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平成28年度 新人看護職員対象 研修報告
「看取りのケア」「文献検索」
11月9日(水)と14日(月)に「看取りのケア」「文献検索」の研修を行いました。
「看取りのケア」
医事相談センター副看護師長、緩和ケア認定看護師の田中幸恵看護師より「看取りの時期における患者と家族の看護」について講義をいただきました。
看護師の基本的姿勢として患者とともにいることが必要であることや、患者の生活習慣や意向に沿うことの重要性について説明があり、看取りの時期に関わらずすべての看護の基盤となる内容を学びました。受講者からは、「声をかけ、寄り添う姿勢が大切だと学んだ。」「家族への配慮や声かけについて学ぶことができた。」という声があり、日頃の看護と講義内容を結びつけて考えることができたようでした。
▲ 医事相談センター 緩和ケア認定看護師 田中 幸恵 副看護師長 |
▲「自分が患者さんだったら看護師にどのように 対応して欲しいだろう?」という講師の問いか けに、今までの経験も踏まえて意見交換しました。 |
「文献検索」
保健医療学部看護学科講師の首藤英里香先生より、「文献検索の意義と文献の読み方の基本」について講義をいただきました。臨床の場における文献の役割、文献の読み方、文献整理の方法について学びました。「文献は看護研究の時に活用するだけでなく、臨床の場においてこそ必要である」と説明があり、文献を日頃の看護に生かす重要性を改めて感じました。
次に、札幌医科大学附属情報センター池崎康主査より「文献検索の方法と実際」について講義をいただき、実際に検索する演習を行いました。
受講者からは、「文献検索の意義がわかった。」「疑問に思ったケアについて検索してみようと思った。」という声がありました。
▲ 保健医療学部 看護学科 首藤 英里香 講師 |
▲ 附属総合情報センター 図書係(利用サービス) 池崎 康 主査 |
▲ コンピューター実習室で文献検索を行いました。 |
平成28年度の新人看護職員研修はすべて終了しました。研修終了後の受講者のみなさんからは、看護師としての誇りや自信とともに、命の現場で働いている緊張や不安も感じているようにみえました。看護師としての成長のために自己研鑽をするとともに、同期や先輩、さらには数か月後に来る新人看護師とのつながりも大切にして人としても大きく成長して欲しいと思います。
「他部門研修」
平成28年9月~11月で「他部門研修」を行いました。6部門(医療材料部、院内SPDセンター、検査部、放射線部、薬剤部、リハビリテーション部)のうち2部門で同行研修を行い、異なる部門を見学した受講者で編成されたグループで互いの学びを共有しました。
各部門での同行研修においては、他職種が働く現場を見学し、他部門の具体的な役割や専門性、仕事に対する考え、看護師への希望を知ることができました。
▲ 医療材料部では滅菌物のパック詰めを体験。 滅菌物の取り扱いについて理解を深めました。 |
▲ SPDセンターでは、低温で保管が必要な 医療材料があることを学びました。 |
▲ 検査部では、採取した血液が検査される 過程を見学しました。 |
▲ 放射線部では、3D-CT作成の作業を見学。 作成にはかなり時間がかかることを知り 驚きました。 |
▲ 薬剤部では、クリーンベンチを使用して 抗がん剤のミキシングをしている様子を 見学しました。 |
▲ リハビリテーション部では、リハビリ開始 後は病棟とOT、PT、STとの連携が重要で あると学びました。 |
報告会では、同行見学で学んだことや気づいたことなどを発表し、今後の看護に生かすためにはどうすると良いか話し合いました。「自分達が少し配慮することで、他の部門の人も働きやすくなるとわかった。」「院内の仕組みを知ったことで、自分でも協力できることがあるとわかった。」「患者さんのために連携が必要だと実感した。」など、他部門の方への配慮や連携の必要性について理解することができました。また、「患者さんのケアを円滑に行うために、今後は他部門の人と密に情報交換したいと思う。」など、これからの自分の行動も考えることができていました。
