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ラダーレベルⅠ 研修報告
「メンバーシップ研修」
平成27年10月17日、「メンバーシップ研修」が行われ50名が受講しました。
チームで働く看護職にとって、メンバーシップは不可欠です。この研修では、メンバーシップを発揮するために、チームの機能を理解するともに、コミュニケーションにおける自己の傾向を知り、相手の思いや意見を受け止め自分の意見を伝えるためのスキルを学びます。
講義・演習 | 講師 | 心臓血管外科呼吸器外科看護室 中島 純子 看護師長 |
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講義 | テーマ「チームメンバーとして求められる役割」 | |
演習1 | テーマ「チーム内でのメンバーとしての役割を知る」 | |
講師 | 神経精神科看護室 煤賀 隆宏 精神看護専門看護師 | |
講義・演習2 | テーマ「自己の傾向を知る」 | |
講義・演習3 | テーマ「アサーティブ・コミュニケーション」 | |
グループ発表 | テーマ「メンバーとして明日から実践すること」 |
講義では、組織やチームの一員としての自覚や、チームメンバーとして求められる役割について理解を深めました。演習では、メンバーの役割を果たす上での自己の傾向を確認したり、2~4名のグループでロールプレイを行い、アサーティブ・コミュニケーションを体験しました。チームの必要性やその中での自己の役割、役割遂行の際に必要なことは何かを学びました。
講義・演習の後には、各自「メンバーシップを発揮するための今後の行動」についての考えをまとめグループ発表で学びを共有することができました。
▲土曜日なので私服での参加です
「看護研究基礎」
平成27年9月11日に「看護研究基礎」研修が行われ43名が受講しました。講師は、札幌医科大学保健医療学部看護学科 看護学第三講座 講師の澄川 真珠子先生に担当していただきました。
受講者の中には、学生時代に看護研究を学んできている人もいると思いますが、臨床場面における看護実践の中で、さまざまな疑問をどう研究に生かすことができるのか、わからないことが多いと思います。日々感じる疑問を解決し、エビデンスに基づいた看護実践を研究につなげ、研究成果を更に看護実践に生かして欲しいと考えています。
研修ではまず、「看護研究の意義」「臨床で疑問を研究につなげていくプロセスとその例」について講義を聴き、その後、事前に提出した課題の中から、「質的研究」「量的研究」のテーマを取り上げて、グループワークを行いました。同じテーマであっても、何を目的に研究を組み立てるかによって、その対象や方法には、多くの視点があることが確認できました。そして、受講者の皆さんもグループで話しあった意見をしっかりと発表されていました。
今後、この研修を生かし、院内研究や個人研究で力を発揮して欲しいと思います。
看護診断Ⅰ研修 第1回 (講義・グループワーク)
今年度に3回開催予定の「看護診断Ⅰ研修」第1回目が平成27年7月29日に行われました。
この研修は、「ラダー新人」で受講した「看護診断基礎研修」の知識をもとに、模擬事例を通して一連の看護診断の過程を学ぶために企画しています。
講義では、よく使う看護診断や知っておきたい看護診断について、耳鼻科看護室副看護師長 佐々木美子さんより具体例を交えて解説していただき、受講者からは「わかりやすかった。」と好評でした。
グループワークでは、事前に考えてきた模擬事例の看護診断について意見交換を行い、看護診断の過程の学びを深めました。日常では、看護診断の検討を重ねる時間をじっくりともつことが難しいかもしれませんが、今回の研修でアセスメントを行い、根拠のある診断をすることの重要性を学んでいただけたのではないでしょうか。また、グループワークでは他看護室の方の意見を聞くことができ、新しい視点を得る機会でもありました。
第2回、第3回の研修は、9月29日、11月27日に開催されます。乞う ご期待!!
「事例から学ぶ看護」
平成27年5月28日(木)、6月12日(金)に「事例から学ぶ看護」の基調講義が行われ、59名が参加しました。
講義内容 | 「看護実践と事例検討」
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講義ではケーススタディと事例検討の違い、今回の研修における事例検討の意義、事例検討のまとめ方などをわかりやすく教えて頂きました。先生が研究されている内容を交えながらの講義やテーマを決める際に役立つ内容を実際の事例を通してお話ししていただきました。
受講者の皆さんが心に残った患者さんとの場面を振り返り文章化することは、対象の理解と自己の考えが深まると思います。また、事例検討会を行うことで先輩ナースの看護観等も聞くことができ、有意義な時間となるでしょう。
12月までと長い研修期間になります。自分の看護を振り返る良い機会ととらえて、頑張りましょう。