理事長室だより 9号 平成23年4月27日

 構内の雪もすっかり溶け、そろそろ桜の開花便りも聞こえる季節となりました。
新年度が始まって1ケ月がたち、新入生の皆さんは少しづつ大学生活に慣れつつある頃かと思います。
学生の皆さんが充実した学生生活を送れるよう、教職員の皆様の一層のご配慮・ご指導をお願いします。
それでは、最近の本学の動きをお知らせします。

医学部附属フロンティア医学研究所のスタートについて ~がんや再生医療など先進的な研究への取組~

 4月1日より、従来の医学部附属研究所を再編統合した「札幌医科大学医学部附属フロンティア医学研究所」が新たにスタートしました。
 本研究所は、がん研究所3部門、教育研究機器センター2部門に、神経再生医療学、医生物学の2つの部門を新たに加えた7部門とし、本道における医療と道民の健康増進に貢献するため、先端医学研究を基盤として、トランスレーショナル・リサーチを志向し、その成果を道民に還元することを目的としています。
 また、教育研究機器センターについては、独立した研究支援部門として形態解析部門など7部門と細胞プロセッシング施設の1施設に再編し、スタートしました。
 この研究所は、当面は施設整備を伴わない形でのスタートとなりますが、新キャンパス構想を伴う次期中期計画の中核となる施設と考えており、私としても本学の次の世代の研究を担う基盤として、大いに期待しています。

国家試験の合格状況について ~全国平均を上回る高い合格率~

 先日、今年の国家試験の合格状況が発表されました。
 本学の医師国家試験合格率は96.2%(全国第4位)、看護師は100%、保健師は98.0%、理学療法士は95.2%、作業療法士は91.7%となり、いずれも全国平均を上回る合格率となりました。
 これもひとえに、学生諸君の努力のたまものであると同時に、教職員の日頃の熱心な指導が結び付いたものであると改めて実感しているところです。
 合格された方々は近いうち、医師、看護師、理学療法士、作業療法士として、「ヒトのいのち」に直接携わる職業につくわけです。やりがいのある尊い仕事ですが、大変厳しい職業でもあります。
 今後も初心を忘れず、人間性豊かな医療人としてご活躍されるよう期待しています。

HBCテレビ「医の1BAN~札幌医科大学の挑戦~」について ~本学の取組を紹介するテレビ番組がスタート~

 この度、本学の取組を紹介するテレビ番組「医の1BAN~札幌医科大学の挑戦~」が、HBC北海道放送の協力を得て5月1日からスタートします。
 ご存じの方も多いかと思いますが、約1年半前に放送された番組の続編となります。
 前回は、臨床講座の取組を中心とした内容でしたが、今回は、医療を支える「人」に焦点をあて、「教育」、「地域貢献」及び「最先端医療」を3つの柱にして、地域医療の現場で起きていることや、新しい試みなどを分かりやすく紹介する内容となっており、撮影も順調に進んでいるようです。
 短い放送時間(約2分半)ではありますが、どんな番組となっているかとても楽しみです。
 撮影に参加された多くの教職員や学生の皆様にはご苦労をおかけします。これからも協力お願いします。
 
○ 放送日時:5月1日(日)から毎週日曜日の17:55~18:00(全12回予定)
           (5月1日のみ18:25~18:30)

最後に

 まもなくゴールデンウィークが始まります。行楽シーズンを迎え、皆さんにおかれましては車を運転する機会も多くなるかと思いますが、交通事故には十分、気をつけていただければと思います。
 また、医療支援で派遣される皆様おかれましては、引き続きご協力よろしくお願いします。

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