受講者たちは、今回見学したことを生かして患者さん中心のチーム医療に取り組んで欲しいと思います。
「看護診断基礎(新卒者)」「フィジカルアセスメントⅡ」
10月12日(水)、17日(月)に「看護診断基礎」「フィジカルアセスメントⅡ」の研修を行いました。
「看護診断基礎」
集中治療部看護室の堀由紀子副看護師長より看護診断の意義や看護診断のプロセスについて講義をいただきました。後半は自分たちで図書を調べながら、模擬事例の看護診断をする演習に取り組みました。
受講者からは「事例に取り組むことで理解できた」「自分で看護診断できるようになるにはもっと勉強が必要だと思った」という感想がありました。これから受け持ち患者さんを担当するようになると、看護診断をする機会がどんどん増えてきますので、学習を重ねて正しい看護診断から必要なケアを導き出せるようになってもらいたいと思います。
▲ 集中治療部看護室 堀 由紀子 副看護師長 | ▲ 図書を片手に事例の看護診断に取り組んでいます |
「フィジカルアセスメントⅡ」
「フィジカルアセスメントⅡ」では、「フィジカルアセスメントⅠ」で学んだ知識・技術と臨床経験などを活用し、2つの模擬事例についての症状アセスメントに取り組みました。
集中ケア認定看護師の五百蔵三奈看護師長と和泉美保副看護師長より、講師およびグループ学習のファシリテーターとしてご指導いただき、受講者は「予測される疾患や状態」「観察の視点」「現状のアセスメント」「今後の予測や対応」などをグループで検討しました。グループ内での話し合いや他グループの発表、講師からの解説を聴くことによって新たな視点への気づきや知識の再確認ができ、学びが深まりました。
▲ 高度救命救急センター看護室 五百蔵 三奈 看護師長(集中ケア認定看護師) |
▲ 心臓血管外科・呼吸器外科看護室 和泉 美保 副看護師長(集中ケア認定看護師) |
今回の研修では、机上での検討だけではなく、観察の場面のシミュレーションも取り入れました。模擬的な環境下での経験と、それを仲間とともに振り返ることを通して、臨床実践につながる学習としたいという思いで企画しました。
▲ 作戦会議を行って・・・ | ▲ いざ、観察のシミュレーション |
受講者からは「グループメンバーの意見や他のグループの意見を聞くことで自分一人では気づかなかった視点を学ぶことができ、とても勉強になった」「今後の予測や対応を考えるには知識も必要であり、今後自分で学んでいかなければならないと思った」という感想がありました。この研修を通して、患者さんに起こり得る状態を常に予測し目的意識を持って観察・ケアを行うことの重要性や、そのためには根拠となる知識が必要となること、そしてチームで問題解決に取り組む意義などについて感じ取ってくれたのではないかと思っています。ぜひ今後の看護に活かしてくださいね。
▲ 他のグループの発表を聴く、真剣な眼差し | ▲ 考える方も真剣そのもの |
▲ 何だか楽しそうに発表していますね^_^ | ▲ グループメンバーの知恵を合わせて考えます |
「膀胱内留置カテーテルの挿入と管理」「経管栄養法」
9月13日(火)、14日(水)に「膀胱内留置カテーテルの挿入と管理」「経管栄養法」の研修を行いました。
今回の研修では、受講者自身が研修で何を学びたいかを明確にして主体的に学ぶことができるよう、初めに自己の目標設定を行いました。受講者は「経験がないので、安全に実施できるように手順を確認したい」「これまでの技術を確認し、自分の課題を見つけたい」「リスクや注意点をしっかり学びたい」などの目標を立て、研修に臨みました。
目標設定後、手術部看護室の中川尚美副看護師長から安全な膀胱内留置カテーテルの挿入と管理について、リハビリテーション・神経内科看護室の村上英子副看護師長から経管栄養法の目的や方法・胃管挿入中の看護などについて、グループディスカッションを交えながら講義をしていただきました。
▲ 手術部看護室 中川尚美副看護師長 |
