日本放射線腫瘍学会 第29回学術大会
長谷川 智一
国立京都国際会館 2016.11.25〜27
日本放射線腫瘍学会(JASTRO)第29回学術大会が、平成28年11月25日(金)~ 27日(日)の3日間、国立京都国際会館にて開催されました。日本放射線腫瘍学会は、がんの3主要治療法の1つである放射線治療における日本の主要学会です。今年も全国から2500名を超える方が参加されました。
3日間を通して、有害事象、乳がん、放射線生物の分野を中心に聴講しました。近年の放射線治療における目覚しい進歩は、主に、IMRTやSRTから粒子線治療にいたる放射線治療機器・治療システム、患者体動追跡装置などによる線量分布や治療精度の向上など医学物理学・ハード面の進歩によるものが主体であり、放射線生物学や“臨床腫瘍学”の貢献はあまり、顕在化しておりません。しかし、昨今のiPS細胞などの再生医学、がんペプチドなどの分子標的抗腫瘍免疫学などの急速な発展をみますと、高精度放射線治療の成果を放射線生物学研究や腫瘍学研究に、そしてまた臨床にfeedbackすることが大切であります。
京都は世界の人気都市で海外からの観光客も多くみられました。北海道よりも暖かく、11月下旬の紅葉のきれいな時期でした。
学会に参加して他施設の先生の考えを聞くことは教科書だけでは得られないものがあります。今回学んだことをもとに実臨床や研究分野で活かしていきたいと考えています。また、今回は演題発表がありませんでしたが、これから臨床・研究ともに頑張り、次回はぜひ研究成果を発信できればと思います。
京都は世界の人気都市で海外からの観光客も多くみられました。北海道よりも暖かく、11月下旬の紅葉のきれいな時期でした。