令和6年度 地域貢献活動
Ⅰ 趣旨
札幌医科大学は公立大学法人として、「地域医療への貢献」を建学の精神の一つとし、また、附属病院看護部は道内の看護の発展に寄与する使命を理念に掲げております。大学・附属病院はこれらに則り、地域貢献活動に取り組みます。
大学・附属病院が有する資源をもとに道内の看護職の皆さまのキャリア形成を支援し、看護実践の質的向上のために活動いたします。
Ⅱ 研修提供
今年度は以下の研修会、講演会等への参加を受け入れます。
1 研修会
1)新人看護師・助産師対象
日時 | 令和6年5月23日(木)、令和6年5月24日(金) 同じ内容を2回開催 |
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会場 | オンライン |
主な内容 | 薬物療法(インスリン製剤、経口血糖降下薬)の基礎的知識、低血糖症状、スライディングスケール、薬物療法を受ける患者の看護 等 |
講師 | 札幌医科大学附属病院看護部 副看護師長 |
形態 | 講義 |
日時 | 令和6年7月25日(木)、令和6年7月26日(金) 同じ内容を2回開催 |
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会場 | オンライン |
主な内容 | 褥瘡・MDRPUに関する基礎知識、留意事項、褥瘡発生予測スケール(OHスケール)、褥瘡の状態評価(DESIGN-R)、褥瘡・MDRPUの予防方法、看護 等 |
講師 | 札幌医科大学附属病院看護部 皮膚排泄ケア認定看護師 |
形態 | 講義・演習(GW) |
日時 | 令和6年11月7日(木)、令和6年11月8日(金) 同じ内容を2回開催 |
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会場 | オンライン |
主な内容 | 看取りの時期における看護の役割、看取りに関わる看護職者の姿勢、その人らしさを支えるケア、看取りの時期にある家族のケア、エンゼルケアの意義と方法 等 |
講師 | 札幌医科大学附属病院看護部 緩和ケア認定看護師 |
形態 | 講義・演習(GW) |
2)中堅看護職対象
対象 | 当院のラダーレベルⅡ(経験年数2~3年)に相当する看護師・助産師 |
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日時 | 令和6年10月19日(土) |
会場 | 札幌医科大学附属病院 |
主な内容 | チームメンバーとして求められる役割 メンバーシップのためのコミュニケーション |
講師 | 札幌医科大学保健医療学部看護学科教員 附属病院看護部 看護師長 |
形態 | 講義・演習(GW) |
対象 | 当院のラダーレベルⅡ(経験年数2~3年)に相当する看護師・助産師 |
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日時 | 令和6年10月19日(土) |
会場 | 札幌医科大学附属病院 |
主な内容 | 専門職としての倫理(看護業務基準、看護者の倫理綱領) 日常の看護実践における倫理 |
講師 | 札幌医科大学附属病院看護部 看護師長 |
形態 | 講義・演習(GW) |
対象 | 当院のラダーレベルⅢ(経験年数3~7年)に相当する看護師・助産師 |
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日時 | 1回目:令和6年9月9日(月)、9月10日(火) 2回目:令和6年10月21日(月)、10月22日(火) 同じ内容を2回開催 |
会場 | 札幌医科大学附属病院 |
主な内容 | 臨床倫理における看護師の役割 看護実践における倫理 四分割法の活用 |
講師 | 札幌医科大学附属病院看護部 専門看護師 |
形態 | 講義・演習(GW) |
対象 | 当院のラダーレベルⅣ(経験年数6~10年)に相当する看護師・助産師 |
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日時 | 令和6年8月19日(月)、12月16日(月) |
会場 | 札幌医科大学附属病院 |
主な内容 | 倫理的問題の効果的な検討について 事例検討の進め方 |
講師 | 札幌医科大学附属病院看護部 専門看護師 |
形態 | 講義・演習(GW)・実践・実践報告会 |
対象 | 当院のラダーレベルⅡ(経験年数2~3年)に相当する看護師・助産師 |
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日時 | 令和6年9月2日(月)、9月30日(月) 同じ内容を2回開催 |
会場 | オンライン開催(リアルタイム配信)または対面(札幌医科大学附属病院) |
主な内容 | 看護研究の意義 臨床での疑問を研究に繋げていくプロセス |
講師 | 札幌医科大学附属病院看護部 急性・重症患者看護専門看護師 |
形態 | 講義 |
対象 | 当院のラダーレベルⅢ(経験年数3~7年)以上に相当する看護師・助産師 |
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日時 | 令和6年7月29日(月)講義 |
会場 | 札幌医科大学附属病院 |
主な内容 | 看護教育制度と看護基礎教育の動向 学生の特徴・傾向と実習指導の視点 実習受け入れ病院としての当院の役割と実習指導の意義 臨地実習における医療安全と倫理的配慮 実習指導者の役割と実習指導計画の考え方 実習指導の実際 |
講師 | 札幌医科大学保健医療学部看護学科教員 附属病院看護部副部長 師長 |
形態 | 講義 |
