初代・立野 誠吾 教授

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当講座(教室)は、1954年6月に立野 誠吾 教授が主宰する結核科として開設されました。当時、肺結核は国民病と称されるほど重要な疾患であり、スタッフは内科、外科、病理学を専攻する医師らによって構成され、結核病センターの役割を果たしておりました。また開設以来、結核以外のさまざまな呼吸器領域の診療と研究にも取り組んできました。1964年の学制改革に伴い、内科学第三講座と改称されました。

二代目・鈴木 明 教授

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1979年10月より、鈴木 明 教授(前国立がんセンター呼吸器科科長)が主宰しました。 鈴木教授は肺区域解剖を基礎とした胸部X線像の画像診断学を専門としており、当教室で行われた臨床研究は肺がんや間質性肺疾患などの胸部画像診断学の向上と普及に大きく貢献しました。学外からも多くの研究員が訪れ、鈴木教授の指導を受けた門下生は、その後国内外の画像診断学をリードしています。

三代目・阿部 庄作 教授

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1992年8月からは阿部 庄作 教授(北海道大学医学部出身)が主宰しました。画像診断学の発展に加え、病理学・免疫学・生化学を基盤とする独創的な研究を推し進め、その成果を世界へ発信し、臨床に応用しました。特発性間質性肺炎においては、診断精度の向上を目指した研究にも取り組み、医化学講座と共同研究していたSP-AおよびSP-Dが特異的血清マーカーであることを見出し、バイオマーカーによる病態把握の礎を築きました。

四代目・高橋 弘毅 教授

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2005年8月からは高橋 弘毅 教授(本学出身)が主宰し、教育・臨床・研究・地域医療をそれぞれ高い水準で推進しました。間質性肺疾患においては、講座の歴史の中で培われた高い画像診断技術、また高橋教授がライフワークとして情熱を注いだ肺サーファクタント蛋白質の研究を応用したバイオマーカーに関する知見を基に、日本有数の間質性肺疾患のセンター施設に成長させました。2013年5月には講座名が「呼吸器・アレルギー内科学講座」に改称されました。

五代目・千葉 弘文 教授

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2021年9月からは千葉 弘文 教授(本学出身)に引き継がれました。これまで基礎医学との橋渡し研究や臨床疫学研究などに精力的に携わり、間質性肺疾患を中心に呼吸器病学全体の発展に取り組んでいます。医学・医療に多くの課題と期待が託されている昨今、「信頼される内科医を育成する卒前・卒後教育」、「高度先進医療と地域医療支援の両立」、「基礎系医学研究室との連携を重視した臨床研究」を使命の3本柱と考え、目標に向かって教室員一丸となって日々励んでいます。