教授提供)
【写真説明】白崎英明准教授

【北海道新聞社許諾 D1403-1409-00009666】

  • 経営企画課企画広報係
  • 発行日:2014年03月25日