対象 | 当院のラダーレベルⅢ(経験年数3~7年、リーダーシップの基礎的知識を取得している者)に相当する看護師・助産師 |
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日時 | 令和6年5月20日(月)講義 令和6年6月17日(月)GW 令和7年1月20日(月)実践報告会 |
会場 | 札幌医科大学附属病院 |
主な内容 | 看護の動向と看護チームリーダーに期待すること 看護サービスと看護の質保証 チーム医療における看護チームリーダーの役割と機能 アサーティブコミュニケーション、動機づけ面接 |
講師 | 札幌医科大学附属病院看護部 副部長 看護師長 |
形態 | 事前課題・講義・GW・実践・実践報告会 |
対象 | 当院のラダーレベルⅣ(経験年数6~10年)以上に相当する看護師・助産師 |
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日時 | 令和6年5月27日(月)講義 令和6年6月24日(月)GW 令和7年1月27日(月)実践報告会 |
会場 | 札幌医科大学附属病院 |
主な内容 | 社会の動向と看護管理の今日的課題 看護マネジメントの視点(問題解決のプロセス) |
講師 | 札幌医科大学附属病院看護部 看護師長 |
形態 | 事前課題・講義・GW・実践・実践報告会 |
対象 | 当院のラダーレベルⅢ(経験年数3~7年)以上に相当する看護職で、全研修課程に参加できる看護職 |
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日時 | 1回目:令和6年8月22日(木)、23日(金) 2回目:令和7年3月6日(木)、7日(金) 同じ内容を2回開催 |
会場 | オンライン開催(リアルタイム配信) |
主な内容 | 認知症の病態と症状、認知症者のアセスメントとケア 認知症者とのコミュニケーション、せん妄の予防と対応法 認知症者に関する看護倫理、認知症者の家族への支援、認知症者のACP 認知症者の退院支援と地域連携、事例検討 |
講師 | 札幌医科大学神経内科学講座 医師 札幌医科大学附属病院看護部 認知症看護認定看護師 |
形態 | 講義・演習 |
対象 | 当院のラダーレベルⅢ(経験年数3~7年)以上に相当する看護師・助産師 |
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日時 | 令和6年9月12日(木)講義 令和6年10月17日(木)講義 令和6年11月14日(木)講義 令和6年12月12日(木)講義 |
会場 | オンライン開催(リアルタイム配信) |
主な内容 | がん薬物療法と看護、がん治療の薬理的な効果・作用 外来化学療法、治療のアルゴリズムとギアチェンジ(意思決定支援) 症状マネジメント・セルフケア、事例検討 |
講師 | 札幌医科大学附属病院 がん看護専門看護師、がん化学療法看護認定看護師 |
形態 | 講義 |
対象 | 当院のラダーレベルⅢ(経験年数3~7年)以上に相当する看護師・助産師 |
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日時 | 令和6年12月4日(水)講義 令和7年1月16日(木)講義 令和7年2月6日(木)講義 |
会場 | オンライン開催(リアルタイム配信) |
主な内容 | 放射線療法の基礎知識と治療計画、放射線治療における看護師の役割 放射線治療の看護(症状マネジメントと個別的なケア) |
講師 | 札幌医科大学附属病院 がん放射線療法看護認定看護師 緩和ケア認定看護師 |
形態 | 講義 |
2)中堅看護職対象
対象 | 北海道内の医療機関及び訪問看護ステーションに勤務する臨床経験3年目以上の看護職(看護管理者、認定看護師等も含む) |
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コース 日時 |
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会場 | 札幌医科大学附属病院 |
主な内容 |
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講師 |
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形態 | 講義・見学 |
ポスター |
Ⅲ 研修会の受講料
研修会は、「札幌医科大学附属病院実習生及び研修生受入規程」に基づき、1日間5000円、2日間8000円、4時間以下2700円の研修料がかかります。
Ⅵ 研修会の受講、及び講演会等の参加申し込み
1 申し込み方法
研修会の受講を希望される方は、所定の用紙に必要事項を記入し、下記の日時までe-mailで 申し込んでください。参加を申し込まれた方には、研修要領等を追って郵送いたします。
2 申込み締切り
区分 | 研修会・講演会名 | 受講料 | 申込み期間 |
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新人看護職対象 | 糖尿病の薬物療法と看護 | 2,700円 | 4月1日~4月15日 |
褥瘡・MDRPU予防 | 2,700円 | 6月3日~6月17日 | |
看取りのケア | 2,700円 | 9月23日~10月7日 | |
中堅看護職対象 | 組織役割遂行能力研修Ⅰ | 2研修受講5,000円 組織役割遂行能力研修Ⅰのみ5,000円 看護倫理研修Ⅰのみ2,700円 |
8月26日~9月9日 |
看護倫理研修Ⅰ | |||
看護倫理研修Ⅱ 1回目 | 各5,000円 | 7月22日~8月5日 | |