▲ リハビリテーション・神経内科看護室 村上英子副看護師長 |
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今年度の研修では毎回グループディスカッションを行っています どのグループもメンバー皆で話し合う様子が窺えました |
演習室ではグループメンバー全員が役割を持って実施者・観察者・患者役となり、演習を行いました。一人実施する度に目標に沿って振り返りを行い、どんなことができていたか、もっと良いケアをするためにはどうしたら良いか意見交換しました。
【膀胱内留置カテーテルの挿入と抜去】
▲ 観察者も安全・安楽の視点で 実施を見ます |
▲ 次の手順をイメージしながら 清潔・不潔を意識して物品を 準備します |
▲ 振り返りでは、受講者が主体となり 安全にカテーテルを挿入するために 必要な知識・技術を考えました |
【経管栄養法】
▲ 胃管の固定テープはマニュアルに 則って交換します |
▲ 栄養剤注入前に、胃管が確実に 留置されているか3点確認します |
▲ 振り返りの中で、援助者から具体的に アドバイスがあり学びが深まります |
演習終了後には、初めに設定した目標を自己評価し、グループみんなで発表・共有しました。受講者からは、「メンバーの意見を聞き、考えたことのなかった点にも気付いた」「目標を立てて取り組み、自分の行動をよく振り返ることができた」などの感想が聞かれました。
今回の演習での気付きを、これからの実践に活かして欲しいです。
「フィジカルアセスメントⅠ」
7月11日(月)、15日(金)に「フィジカルアセスメントⅠ」の研修を行いました。
集中ケア看護認定看護師の和泉美保副看護師長と、急性・重症患者看護専門看護師の村中沙織主任看護師より、呼吸器系・循環器系・消化器系・神経系のアセスメントに関する基礎的な知識、主な症状・徴候に関する基礎的な知識、問診・視診・聴診・触診・打診の方法などについて、演習を交えながら講義をしていただきました。
▲ 心臓血管外科・呼吸器外科看護室 和泉美保副看護師長 |
▲ 高度救命救急センター 村中沙織主任看護師 |
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お互いに呼吸音を聴診し、 手技と呼吸音を確認しました |
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動脈は左右とも触知して 確認します |
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心電図、まずは正常波形を マスター!異常波形もポイントを おさえれば◎ |
▲ こちらは、瞳孔の観察です 縮瞳すると感動の声も!笑 |
▲ 神経系ではバレー徴候の観察も体験 |
「呼吸器系」と「神経系」は講義で学んだ知識をすぐに活用して、グループでフィジカルアセスメントの課題に取り組みました!何を観察したら良いか、得られた情報は正常なのか異常なのかを考えました。
▲ 実際の患者さんのベッドサイドに近付けて、実践しました 看護師になりきれたでしょうか??フィジカルイグザミネーションも取り入れながら観察しています |
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▲ 神経系では、意識レベルや麻痺の観察も行いました 模擬患者さんは迫真の演技です! |
▲ 観察してきたことを整理し、 どのようなことが考えられるか グループでディスカッション |
観察後は、情報を整理・分析し記録用紙にまとめ、最後にグループの発表と講師からの解説を聴いてさらに学びを深めました。
研修後、受講者からは「演習は講義で学んだ知識をすぐに活かすことができた」などの感想も聞かれ、企画側のねがいも叶ったように感じました。実践で知識を引き出すことができるように繰り返し復習し、新しい知識を得て、フィジカルアセスメントのできる看護師を目指したいですね(^^)
次回はフィジカルアセスメントⅡ、どんな事例が出てくるのかお楽しみに!!
