教授挨拶

医局員全員で一緒に仕事に取り組んでいくチームワークを重視し、
activityの高い教室作りに医局員一同邁進してまいります

札幌医科大学 医学部 消化器内科学講座

教授 仲瀬 裕志

 2016年2月1日付で、札幌医科大学医学部消化器・免疫・リウマチ内科学講座の教授に就任いたしました。当教室の歴史は、昭和29年に開設、初代和田武雄教授がご就任され、第二代教授谷内 昭教授、第三代今井浩三教授、第四代教授篠村恭久教授の各先生方のご尽力によって発展してきた歴史ある教室です。私は、第一内科として第5代目の教授となります。現在、教室には20名の医師が在籍し、同門会員数は500名を超える組織となっております。

 本教室はこれまで幅広く消化器、血液、免疫疾患の臨床ならびに基礎研究を進めてまいりました。2013年に消化器・免疫・リウマチ内科学講座と名称が変更、さらに、内科学教室の臓器別再編成に伴い2016年4月より消化器内科学講座となりました。これまで以上に道内の関連施設の先生方と協力して、高度な医療・研究・教育を進めていき、本講座を発展させていきたいと考えています。

 近年の流れとして、臓器別講座化が進んでいます。しかしながら、教室としては、全身を診察することができる内科医師、かつ高い専門性を持った消化器内科医を育成していくことを目標としていきます。その理由は、札幌医科大学の建学の精神にも掲げられているように「地域医療への貢献」、私たちは道内の地域医療を支えていくという重要な役割を担っているからであります。私たちは、消化器専門医である前にまず内科医でなければなりません。そして、病気に苦しむ患者さんにおいては共に歩み、患者さんから学びながらその人生を支えていく姿勢を持った医師であらねばなりません。

 消化器病は食道、胃、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓と多くの臓器があり、疾患領域も、腫瘍、炎症、機能性疾患と実に多彩であるため、患者さんが最も多い診療領域といえます。ゆえに、内科の中でも、消化器内科医の仕事は多忙を極めます。これだけの範囲をカバーする消化器診療に対応するためには、多数の優れた若い人材を育成していくことが必要です。従って、私たち消化器内科講座のスタッフ全員が、医学生の教育、若い医師の教育に全力を尽くす所存です。

 我々臨床医の仕事は、正しく学んだ知識を科学的な思考に基づいて、患者中心の医療を提供することであります。まだまだ数少ない経験からではございますが、様々な背景を持った患者さん一人一人をきっちりと診察していく日常の地道な努力の積み重ねが、新しい診断・治療法の発見につながるものであると信じています。常に患者さんから学び続ける姿勢を大切にして、札幌医大消化器内科学講座から世界に向けて質の高い臨床・基礎研究成果を発信していきたいと考えています。

 最後ではございますが、すぐれた臨床医を育てるための教育を充実させ、医局員全員で一緒に仕事に取り組んでいくチームワークを重視し、activityの高い教室作りに医局員一同邁進していく所存でございます。今後ともご指導・ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

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