理事長室だより第26号 平成26年1月15日

 皆様、新年あけましておめでとうございます。
年末年始は9連休の期間中、後半こそ大雪でしたが、寒さも緩み、皆様もゆっくりと落ち着いた正月を迎えられたものと思います。一方、この間にも、附属病院などにおいて勤務に当たられた方々には心から感謝申し上げます。
今年初めての理事長室だよりとなりますので、仕事始めにもお話しましたが、今年の抱負などを簡潔に述べたいと思います。


●はじめに

 まず、私自身学長に就任して4年目となり、現任期の最終年度ですが、昨年10月の理事長選挙において皆様のご信任をいただき、新年度からも学長としてさらに2期目の大学運営をさせていただくこととなりました。厳しい課題も多くある中ではありますが、気を引き締めて精進して参りますのでどうぞよろしくお願いいたします。

●大学全体の運営にあたって

 本学は昨年4月から、新しい第2期中期計画をスタートしています。第1期中期計画期間はおかげさまで、道の評価委員会による本学の業務実績の評価も、総合的に大変良い評価をいただくことができました。第2期中期計画もしっかりとした実績を残せるように大学全体で取り組んで参りたいと思いますので、教職員の皆様のご協力をよろしくお願いします。
第2期中期計画の中でも、特に多くの期待と注目を集めるのが、新キャンパス構想だと思います。昨年11月から、西19丁目グランドにおいて新しい体育館、リハビリテーション実習施設、保育所の工事が始まっています。平成26年度には現在の保育所と体育館を解体し、その場所で新しいフロンティア医学研究所を含めた教育研究棟のⅠ期工事が始まる予定です。その後、平成27年度には助産学専攻科を含めた保健医療学部増築棟、附属病院増築棟の工事、そして平成30年度には残りのⅡ期工事と管理棟の工事に入る予定です。スクラップ&ビルドで少し時間はかかりますが、ようやく待ちに待った新キャンパス構想が実現することになります。本学の教育・研究環境の向上や、附属病院の機能強化に大いに期待しています。

●教育・研究について

 教育面では、医学部において、道内で従事する医師を養成するための「北海道医療枠」の一般入試が今年で2回目を迎え、注目が集まっているところですが、4月からはさらに入試制度の整備・充実を図っていくために、学内に新たにアドミッションセンターを設置します。また、入学後の教育では、現在でも、両学部合同の地域医療合同セミナーなどをはじめとする本学の特色ある教育が良い効果を上げていますが、さらに学生にとって魅了的なカリキュラムを作り、本学のより充実した教育の実現に向けて今年も努力していきます。
研究面では、橋渡し研究支援プロジェクトである、脳梗塞の再生医療とがんワクチンの研究の医師主導治験が全国的にも大きく注目され、オーソドックスなテーマを正攻法で行っていく本学の研究が高く評価されています。さらに、整形外科においても脊髄損傷の再生医療の医師主導治験を開始するなど、神経再生医療学部門と臨床各科との共同研究が進んでいます。本学の多くの教室で行われている極めて優れた基礎研究・臨床研究が、今年も飛躍の年になるよう支援をしていく所存です。

●附属病院について

 附属病院においては、これまで順調に運営されてきており、現場で大変な努力をされている全ての医療スタッフ、関係者の皆様に心から感謝申し上げます。
特に、新キャンパス構想における附属病院関係の施設整備については、附属病院西棟の増築が平成25年度基本設計、平成26年度実施設計、平成27年度工事開始で進められる予定となっています。あわせて、現在の附属病院中央診療棟、南・北病棟の整備も重要となります。すでに実施されているハイブリッド手術室の整備や手術支援ロボットの導入などに加え、MRIの増設や病室の4床化や個室の増加などにより、高度な先進医療や安全で質の高い医療を患者様に提供するのはもちろんのこと、より患者様の立場に立った療養環境の実現に精一杯努めていきます。

●最後に

この他にも各分野において様々なトピックがありますが、新キャンパス構想をはじめとし、様々なプランが大きく前進し、本学がさらに飛躍する年となると思います。
いくつかの諸課題に対峙し、一つひとつ皆様と十分議論・協議しながら、本学が一丸となって邁進していきたいと思いますので、皆様のご協力、ご支援の程どうぞよろしくお願いします。
最後に、本年が教職員、学生、同窓生の皆様にとりまして、実り多き年となりますよう、心からお祈り申し上げます。

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