「フォローアップ研修」
平成28年6月28日(火)、29日(水)に「フォローアップ研修」を行いました。
この研修は、「同期と交流しリフレッシュできる」「情報等を交換する中で思いを表出し、今後の仕事への意欲につなげることができる」という目標を掲げ、明日からまた頑張ろうと思える一日にしてもらいたいと願い、企画しました。また、4月から意識している社会人基礎力が発揮されることもねらいとしています。
内容は、昨年に引き続き体育館でグループトークと運動を行いました。
グループトークでは、「働いてから体験した嬉しかったこと」「目標とする先輩看護師」について話し合いました。これまでの苦労や辛さを表出し、お互いに励まし合う姿も見られました。その中で、また頑張ろうという思いにつながっていたのではないかと思います。
皆さん、とても良い笑顔で話をし、相槌を打ったり頷くなど傾聴力や発信力が発揮されていました。
▲ グループトークの様子 違う部署・出身校同士でグループを組み、たくさん情報交換しました |
運動では、身体を動かしてリフレッシュすることや、チームワークを発揮して取り組むことを期待して、「大縄跳び」と「玉入れ」を行いました。チームワークを発揮するために作戦会議を行い、どのチームも全員で協力して取り組んでいる様子が窺えました。
* 大縄跳び
▲ 今年の最高記録は50回でした! | ▲ 優勝チームで記念撮影(^^)みんなでたくさん笑いましたね |
* 玉入れ
▲ 初の試み、段ボールと新聞紙の玉入れ!作戦が活かされ、たくさん玉を入れるアイディアが満載でした! | ||
▲ 作戦成功!の優勝チーム(^^) 小さな玉をたくさん投げたチームが勝利! |
▲ 休憩時間は誘い合ってバスケやバレーも楽しみました | ▲ 「研修の感想」「今後の決意・目標」みんな真剣です |
研修の最後に、「研修の感想」と「今後の決意・目標」を記載しました。「同期とたくさん話せて良かった」「みんな同じような状況だとわかり頑張ろうと思えた」「身体を動かしてリフレッシュできた」という感想がたくさんありました。「明日からまた頑張ろう!」と思える一日になったのではないかと感じ、企画側としても嬉しく思っています。
また、「今後の決意・目標」はこれから自分たちが向かう道標になることと思います。パーソナルノートをたまに開き、今の気持ちを思い出してみてくださいね!
同期のつながりを大切に、頑張っていきましょう(^^)
「糖尿病の薬物療法と看護」「院内BLS・AED」
6月22日(水)、23日(木)に「糖尿病の薬物療法と看護」「院内BLS・AED」の研修を行いました。
「糖尿病の薬物療法と看護」では、糖尿病看護認定看護師/糖尿病療養指導士の河原尚美主任看護師より、糖尿病治療における薬物療法の基本的知識や看護について講義をしていただきました。
講義の合間に、事例を用いて低血糖やインシデントを予防するための対応を考えるグループディスカッションを行いました。
▲ 第二内科看護室 河原尚美主任看護師 (糖尿病看護認定看護師/糖尿病療養指導士) |
▲ 医療安全対策マニュアルポケット版や 資料を参考にディスカッションしています |
新人さんたちは根拠を基にどのような対応をしたら良いかを考え、発表しました。講師の解説に真剣に耳を傾け、メモを取る姿が印象的でした。 今回取り組んだ事例は、臨床でもしばしば起こり得る場面を切り取ったものです。似たような場面に遭遇したら、今回学んだことをぜひ活かしてほしいと思います。 |
「院内BLS・AED」では、救急看護認定看護師の田口裕紀子主任看護師より講義をしていただきました。この研修はJRCガイドライン2015に基づいており、①発見~応援・物品要請~気道確保・呼吸(脈拍)確認~心停止の判断、②胸骨圧迫、③人工呼吸、④AED、⑤BLSの一連の流れ、⑥気管挿管の介助、⑦BLSからALSまでの一連の流れ、⑧緊急時の連絡体制についてなど、それぞれ講義と演習を交互に行う形で進行しました。
▲ 高度救命救急センター看護室 田口裕紀子主任看護師(救急看護認定看護師) |
▲ 2分間の胸骨圧迫 胸骨圧迫の質を維持することの大変さを 実感しました |
▲ 役割を交代しながらBLSの一連の流れを 繰り返し演習しました |
▲ 最後はチーム全員参加! BLSからALSまでの流れの演習もしました |
指導者から説明を受けて演習を重ねる中で、新人さんたちのスキルはもちろん、チームワークもアップしていました。
いつどこで救命処置が必要になっても自分の役割を発揮できるように、部署での研修会などにも参加して救命処置の技術を維持・向上していってもらいたいと思います。
「看護診断基礎(既卒者)」
5月23日(月)に既卒者2名を対象とした「看護診断基礎」の研修を行いました。
集中治療部看護室の堀由紀子副看護師長より、看護診断の考え方と基礎知識について講義をいただきました。受講者はこれまでにも看護診断を使用した経験がありましたが、講義を聴き事例を用いた演習を行うことで、「似た看護診断で迷うことがあるが、考え方をもう一度振り返ることができたので良かった」と学びを得た様子でした。
▲ 集中治療部看護室 堀由紀子副看護師長 | ▲ 少数ならではの講師と受講者の近さです |
新卒者の皆さんへは10月に行います。お楽しみに!
