学生・セラピストの方へ

専門研修プログラム

専門性に応じた4つのコースがあり、関係診療科と連携した研修をすすめることができます。各コースに関係診療科との連携と専門性を備えた研修コーディネーターを配置しています。

(1)運動器障害系コース

コーディネーター 河合 誠(リハビリテーション部 主任技師)
指導者 リハビリテーション部 理学療法士・作業療法士
保健医療学部 理学療法学科教員・作業療法学科教員
対象 理学療法士、作業療法士
研修期間 原則1年
研修内容によって半年以上3年までの研修期間とすることができます。
コース概要 運動器障害の病態、評価、治療に対する専門的な知識を取得し、運動器障害理学療法・作業療法全般に関する幅広い知識や技術を活用し、運動器障害に対する治療チームにおいて自立して活躍できる専門療法士となることを目指します。希望により、スポーツ外傷・障害に対する理学療法、あるいはハンドセラピーを主体とした作業療法の実践的な指導を組み込んだ研修プログラムに参加することができます。研修中は、整形外科カンファレンスへの参加、手術見学などから、医師との連携や最新の医療について学び、様々な知見を統合した理学療法・作業療法を実践できるよう研鑽します。

(2)内部障害系コース

コーディネーター 橋本 暁佳(医学部病院管理学 教授/循環器・腎臓・代謝内分泌内科学講座)
片野 唆敏(リハビリテーション部 主任技師)
指導者 リハビリテーション部 理学療法士
保健医療学部 理学療法学科教員
対象 理学療法士
研修期間 原則1年
研修内容によって半年以上3年までの研修期間とすることができます。
コース概要

本コースでは、呼吸理学療法や循環器理学療法の専門的な能力の取得を目指し、集中治療室や高度救命救急センターでの実践経験を通じて、重症患者に対応できる高度な臨床技能を習得します。
【基礎から専門へ】内部障害理学療法学の病態生理を理解し、各種評価方法や検査結果の解釈技術を身につけます。また、エビデンスに基づいた評価・治療計画を立案できる能力を養います。
【重症患者への対応力育成】集中治療室では敗血症や外科術後症例、高度救命救急センターでは交通外傷、熱傷、心肺停止蘇生後症例を経験します。人工呼吸器管理患者や重症循環器疾患患者への理学療法を通じて、急性期医療における専門的な介入技術を習得します。
【多職種連携とチーム医療】医師、看護師、臨床工学技士、薬剤師など多様な専門職との連携を通じて多角的思考を身につけ、多職種チーム員として協働できる人材を育成します。

集中治療・救急センターでの経験は、個々の目標に応じてカスタマイズ可能です。一般病棟から集中治療室まで、あらゆる医療現場で活躍できる内部障害理学療法の専門家を目指します。

(3)中枢神経障害系コース

コーディネーター 菅原 和広(リハビリテーション部 副部長/保健医療学部理学療法学第一講座 教授)
指導者 リハビリテーション部 理学療法士・作業療法士
保健医療学部 理学療法学科教員・作業療法学科教員
対象 理学療法士、作業療法士
研修期間 原則1年
研修内容によって半年以上3年までの研修期間とすることができます。
コース概要 脳神経疾患・脊髄損傷に関する幅広い知識と技術を学び、中枢神経障害に対する専門的な理学療法および作業療法を学びます。研修の初期段階では、神経筋疾患や脊髄損傷を含む中枢神経障害で認められる病態を理解し、その病態像把握につながる各種評価方法と検査結果の解釈について学びます。研修の後半では、中枢神経疾患に対する適切な治療介入を選択し、実施する能力を養います。

(4)高次脳機能障害系コース

コーディネーター 太田 久晶(PT・OT研修センター 副センター長/保健医療学部作業療法学第一講座 教授)
指導者 リハビリテーション部 作業療法士
保健医療学部 作業療法学科教員
対象 作業療法士
研修期間 原則1年
研修内容によって半年以上3年までの研修期間とすることができます。
コース概要 本コースでは、様々な高次脳機能障害を呈する患者に対応できる専門的な臨床技能の習得を目指します。まずは、主要な高次脳機能障害の特徴および責任病巣について学習します。加えて、各種検査バッテリーの実施方法と検査結果の解釈の仕方についても学びます。さらに、臨床実践を通して、症状に対する掘り下げ検査を実施することの必要性や、動作分析・観察評価から日常生活場面で認められる高次脳機能障害の特徴を把握することの必要性を学びます。また、日常生活場面での治療・訓練方法について工夫することを学び、応用的な評価技術・訓練技術を身につけます。