北海道新聞掲載「両方組み合わせ健康に」
平成26年2月21日(金)の北海道新聞に、本学附属病院スポーツ医学センター産婦人科専門医兼医学部産婦人科学講座 寺本 瑞恵助教の「有酸素運動、無酸素運動について」の記事が掲載されました。
2014/02/21 北海道新聞朝刊地方(札幌市内) 29ページ 2373文字
*両方組み合わせ健康に
札幌医科大学付属病院スポーツ医学センター産婦人科医師の寺本瑞絵(みずえ)さん(39)
有酸素運動は、脂肪を減らす効果があります。運動に必要なエネルギーを作り出すため、呼吸で取り込んだ酸素によって脂肪を燃焼させるからです。ただし、一定の時間が必要になります。運動の開始当初は、血中の糖質などがエネルギー源として使われ、内臓脂肪や皮下脂肪が燃焼するのは20分以降とされています。
空腹時の有酸素運動は避けてください。低血糖状態だと、筋肉を分解して生み出したタンパク質をエネルギー源とするため、筋肉量の減少につながります。
無酸素運動は筋肉を増強し、基礎代謝量を増やす効果があります。基礎代謝量とは、何もせずにじっとしていても消費されるエネルギー量です。筋肉が増えると基礎代謝量も増えるのはエネルギーの多くが筋肉で消費されるからです。無酸素運動は、食べても太りにくい体を作ります。
トレーニングは毎日ではなく、2~3日おきにした方が良いでしょう。筋肉は大きくなるのに48~72時間が必要で、毎日行うと筋肉の発達が阻害されてしまうのです。
ダイエットを目指すなら、両方の運動を組み合わせるのが最適です。無酸素運動によって分泌される成長ホルモンは、内臓脂肪や皮下脂肪を「遊離脂肪酸」に分解します。この脂肪酸は燃焼しやすい。筋トレ(無酸素運動)の後にランニング(有酸素運動)などを行えば、脂肪を効率良く減らせます。
*運動の効果
<有酸素運動>
●動脈硬化や心筋梗塞の予防
●体脂肪の減少
●心肺機能の改善
●不安や抑うつ感の軽減
<無酸素運動>
●筋肉を大きくする
●太りにくい体になる
●骨を強くする
●筋力増加で有酸素運動の効果が高まる
【写真説明】有酸素と無酸素、どちらの運動にも偏らず、バランスよく組み合わせるのが大切と語る寺本瑞絵さん
【北海道新聞社許諾 D1402-1408-00009598】
- 経営企画課企画広報係
- 発行日:2014年03月04日
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