令和5年度 地域貢献活動
Ⅰ 趣旨
札幌医科大学は公立大学法人として、「地域医療への貢献」を建学の精神の一つとし、また、附属病院看護部は道内の看護の発展に寄与する使命を理念に掲げております。大学・附属病院はこれらに則り、地域貢献活動に取り組みます。
大学・附属病院が有する資源をもとに道内の看護職の皆さまのキャリア形成を支援し、看護実践の質的向上のために活動いたします。
Ⅱ 研修提供
今年度は以下の研修会、講演会等への参加を受け入れます。
1 研修会
1)新人看護師・助産師対象
日時 | 令和5年7月27日(木)、令和5年7月28日(金)同じ内容を2回開催 |
---|---|
会場 | オンライン |
主な内容 | 褥瘡・MDRPUに関する基礎知識、留意事項、褥瘡発生予測スケール(OHスケール)、褥瘡の状態評価(DESIGN-R)、褥瘡・MDRPUの予防方法、看護 等 |
講師 | 札幌医科大学附属病院看護部 皮膚排泄ケア認定看護師 |
形態 | 講義・演習(GW) |
日時 | 令和5年11月9日(木)、令和5年11月10日(金)同じ内容を2回開催 |
---|---|
会場 | オンライン |
主な内容 | 看取りの時期における看護の役割、看取りに関わる看護職者の姿勢、その人らしさを支えるケア、看取りの時期にある家族のケア、エンゼルケアの意義と方法 等 |
講師 | 札幌医科大学附属病院看護部 緩和ケア認定看護師 |
形態 | 講義・演習(GW) |
2)中堅看護職対象
対象 | 当院のラダーレベルⅡ(経験年数2~3年)に相当する看護師・助産師 |
---|---|
日時 | 令和5年10月14日(土) |
会場 | オンライン開催(リアルタイム配信) |
主な内容 | チームメンバーとして求められる役割 メンバーシップのためのコミュニケーション |
講師 | 札幌医科大学保健医療学部看護学科教員 附属病院看護部 看護師長 |
形態 | 講義・演習(GW) |
対象 | 当院のラダーレベルⅡ(経験年数2~3年)に相当する看護師・助産師 |
---|---|
日時 | 令和5年10月14日(土) |
会場 | オンライン開催(リアルタイム配信) |
主な内容 | 専門職としての倫理(看護業務基準、看護者の倫理綱領) 看護実践における倫理 |
講師 | 札幌医科大学附属病院看護部 看護師長 |
形態 | 講義・演習(GW) |
対象 | 当院のラダーレベルⅢ(経験年数3~4年)に相当する看護師・助産師 |
---|---|
日時 | 1回目:令和5年8月7日(月)、8月8日(火) 2回目:令和5年10月23日(月)、10月24日(火) 同じ内容を2回開催 |
会場 | オンライン開催(リアルタイム配信) |
主な内容 | 臨床倫理における看護師の役割 看護実践における倫理 四分割法の活用 |
講師 | 札幌医科大学附属病院看護部 がん看護専門看護師 |
形態 | 講義・演習(GW) |
対象 | 当院のラダーレベルⅡ(経験年数2~3年)に相当する看護師・助産師 |
---|---|
日時 | 令和5年9月12日(火)9月25日(月)同じ内容を2回開催 |
会場 | オンライン開催(リアルタイム配信) |
主な内容 | 看護研究の意義 臨床での疑問を研究に繋げていくプロセス |
講師 | 札幌医科大学附属病院看護部 急性・重症患者看護専門看護師 |
形態 | 講義・演習(GW) |
対象 | 当院のラダーレベルⅢ(経験年数3~4年)以上に相当する看護師・助産師 |
---|---|
日時 | 令和5年7月25日(火)講義 |
会場 | オンライン開催(リアルタイム配信) |
主な内容 | 看護教育制度と看護基礎教育の動向 学生の特徴・傾向と実習指導の視点 実習受け入れ病院としての当院の役割と実習指導の意義 実習指導者の役割と実習指導計画の考え方 実習指導の実際 |
講師 | 札幌医科大学保健医療学部看護学科教員 附属病院看護部副部長 師長 |
形態 | 講義 |
対象 | 当院のラダーレベルⅢ(経験年数3~4年)以上に相当する全研修課程に参加できる看護職 |
---|---|
日時 | 1回目:令和5年8月24日(木)、25日(金) 2回目:令和6年3月7日(木)、8日(金) 同じ内容を2回開催 |
会場 | オンライン開催(リアルタイム配信) |
主な内容 | 認知症の病態と症状、認知症者のアセスメントとケア 認知症者とのコミュニケーション、せん妄の予防と対応法 認知症者に関する看護倫理、認知症者の家族への支援 認知症者と地域連携、事例検討 |
講師 | 札幌医科大学神経内科学講座 医師 札幌医科大学附属病院看護部 認知症看護認定看護師 |
形態 | 講義・演習 |
対象 | 当院のラダーレベルⅣ(経験年数4~6年)以上 全研修課程に参加できる者 |
---|---|
日時 | 令和5年7月20日(木)講義、令和5年8月17日(木)講義 令和5年9月14日(木)講義、令和5年10月19日(木)講義 令和5年11月16日(木)講義、令和5年12月6日(水)講義 |
会場 | オンライン開催(リアルタイム配信) |
主な内容 | がん薬物療法と看護、がん治療の薬理的な効果・作用 外来化学療法、治療のアルゴリズムとギアチェンジ(意思決定支援) 症状マネジメント・セルフケア、事例検討 |
講師 | 札幌医科大学附属病院 がん看護専門看護師、がん化学療法看護認定看護師 |
形態 | 講義・演習(GW) |
対象 | 当院のラダーレベルⅢ(経験年数3~4年)以上 全研修課程に参加できる者 |
---|---|
