専門外来紹介

 当院初診の場合は原則、新患外来で診察し、専門的診察が必要な場合は、専門外来を予約し後日受診となります。

 特定の臓器や疾患について専門の医師が直接診療にあたる専門外来日を設けました。下記専門外来日のAM11:00までに紹介状を持参し受付していただければ予約がなくとも専門外来で診療します。

 但し学会、出張などの理由により担当医が不在となることがあります。また待ち時間が長くなる可能性があることはご了承ください。

炎症性腸疾患

月曜日 仲瀬 裕志

「炎症性腸疾患専門外来について」ご案内

札幌医科大学医学部附属病院では、他院で治療に難渋した潰瘍性大腸炎・クローン病の診療を積極的にとりくんでいます。これまでの当院での診療経験を生かし、従来の治療で治りにくい場合でも治験や独自の治療法開発などの工夫をして治療を行っています。また、一部の分類不能腸炎とされる患者さんに対して遺伝子検査を駆使し、その診断につとめています。

私は厚生労働省難病研究班の班員として全国の先生方と連携し、治療法に関する最新の情報をいち早く入手することで、患者さんのために治療の選択肢を広げています。患者さんが安心して食事をとり、社会生活を送ることができるようになって頂くことが治療のゴールです。多くの患者さんと共に、より良い治療を目指して行きます。

 

内視鏡治療

月曜日 山本 英一郎

「内視鏡治療について」ご案内

食道がんの内視鏡診断・治療(動画)

食道、胃、大腸がんの多くは正常組織より突然発生するわけではなく、発がん因子に暴露、発がん高リスク状態となり、特に大腸がんでは良性腫瘍(大腸ポリープ)を経て段階的にがん化します。がん化の早期段階ではリンパ節転移はなく、がんの進展に伴いリンパ節、遠隔臓器に転移します。
 飲酒・喫煙などの発がんに関わる生活習慣の改善、胃がんの発がん因子であるヘリコバクターピロリ菌を除菌、発がん前に大腸ポリープを内視鏡切除することによる発がん予防、また転移のない早期がんの段階で発見されれば内視鏡で切除することができますので早期発見が重要です。
 食道、胃、大腸がんの早期発見には内視鏡検査が極めて有用です。当科では最新の内視鏡技術を駆使して苦痛のない検査、そして的確な発がん高リスク状態、がんの存在(発見)・質的(どのようながんであるか)診断、そして治療を行っております。

 

化学療法

金曜日 小野寺 馨

「化学療法について」ご案内

 腫瘍外来では消化器がん (特に食道・胃・小腸・大腸といった消化管がん) の診療を行っております.内視鏡治療や手術を行った後の定期検査や,病気の再発を予防する目的で手術の前後に行う抗がん剤治療 (補助化学療法) ,病気の進行を抑える目的で行う抗がん剤治療 (緩和的化学療法) ,そして治療の副作用や病気によっておきる様々な症状を和らげる緩和治療に取り組んでおります.がん治療については書籍やインターネットなどさまざまな情報があふれ,まさに玉石混交です.当外来では公的保険で認められている標準治療 (現在最も良いと考えられている治療) を第一に,患者さん・ご家族と時間をかけてお話をし,お互いに納得できる治療法を選択できるよう心がけております.

 

肝疾患

火曜日 佐々木 茂
水曜日 阿久津 典之

「肝疾患専門外来について」ご案内

 札幌医科大学附属病院では、様々な肝臓疾患に対する常に最先端の診断や治療を行っています。

 肝臓疾患には脂肪肝、自己免疫性肝疾患、ウイルス性肝炎など、たくさんの原因があります。一方、急性肝炎から慢性肝炎、肝硬変、肝がんなど多くの病状があります。肝硬変における食道静脈瘤に対する内視鏡治療や肝がんに対する血管塞栓術、ラジオ波焼灼術、さらには最新の分子標的薬の導入も積極的に行っています。特に、多くの患者さんがお悩みのウイルス性肝炎に対する治療は、最近、大きな進歩を遂げています。C型肝炎では飲み薬で多くの患者さんが治っています。また、B型肝炎に対しても飲み薬で病状の安定がしっかり得られるようになりました。患者さんひとりひとりに最新で最適な治療法を選択し、ウイルス性肝炎から肝がんへの流れを完全に断ち切り、ひとりでも多くの患者さんに安心できる日々が訪れるよう努めています。

 

胆膵疾患

火曜日 志谷 真啓
木曜日 本谷 雅代

「胆膵疾患について」ご案内

 胆膵外来では膵臓がんや胆管癌、胆嚢癌などの悪性疾患のほか膵炎、胆嚢炎、胆管炎といった炎症性疾患の診療も行っております。悪性疾患に対しては診断の確定と病期の評価を行って適切な治療法を選択し、術前・術後化学療法や内視鏡治療などを行っております。内視鏡を用いた検査・治療が困難な場合は、IVR(Interventional radiology)も積極的に行っています。本領域には病変部から直接生検をすることが難しく、画像診断が重要となる疾患も多く存在し(膵の嚢胞性疾患、胆嚢の隆起性病変など)、それらに対して定期的な画像精査・フォローアップなども行っております。その他、膵胆管合流異常症や十二指腸乳頭括約筋機能不全といった頻度が低く診断も困難な病態についても診療を行っています。

 様々な機器を用いた検査や治療手技が数多く必要とされる分野ですが、私たちはこれらを安全でかつ質の高いものとすること目指しています。

 

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