看護倫理研修Ⅱ 2回目 | 9月3日~9月17日 | ||
看護倫理研修Ⅲ | 2日間 5,400円 講義のみ2,700円 |
6月24日~7月8日 | |
看護研究基礎研修 | 2,700円 | 7月22日~8月5日 | |
実習指導者研修 | 5,000円 | 6月3日~6月17日 | |
組織役割遂行能力研修Ⅲ | 全3回8,000円 講義のみ5,000円 |
4月22日~5月7日 | |
組織役割遂行能力研修Ⅳ | 全3回5,000円 講義のみ2,700円 |
4月22日~5月7日 | |
認知症看護 1回目 | 各8,000円 | 7月1日~7月25日 | |
認知症看護 2回目 | 2025年1月20日~2月6日 | ||
がん薬物療法看護コース | 全4回5,000円 1回2,700円 |
1回 7月22日~8月5日 2回 9月3日~9月17日 3回 9月23日~10月7日 4回 10月2日~11月11日 |
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がん放射線療法看護コース | 全3回2,700円 1回2,700円 |
1回 10月21日~11月5日 2回 12月2日~12月16日 3回 12月23日~1月6日 |
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中堅看護職以上 | 専門性の高い看護におけるパッケージ見学研修 | 5,000円 | 4月16日(火)~30日(火) |
Ⅴ お問い合わせ、及び参加申し込み
研修会についてのお問い合わせ、参加申し込みは下記までお願いします。
電話:011-611-2111(内線37370)
e-mail:career@sapmed.ac.jp
2024年度 地域貢献活動
「専門性の高い看護におけるパッケージ見学研修」令和6年7月31日
昨年度より、地域医療の発展やキャリア開発支援に貢献することを目的に企画しています。本年度は、クリティカルケアコースと、がん看護(緩和ケア)コースの他に新たに、がん看護(薬物療法・放射線療法・ゲノム医療)コースと高齢者ケアコースを新設し、7月に開催しました。どのコースも、カンファレンスや多職種とのラウンドの見学、デモンストレーションなどを含めた企画となっており、受講者の皆さんから好評を得ています。当院としても、受講者の皆さんと意見交換ができ、とても有意義な機会となりました。ご参加いただきありがとうございました。
2023年度 地域貢献活動
新企画! 「専門性の高い看護におけるパッケージ見学研修」
本年度より、当院の認定看護師や専門看護師等が活躍する臨床現場を見学して頂くことで、地域医療の発展やキャリア開発支援に貢献することを目的に企画しました。クリティカルケアコースと、がん看護(緩和ケア)コースの2コースを設定しています。本年度は、12施設21名の方が参加されました。各部門の認定看護師や専門看護師等から説明を受け、看護実践や多職種との連携の実際を見学して頂きました。最後のグループワークでは、学びを深めるだけではなく、各施設のこれからの取り組み等についても活発に意見交換することができました。当院としても他施設のみなさんと交流することができ、とても貴重な時間を過ごすことができました!ご参加頂きありがとうございました。
来年度も様々な施設からの参加をお待ちしております。
2022年度 地域貢献活動
「認知症看護コース」
本コースは、2021年度より、オンラインで開催しています。
8月17日(水)、18日(木)に、今年度1回目の認知症看護コースを開催しました。当院から看護職員21名と他施設から23名の計44名が受講しました。
研修では、認知症者の状況や看護をより具体的にイメージできるよう講義内で動画を活用し、事例検討を行いました。受講者からは、「事例も多く、イメージが具体的にでき実践に活かせる内容であった」「患者さん目線で考えるという視点を学ぶことができた」「普段業務を行う上でアセスメントを行う難しさを感じていたので、実践に活かしていきたい」などの声が聞かれました。
3月には、2回目の認知症看護コースを開催しますので、ぜひ、ご参加ください。
▲高橋文香 認知症 看護認定看護師 |
▲川村聡美 認知症看護認定看護師 |
▲小沢淑子 認知症看護認定看護師 |
2020年度 地域貢献活動
今年度はCOVID-19の経過が見込めず、附属病院における看護職員研修会の、地域からの受け入れは中止といたします。
2019年度 地域貢献活動 研修報告
認知症看護コース
8月21日(水)・22日(木)に今年度1回目の認知症看護コースが開催され、院内19名・他施設5名の計24名が受講しました。
講義では、実際の現場に即した事例を交えながら、患者の気持ちの理解や看護倫理、コミュニケーションの工夫、せん妄との違いや安全・安楽な環境作りなど、認知症看護に必要とされる基礎知識や具体的なケア方法を学びました。事例検討では、講義内容を活かし、認知症の入院患者の模擬事例についてアセスメントし具体的なケアを考えて解説を受けることで、さらに理解を深めることができました。
受講生からは、「具体的な事例を用いて説明を受けることでわかりやすかった」「せん妄や認知症について曖昧だったことが理解できた」「認知症看護について自部署に浸透させたい」との声が聞かれました。
高齢の入院患者が増加している中、本研修での学びを実践することで認知症看護の質が向上し、患者がより安全・安楽に治療を継続できる環境が整備されることを期待しています。
▲神経内科学講座 松村晃寛 講師 | ▲髙橋文香 認知症看護認定看護師 |
▲川村聡美 認知症看護認定看護師 | ▲小沢淑子 認知症看護認定看護師 |
▲事例検討では、模擬事例について話し合った内容を発表し、講師より解説を受けました |