「浣腸」「吸引(口腔内、鼻腔内)」「ME機器の取扱い」
5月18日(水)、19日(木)に「浣腸」「吸引(口腔内、鼻腔内)」「ME機器の取扱い」の研修を行いました。
「浣腸」「吸引」では講義の前に、それぞれの看護技術について留意点や根拠についてグループディスカッションを行いました。新人さんたちは当院の看護実践基準などを持参し、参考にしながら話し合っていました。
講義では、「浣腸」は皮膚形成外科看護室の支倉結香副看護師長より、「吸引」は高度救命救急センター看護室の熊倉美穂副看護師長より、原理原則と基本的な看護ケアについて、臨床での事例を交えながら講義をしていただきました。
▲ 皮膚形成外科看護室 支倉結香副看護師長 | ▲ 高度救命救急センター看護室 熊倉美穂副看護師長 |
その後の演習では、講師と各看護室の教育担当者の方々にグループ毎のデモンストレーションと指導を担当していただきました。1人が演習を行う度に振り返りの時間を設け、グループ全員で「安全な実施」ができるようになることを目指して演習に取り組みました。
▲ 吸引演習の様子 | ▲ 浣腸演習の様子 |
▲ 演習間の振り返りの様子 |
「ME機器の取扱い」では、まず臨床工学部の室橋高男先生より臨床工学士の視点から、輸液ポンプとシリンジポンプの取り扱いを中心に講義をしていただきました。そして第一内科看護室の茶谷亜希子副看護師長より、輸液ポンプ・シリンジポンプを使用している患者の看護について講義をしていただきました。
▲ 臨床工学部主任技師 室橋高男先生 | ▲ 第一内科看護室 茶谷亜希子副看護師長 |
その後の演習ではテルモ株式会社の協力も得て、ポンプの設置に始まる一連の操作やアラーム対応等、機器の取り扱い方法について確認していきました。
新人さんに研修の感想を聞いたところ、臨床で実施した経験や学生時代の演習の経験と比べた学びを話してくれたことが印象的でした。新人さんたちが持つ経験と今回の研修で得た経験を結びつけて、今後の臨床での実践に活かしてもらえたらうれしいですし、私たちも新人さんの経験を最大限に活用した卒後教育をしていきたいと思いました。
「口腔ケア」「看護記録」
4月19日(火)に「口腔ケア」「看護記録」の研修を行いました。
「口腔ケア」では、耳鼻咽喉科看護室 摂食・嚥下障害看護認定看護師の石崎千順主任看護師より、口腔ケアの原理原則と看護ケアについて講義していただきました。受講者は動画を見ながら自己の口腔粘膜の清掃体験も行いました。
▲ 摂食・嚥下障害看護認定看護師 石崎千順主任看護師 |
▲ 手鏡を見ながら口腔清掃体験をしています |
「看護記録」では、泌尿器科・麻酔科看護室の古屋圭子看護師長より、看護記録の目的・意義や当院が採用しているSOAP記録について講義していただきました。紙上事例からSOAP記録を記載する演習をグループで取り組みました。受講者は他者の意見を聴き、様々な角度から学びを得た様子でした。
▲ 泌尿器科・麻酔科看護室 古屋圭子看護師長 | ▲ 皆さん活発に意見交換していました |
新規採用時研修
平成28年4月1日、札幌医科大学附属病院は平成28年度の新規採用看護職員73名を迎えました!
