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新人看護職員対象 研修報告
「他部署研修」
平成26年11月~12月にかけて、クリニカルラダーレベルⅠの看護職員を対象とした、「他部署研修」が行われました。
この研修は、チーム医療研修の一環として、今年度から開始となった研修であり、他部署での看護活動を通して、看護師間の連携・協働を学ぶことを目標としています。受講者はそれぞれ、手術部や高度救命救急センター、集中治療部、ストマケア外来、フットケア外来、外来化学療法室、内視鏡センター、第二内科病棟、整形外科病棟で1日研修を行いました。
受講者はこの研修を通して、見学・体験したことを自分の看護に結びつけて今後の実践に活かしていくことや、看護師間の連携の必要性を学んでいました。受講者の感想として、「勉強になった」「貴重な体験だった」「今後もこのような研修を受けたい」という声が聞かれました。また、受け入れ部署からも、「看護師間の連携・協働を学ぶためにはとても実りある研修であり、継続してもらいたい」という感想をいただきました。
この研修は来年度も行う予定です。クリニカルラダーレベルⅠの看護職員の皆さん、楽しみにしていてください。そして、受け入れ部署の指導者の皆さま、来年度もよろしくお願いいたします。
「文献検索」「看取りのケア」「看護診断基礎」
文献検索の様子
平成26年11月21日(金)、28日(金)に、新人看護職員を対象とした「文献検索」「看取りのケア」「看護診断基礎」の研修が行われました。
「文献検索」では、文献検索の意義と文献の読み方の基本、文献検索の方法と文献の入手方法について講義があり、実際にコンピューターを使用して文献のWeb検索を体験しました。文献検索は看護研究のために行うものと思われがちですが、臨床の場においてこそ行われるべきものであり、文献から得られる知識と情報を日々の看護活動に活かしていくことが大切であると学びました。
「看取りのケア」では、看取りに関わる看護師としての姿勢や、看取りの時期にある患者さんやご家族への看護、根拠に基づいたエンゼルケアについて講義がありました。講師の経験や体験談を交えた、たくさんの想いが伝わった講義でした。
「看護診断基礎」では、看護診断の考え方と基礎知識について講義がありました。看護診断の意義に始まり、看護診断のプロセスについて詳しい説明がありました。看護診断とは、看護師が専門性を発揮して独自に介入することにより解決できるものであり、看護診断を用いることで、患者さんとチームで一貫した認識ができ、ケアを共有できることを学びました。
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今回の研修で、平成26年度新人看護職員の集合研修は最後となりました。
看護キャリア支援センターが平成26年4月に開設となってから、試行錯誤しながら研修の企画・運営に取り組んできました。皆さまからいただいたご意見を参考に、今後さらに質の高い研修を提供していけるよう、来年度に向けて取り組んでいきたいと思います。
ご協力いただきました全ての方々へ、感謝いたします。本当にありがとうございました。
「看護研究基礎」
平成26年10月6日(月)に、ラダーレベルⅠの看護職員を対象とした、「看護研究基礎」の研修が行われました。
この研修は、当院の看護師として科学的根拠に基づいた看護を提供し、自ら学習行動をとれる能力を身につけていけることを期待し、今年度からはじめて企画された研修です。講義はグループワークを交えて行われ、実際の臨床での疑問を研究につなげていくプロセスを辿ることができました。研修受講後のアンケートからも、「わかりやすい内容や表現で、看護研究に対してとっつきやすいイメージを持てた」「院内看護研究発表会に参加するに当たり、大変勉強になった」との声が聞かれ、有意義な研修となりました。
「輸血時の看護」「経管栄養法」「浣腸・膀胱留置カテーテル」
平成26年9月29日(月)、30日(火)に、新人看護職員を対象とした、「輸血時の看護」「経管栄養法」「浣腸・膀胱留置カテーテル」の研修が行われました。
「輸血時の看護」では、輸血療法の基本や血液製剤の取扱い、および輸血時の看護について講義がありました。
「経管栄養法」「浣腸・膀胱留置カテーテル」では、目的・方法、および看護についての講義に加えて、指導者として講師や病棟の先輩スタッフから協力を得て、技術演習も行いました。また、演習の順番待ち時間を利用した体験ブースでは、経管栄養剤の試飲や滅菌手袋の装着練習、モデル人形を利用した導尿の体験などを行いました。
経管栄養剤の試飲の様子
経管栄養法の技術演習の様子
浣腸の技術演習の様子
次回の新人看護職員研修は、11月に「文献検索」「看取りのケア」「看護診断基礎」を行います。いよいよ今年度の新人看護職員の集合研修も最後となります。