日時 | 令和5年12月14日(木)講義、令和6年1月18日(木)講義 令和6年2月8日(木)講義 |
会場 | オンライン開催(リアルタイム配信) |
主な内容 | 放射線療法の基礎知識と治療計画、放射線治療における看護師の役割 放射線治療の看護(症状マネジメントと心理ケア) |
講師 | 札幌医科大学附属病院 がん放射線療法看護認定看護師 緩和ケア認定看護師 |
形態 | 講義・演習(GW) |
対象 | 北海道内の医療機関及び訪問看護ステーションに勤務する臨床経験3年目以上の看護職(看護管理者、認定看護師等も含む) |
---|---|
コース |
|
日時 |
1回目:令和5年11月16日(木) 2回目:令和5年11月30日(木) 3回目:令和5年12月7日(木) 同じ内容を3回開催 |
会場 | 札幌医科大学附属病院 |
主な内容 |
|
講師 |
|
形態 | 講義・見学 |
ポスター |
Ⅲ 研修会の受講料
研修会は、「札幌医科大学附属病院実習生及び研修生受入規程」に基づき、1日間5000円、2日間8000円、4時間以下2700円の研修料がかかります。
Ⅵ 研修会の受講、及び講演会等の参加申し込み
1 申し込み方法
研修会の受講を希望される方は、所定の用紙に必要事項を記入し、下記の日時までe-mailで 申し込んでください。参加を申し込まれた方には、研修要領等を追って郵送いたします。
2 申込み締切り
区分 | 研修会・講演会名 | 受講料 | 申込み締切り |
---|---|---|---|
新人看護職対象 | 褥瘡・MDRPU予防 | 2,700円 | 6月19日(月) |
看取りのケア | 2,700円 | 10月2日(月) | |
中堅看護職対象 | 組織役割遂行能力研修Ⅰ | 2研修受講5,000円 メンバーシップのみ5,000円 看護倫理研修Ⅰのみ2,700円 |
9月11日(月) |
看護倫理研修Ⅰ | |||
看護倫理研修Ⅱ 1回目 看護倫理研修Ⅱ 2回目 |
各5,000円 | 1回目 7月3日(月) 2回目 9月18日(月) |
|
看護研究基礎研修 | 2,700円 | 8月7日(月) | |
実習指導者研修Ⅰ | 5,000円 | 6月19日(月) | |
認知症看護 1回目 認知症看護 2回目 |
各8,000円 | 締め切りました 2回目:2月8日(木) |
|
がん薬物療法看護コース | 全6回5,000円 1回2,700円 |
6月12日(月) | |
がん放射線療法看護コース | 全3回2,700円 1回2,700円 |
11月6日(月) | |
専門性の高い看護におけるパッケージ見学研修 | 5,000円 | 申込期間 8月21日(月)~9月13日(水) ※先着順 |
Ⅴ お問い合わせ、及び参加申し込み
研修会についてのお問い合わせ、参加申し込みは下記までお願いします。
電話:011-611-2111(内線37370)
e-mail:career@sapmed.ac.jp
2022年度 地域貢献活動
「認知症看護コース」
本コースは、2021年度より、オンラインで開催しています。
8月17日(水)、18日(木)に、今年度1回目の認知症看護コースを開催しました。当院から看護職員21名と他施設から23名の計44名が受講しました。
研修では、認知症者の状況や看護をより具体的にイメージできるよう講義内で動画を活用し、事例検討を行いました。受講者からは、「事例も多く、イメージが具体的にでき実践に活かせる内容であった」「患者さん目線で考えるという視点を学ぶことができた」「普段業務を行う上でアセスメントを行う難しさを感じていたので、実践に活かしていきたい」などの声が聞かれました。
3月には、2回目の認知症看護コースを開催しますので、ぜひ、ご参加ください。
![]() |
![]() |
![]() |
▲高橋文香 認知症 看護認定看護師 |
▲川村聡美 認知症看護認定看護師 |
▲小沢淑子 認知症看護認定看護師 |
2020年度 地域貢献活動
今年度はCOVID-19の経過が見込めず、附属病院における看護職員研修会の、地域からの受け入れは中止といたします。
2019年度 地域貢献活動 研修報告
認知症看護コース
8月21日(水)・22日(木)に今年度1回目の認知症看護コースが開催され、院内19名・他施設5名の計24名が受講しました。
講義では、実際の現場に即した事例を交えながら、患者の気持ちの理解や看護倫理、コミュニケーションの工夫、せん妄との違いや安全・安楽な環境作りなど、認知症看護に必要とされる基礎知識や具体的なケア方法を学びました。事例検討では、講義内容を活かし、認知症の入院患者の模擬事例についてアセスメントし具体的なケアを考えて解説を受けることで、さらに理解を深めることができました。
受講生からは、「具体的な事例を用いて説明を受けることでわかりやすかった」「せん妄や認知症について曖昧だったことが理解できた」「認知症看護について自部署に浸透させたい」との声が聞かれました。
高齢の入院患者が増加している中、本研修での学びを実践することで認知症看護の質が向上し、患者がより安全・安楽に治療を継続できる環境が整備されることを期待しています。
![]() |
![]() |
▲神経内科学講座 松村晃寛 講師 | ▲髙橋文香 認知症看護認定看護師 |
![]() |
![]() |
▲川村聡美 認知症看護認定看護師 | ▲小沢淑子 認知症看護認定看護師 |
![]() |
|
▲事例検討では、模擬事例について話し合った内容を発表し、講師より解説を受けました |