第21回北海道緩和医療研究会
北川 未央
ホテル札幌芸文館 2017.8.26
このたび機会を与えていただき、第21回北海道緩和医療研究会でのシンポジウム「骨転移への対応」で発表させていただきました。
私に与えられたテーマは、骨転移における放射線治療の役割および注意点でした。骨転移による症状は患者のQOLを低下させることが知られています。症状出現時はオピオイド等の薬物療法での対症療法が不可欠ですが、同時にその原因となる病変への局所療法が骨転移治療における大きなポイントとなります。そこで放射線治療がクローズアップされているのです。
私に与えられたテーマは、骨転移における放射線治療の役割および注意点でした。骨転移による症状は患者のQOLを低下させることが知られています。症状出現時はオピオイド等の薬物療法での対症療法が不可欠ですが、同時にその原因となる病変への局所療法が骨転移治療における大きなポイントとなります。そこで放射線治療がクローズアップされているのです。
①疼痛緩和
②病的骨折予防
③脊髄圧迫による麻痺予防・改善
②病的骨折予防
③脊髄圧迫による麻痺予防・改善
の3点に分けて発表しました。
近年、単回照射や再照射でのIMRT使用が増えてきており、当院でも積極的に試行していますが、適応症例を考えながらおこなっていくべきと考えています。私自身、勉強中の身ではありますが、今回骨転移のevidenceや当院での治療経験についてまとめる機会をいただき、改めてより早期に治療効果の得られる骨転移診療を目指したいと思いました。
私以外にも整形外科、リハビリテーション科、看護部門からの発表もありましたが、がん診療においては部門を隔てないチーム医療が重要と思います。可能であれば当院でも放射線治療科が緩和医療のチーム化に貢献できる日が来ればと考えています。