がん患者さんのための「いっしょに作ろう!健康料理教室&食事会」を開催しました。【9月16日(祝・月)】

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食欲回復食「さっぱり系」 彩り手まり寿司、レモンが香る鮭のホイル包み焼き、すまし汁、フルーツ杏仁
食欲回復食「さっぱり系」 彩り手まり寿司、レモンが香る鮭のホイル包み焼き、すまし汁、フルーツ杏仁
手まり寿司を握る工程。ほんのひと手間で彩りよく仕上がる。
手まり寿司を握る工程。ほんのひと手間で彩りよく仕上がる。
見た目にも華やかな「手まり寿司」
見た目にも華やかな「手まり寿司」
調理実習の様子
調理実習の様子
調理実習の様子
調理実習の様子
調理実習の様子
調理実習の様子
食事会の様子
食事会の様子
テレビ局の取材に応じる 産婦人科学講座 齋藤 豪教授(栄養管理センター長)
テレビ局の取材に応じる 産婦人科学講座 齋藤 豪教授(栄養管理センター長)
 令和元年9月16日(祝)、札幌エルプラザ(4F 料理実習室)において、がん患者さんを対象に「健康料理教室&食事会」を開催しました。
 主催したのは、当院「がん相談支援センター」及びアイン・ニトリ緩和医療学推進講座「がん相談サロン」で、日頃、患者さんやご家族から治療に伴う様々な相談に応じている他、患者さんやご家族同士の交流会等を企画・運営しています。
 今回は、療養生活や治療に伴う不安の中でも、特に身体への負担が大きいがん治療における「味覚の変化」や「食欲の減退」等、食生活に関する悩みや不安を少しでも軽減してもらうこと、さらに、患者さんやご家族が主体的に学び、楽しく交流できる場を提供する目的で、実習形式の料理教室を企画しました。
 
 当日は、当院の管理栄養士が考案した「食欲回復食(※)」の中でも、この時期に人気の「さっぱり系」献立から、色とりどりの「手まり寿司」、レモン風味が爽やかな「鮭のホイル包み焼き」の他、すまし汁、フルーツ杏仁を調理。調理後は、栄養管理センターの齋藤教授(産婦人科学講座)を囲み、出来上がった料理を美味しくいただきました。

 参加された皆さんからは、治療の副作用で味覚が変わり、また、口がしびれて食欲が落ちた経験に基づき、食生活の工夫について質問が出され、講師陣からは、「彩りよく美しく盛り付けるひと手間の大切さ」や、「家族みんなの食事をつくる時には、味付けのベースをさっぱり系に抑え、それぞれが調味料で好みの味に完成させるようにすること」、「食欲をそそる酢の中でも、ポン酢(橙や柚子等の柑橘系の果汁からつくられる)のまろやかな味わいが、口あたりもやさしく好まれる傾向にあること」等について話がありました。


食欲回復食(※)
様々な治療で食欲が低下した方が、早期に食欲を回復できるように工夫した献立で、入院患者さんは「しっかり系」「さっぱり系」「ひんやり系」の3種類から選べるようになっています。

「しっかり系」‥味の予測がつくものを中心に、しっかり・はっきりとした味付けの食事とする
「さっぱり系」‥口当たりのよい、さっぱり・あっさりとした味付けの食事とする
「ひんやり系」‥全て冷たい食事を提供する。

発行日:

情報発信元
  • 医療連携福祉センター、アイン・ニトリ緩和医療学推進講座