4月1日(金)~12日(火)の中で計5日間、新規採用時研修を行いました。辞令交付式に始まり、病院や看護部の理念、安全管理、電子カルテについてや接遇など、当院の看護職員として必要なオリエンテーションや研修を行いました。
▲ 厳粛な雰囲気の辞令交付式 | ▲ ワイワイ同期の仲間づくり、新人交流会 |
▲ 学生時代ぶりの手洗いチェック | ▲ ドキドキ・・・採血演習 |
▲ 個人防護具の着脱なら任せとけ!d(^_<☆) | ▲ 強風吹き荒れるヘリポート見学 |
▲ 病院の非常用バッテリーが集結 制御センター見学 |
▲ 院内の廃棄物が集まるゴミ処理施設見学 |
今年度の新たな試みといえば、「社会人基礎力」です。就職前技術研修に引き続き、この研修でもグループディスカッションを取り入れました。
新人さんは、自分なりに考えてきた社会人基礎力の具体的な行動をもとにグループの意見をまとめ、発表しました。みなさんとても良い意見が出ていて、センター員も感心してしまいました。
そして何と言っても社会人経験者グループの素晴らしい意見と言ったら! 怒涛の5日間でしたが、概ね無事に終了してホッとしております。でもそれも束の間、我々も来月に控える次の研修準備に取り掛かります。頑張りますよっᕙ(・ω・)ᕗ |
~新人バッジについて~
新人看護職員は1年間「新人バッジ」を装着します。
これは、新人看護職員が初心者としての自覚を持ち看護に取り組むため、また患者さん・ご家族・他職種へ新人であることを提示するためのものです。
看護職員の名札にこのバッジを見かけた際には、あたたかくご指導いただければと思います。
平成28年3月24日(木)に平成28年度新規採用看護職員を対象とした就職前技術研修が行われました。
「バイタルサインの測定(技術演習)」
体温・脈拍・呼吸・血圧の測定方法について原則を振り返り、受講者同士で測定しました。
「ポジショニングと褥瘡予防(講義、技術演習)」
講義では、皮膚排泄ケア認定看護師の角谷真由美主任看護師より、ポジショニングの基礎的知識や褥瘡発生の要因、リスクアセスメント、基本的な看護ケアなどについて講義していただきました。豊富な事例の紹介、スキンケアの基本となる泡の作り方や体圧測定器の使用方法の見学、褥瘡予防フィルムの剥がし方の体験などがあり、楽しみながら知識を再確認しました。演習では、看護者2名での体位変換やポジショニングを行いました。
▲角谷主任看護師:泡の作成場面です
▲演習風景:様々な枕で安楽な体位を工夫しました
「移乗・移送(技術演習)」
点滴ルートと膀胱内留置カテーテル留置中の患者のベッド・車椅子間の移乗と移送の演習を行いました。
▲移乗時に危険がないようにルート類を整えます
▲移送はゆっくり振動少なく・・・体験しました
ポジショニングと褥瘡予防、移乗・移送については受講者6~7名でグループディスカッションを行い、看護技術の根拠となる知識や考えを確認し、演習に臨みました。受講者からは「午前にディスカッションを行い、午後に演習を行うことで、理由や根拠をふまえながら行えた」「基本が復習できた」などの声があり、基本的な看護技術の復習やスキルアップにつながったようです。
また昨年度に引き続き今回の研修では、各看護大学で実習インストラクターとして活躍する先生方に援助者をお願いしました。先生方の支援もあって、はじめは緊張した面持ちだった受講者も、生き生きとした表情で自己紹介し、活発なグループディスカッションや効果的な演習を行うことができました。受講者からは「同期と親しくなれ不安が軽減した」「就職前に知識、技術を確認でき、不安を解消で良かった」という声が多数あり、有意義な研修であったと感じました。
4月1日より、いよいよ看護職としての一歩を踏み出します!