理事長室だより第28号 平成26年5月16日

 理事長室だより第28号をお届けします。
 4月下旬から一気に気温が上がり、桜も例年より早く開花するなど、暖かく過ごしやすい季節になってきました。
新年度から1ヵ月が経過し、新入生の皆さんもそろそろ本学の学生生活に慣れてきたころかと思います。学生の皆さんがより充実した学生生活が送れるよう、教職員の皆さまのご配慮とご指導をお願いします。
 それでは、最近の本学の動きをお知らせします。

●平成26年度札幌医科大学入学式を行いました

 4月4日、札幌プリンスホテル国際館パミールにて、平成26年度札幌医科大学入学式を行いました。
入学式当日は、新入生の保護者の皆さまや、高橋はるみ北海道知事をはじめとするご来賓の皆さまなど、多くの方々にご出席をいただきました。
 今年度本学は、両学部、大学院両研究科、助産学専攻科合わせて、総勢301名の新入生を迎えました。新入生の皆さん、本当におめでとうございます。
 新入生の皆さんには、今後、医学・医療の優れた技量の修得に加えて、患者様とそのご家族の気持ちがわかる医療人として育っていただくことを期待しています。そして、道民の皆様に期待され、世界の研究をリードする札幌医科大学を皆さんが創出するという気概を持って、本学での学生生活を送ってほしいと思います。

●本学とニプロ株式会社との特許ライセンス契約調印式及び記者発表を行いました

 本学とニプロ株式会社との特許ライセンス契約調印式及び記者発表を行いました
 4月28日、本学基礎医学研究棟5階共通会議室において、本学とニプロ株式会社との「脳梗塞及び脊髄損傷の治療に用いる自己骨髄間葉系幹細胞」の特許についてのライセンス契約を締結する調印式及び記者発表を行いました。
 今回の特許ライセンス契約の特徴は、本学における独自の研究成果を元に、純国産の細胞医薬品を開発し、薬事法に基づく再生医療分野での医薬品としては国内初の製造販売を予定しているところです。
 記者発表では、医学部附属フロンティア医学研究所神経再生医療部門の本望教授と、整形外科学講座の山下病院長から本学で実施中の脳梗塞及び脊髄損傷患者に対する医師主導治験についての概要説明を行うとともに、ニプロ株式会社から再生医療事業化に向けた今後の取組について説明をいただきました。
 ニプロ株式会社がこれまで培ってきた医療機器・医薬品開発の技術により、本再生医療の保険診療への道を開き、多くの患者さまを後遺症の苦しみから救えるよう、両者で協力し事業化を進めてまいります。

●本学と株式会社十勝毎日新聞社との間で包括連携協定を締結しました

 5月7日、本学基礎医学研究棟5階共通会議室において、本学と株式会社十勝毎日新聞社は、産学の連携を通じて相互の発展に寄与するとともに、北海道の保健・医療・福祉の向上など、地域社会の発展に資することを目的とした連携協定を締結し、調印式を行いました。
 今後は、保健・医療・福祉に関する共同セミナーやイベントの開催、共同研究・受託研究の推進、地域医療教育に関わる支援などの分野で連携・協力していくことを予定しています。
 本学と民間企業との間で締結する包括的な連携協定は、北海道新聞社、北洋銀行、株式会社ハーバー研究所、株式会社ホリ、大地みらい信用金庫及び留萌信用金庫に次いで7例目となります。
 本学は、今後もこのような産学連携などを通じ、患者様、ご家族様、地域の皆様に様々な形で貢献できるよう取り組んでまいります。

●最後に

 行楽シーズンを迎え、学生、教職員の皆さんも自転車や自動車を運転する機会が多くなるかと思いますが、交通事故などには十分にお気を付けください。また、季節柄まだまだ寒暖の差が大きい日がありますので、体調管理にはくれぐれもご留意いただきたいと思います。

最終更新日: