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受験生の皆様へ

修了生のメッセージ

札幌保健医療大学 保健医療学部看護学科 中武 延(看護学専攻 博士課程前期 成人健康看護学分野 修了)

 私は本学保健医療学部看護学科を卒業後、附属病院に就職し、循環器内科病棟で勤務しました。卒業時より、もっと看護学を深く学びたいと思っていたこともあり、看護師として3年目の時期から、科目等履修生制度を利用し、大学院の講義に参加していました。その後、勤務する中で生じた疑問について探求したいと思った際に、研究を行ううえでの知識や経験が不足していることを痛感し、大学院への進学を決心しました。

 本学は指導教員をはじめ、多くの先生方から手厚いサポートを受けて研究活動に取り組むことができる、非常に恵まれた環境です。研究に関する指導だけではなく、研究者としての心構え等も示してもらうことができ、とても学びになりました。ディスカッションが中心の講義やゼミでは、相手へ伝わりやすい表現を考え、工夫していく必要があり、プレゼンテーション能力も鍛えられたように思います。また、研究に取り組む仲間ができたことも大学院に進学したからこその経験だと思っています。他の大学院生と活発な意見交換をし、切磋琢磨していくことは、研究に取り組む際の活力にもなりました。

 今後は、在学中の学びを土台とし、研究者・教育者として貢献できるように、次のステップに進学することを検討しています。

 皆様も是非、大学院への進学を検討してみてください。

独立行政法人日本スポーツ振興センター
ハイパフォーマンススポーツセンター 国立スポーツ科学センター
スポーツ科学・研究部 小出所 大樹(理学療法学・作業療法学専攻 博士課程後期 生体機能評価学分野 修了)

 私は本学学部卒業後、そのまま大学院に進学しました。大学院への進学理由は、学部時代の臨床実習や卒業研究を通じて、理学療法分野においても研究による根拠が乏しく、不明確な部分が多いことを感じ、それらを解決するための研究手法を大学院で学ぶことができると考えたからです。

 大学院時代は、指導教員のサポートはもちろん、本学医学部整形外科学講座や解剖学講座の先生方にも協力いただき、研究活動を進めることができました。その成果は国内外の学会発表や国際学術誌への掲載につながりました。また、在学期間中には研究のみならず、附属病院や関連病院での非常勤理学療法士として臨床経験も積むことができました。これらの経験から、研究のための研究ではなく、現場に還元することを意識した研究の重要性を認識することができました。

 修了後は理学療法士ではなく,研究員として国立スポーツ科学センターに採用されました。日本の国際競技力向上を目標として、アスリートに対する科学的サポートや研究を行うことが主な業務内容となります。大学院で培った研究能力はもちろん、理学療法士としての視点を生かして研究活動をしていきたいと考えています。大学院での学びは、病院施設以外での就職・活動にも非常に有益なものになると思います。理学療法士・作業療法士としての強みを生かすためのキャリア形成に向けた選択肢として、本学大学院への進学を検討されるのはいかがでしょうか。

一視同仁会 札樽・すがた医院 田中 悠希(理学療法学・作業療法学専攻 博士課程前期 感覚統合障害学分野 修了)

 私は本学卒業後、6年間の病院勤務を経験した後大学院博士課程前期に進学しました。様々な患者様のリハビリに携わらせていただくからこそ直面する臨床疑問、しかし研究的知識を持っていない当時の私は、すべてを解消しきれないまま業務にあたるという状況でした。そんな日々を変えたい、という思いで大学院への進学を決意しました。

 長期履修制度を利用し、勤務をしながらの大学院生活でしたので、講義、レポート提出、研究活動は決して楽にこなせるタスクではありませんでしたが、自分自身の研究に加え、ゼミの皆さんの研究に触れることで、研究の基本的構造の作り方、プレゼンのコツなど、大学院だからこそ得られる多くのスキルを身につけることができました。臨床現場中心の生活に戻った今、この3年間の経験は根拠に基づいたリハビリの提供、院内での研究活動はもちろん、症例報告に励んでいる後輩への指導にも活かすことができています。

 私自身大学院に進学するまで、文献抄読や学会発表の経験も少なく不安もありましたが、先輩方や教授をはじめとする多くの先生方からの温かいご指導、そして何よりも疑問をそのままにせず探求する気持ちを抱き続けられたことで無事に修了することができたと感じています。
大学院への進学はハードルが高いと感じる方も多いと思いますが、探求心さえあれば一生モノの経験を重ねることができる時間になると思います。是非、本学大学院への進学を検討してみてはいかがでしょうか。

研究科生のキャンパスライフ紹介

看護学専攻 看護学分野 博士課程前期(老年健康看護学領域) 館脇 誠佳

 私は本学の保健医療学部看護学科を卒業後、札幌医科大学附属病院に就職しました。臨床実習の際に神経難病の患者さんを担当する機会が何度かあり、神経難病に興味を持ち脳神経内科への配属を希望しました。臨床を経験する中で、神経難病の患者さんへのケアはまだまだ発展途上であり、経験知に頼るところが大きいと感じ、今一度学問的にしっかりと掘り下げて考えてみたいと思い、大学院進学を決めました。

【大学院でのゼミや講義について】

 新型コロナウイルスの感染拡大により、入学当初より対面での講義は少なく、ほとんどがオンライン講義でした。就業しながら大学院に通っていたため、オンライン講義は時間の調整がしやすく、非常にありがたいものでした。今年度に入ってからは、対面での講義も増え、研究計画書の審査に向けたプレゼンの練習など直接意見交換ができるようになっています。

 老年健康看護学領域の院生は私一人だったため、研究領域に関するゼミや講義では院生同士でのディスカッションの機会が少なく、少し寂しさもありましたが、共通科目では他の院生とも交流があり、自分自身の知見を広げる機会になりました。

【研究活動について】

 研究を行うにあたり、大学院入学の時点で興味を持っていたテーマについて、文献検討や関連学会への参加を通して、学術的な意義を見出していきました。また、同時に神経難病専門病院においてフィールドワークを行い、臨床的な意義についても指導教員と検討しました。自分の考えている研究テーマが、普段経験している臨床でどのように役立つのか、臨床で働く看護師や患者にどのような影響を与えるのかなど、研究活動が学問として終わらず、臨床に繋がるよう意識して取り組んでいます。

【勤務先での業務の調整や職場からの配慮】

 私は大学院入学前から科目履修制度を利用し、大学院の講義を受けて単位を取得していました。大学院1年目は夜勤専従として働き、夜勤明けや休みの日に講義を受けていました。科目履修制度でいくつか単位を取得していたため、1年目で概ね単位を取得することができました。2年目以降は、通常勤務に戻り勤務調整をしつつ、講義に出席していました。働きながらの大学院進学は大変なこともありますが、周囲の協力のおかげで両立することができています。


理学療法学・作業療法学専攻 博士課程前期(活動能力障害学分野) 山本 大稀

 私は札幌市内の病院に勤務しながら、博士課程前期(理学療法学・作業療法学専攻 活動能力障害学分野)に2年前入学しました。現在はゼミで指導を受けながら、勤務後に実験を行い、研究活動を進めています。

【専門領域のゼミ】

 ゼミでは、先生方や講座に所属している院生に、自身の研究内容の報告や文献抄読を行いながら、ディスカッションを行い、知見を深めています。現在、私は日常生活に不可欠な手指機能に関する研究を行っていますが、先生方からご指導を受けられることで、より専門的な知識や考え方を学びながら研究活動を進めていくことが出来ています。また、先輩の院生からもアドバイスや研究内容を教えて頂きつつ、後輩の院生も含めてディスカッションを行う事で、幅広く研究に関する知識を増やすことが出来ます。

【研究活動】

 私は、病院勤務しながら大学院に進学したため、長期履修制度を活用しています。2年生までは、ゼミでディスカッションを行いながら、自身の研究テーマの模索し、研究計画を立案しました。今年3年生となり、現在は、勤務後に研究計画に則り、実験を実際に行いながら、データの解析を進めています。

【仕事と学業の両立】

 勤務後に実験や解析を行っており、仕事と両立する事は簡単ではありませんが、先生方や院生の先輩、家族からのサポートを受け、励むことが出来ています。また、臨床で疑問に感じることも多いですが、その様な疑問を持つことが研究テーマを考え、深めていく上で重要であると感じます。実際に大学院での研究活動を通しながら、知識を深めつつ、臨床場面に活かしていき、より良いリハビリテーションの提供に繋がればと思います。