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自主臨床研究 「軟骨移植後の代謝に関する臨床的研究ー糖鎖工学を用いた生化学的検討」 への参加協力のお願い


移植軟骨が移植後、または年齢によりどう変化するのか、移植軟骨の吸収がどういう機序で起こるのか、今まで調査されたことがありませんでしたので、

少しでも解明していきたいと思い、文部科学省から科研費をいただき、弘前大学 生化学教室にご協力をお願いし、以下の調査を行うことに致しました。


お願いしたいことは、これから手術を行う方から、捨てることになる軟骨のかけらをいただきたいということです。

小指の先のかけらの大きさがあれば調査できるものですので、そのために余計に軟骨を取るようなことはなく、患者さんに不利益が生じることは全くありません。
 

入院、手術説明時に合わせてご説明しますので、是非ご協力いただけますようお願い致します。
                                                                                              札幌医科大学 形成外科学講座 教授
 四ッ柳高敏



自主臨床研究の内容について

 

■  自主臨床研究とは?  ■
 

新しい治療法を確立することは大学病院の使命であり、患者さんのご協力なしに成し遂げることはできません。

今回参加協力をお願いしたい臨床研究は “自主臨床研究” と呼ばれるもので、実際の診療に携わる医師が医学的必要性・重要性に鑑みて立案・計画して行うものです。

製薬会社などが行う新薬の安全性・有効性を得るための臨床試験、いわゆる “治験” ではありません。

この臨床研究については、当院の臨床研究審査委員会の審議に基づく病院長の許可を得ています。

臨床研究に参加されるかどうかは患者さんの自由意志で決めて頂いてかまいません。また参加されなくても患者さんが不利益を被ることは一切ありません。

 

■  研究の目的と意義  ■

我々は先天性疾患の小耳症に対する手術にて肋軟骨移植を行っており、軟骨の時間経過による吸収や変形、または年齢による変化を経験してきました。

これらの変化がどのような機転で生じているのかを解明することで、移植軟骨の吸収や変形を予防する方法がないかを調査します。

また軟骨の吸収メカニズムを明らかにすることで、今後の移植医療や再生医療の発展に役立つものと考えます。

 

■  臨床研究の方法  ■ 

1、対象となる患者さん

以下①、➁を満たす方で、50人の患者さんにご協力をお願いする予定です。

   ①   当院を小耳症治療目的で受診した患者さんで、ご本人・ご家族の同意が得られた方。

   ②   研究に使用可能な量の余剰軟骨が生じると想定される方。

 

2、 研究方法

   手術中に不要となった軟骨(余剰軟骨)を廃棄せずに回収し、生化学的な解析を行って軟骨の性質を調べます。

    ※臨床研究に参加することで、通常の診療を超えた身体的・精神的・経済的な負担を負うことはありませんし、
      手術後の入院期間、外来通院期間も、臨床研究に参加しない場合と同様です。

 

■  研究予定期間  ■

 

2018年8月9日~2020年3月31日

 

■  相談窓口、担当医師  ■

 

研究責任者:四ッ柳 高敏(札幌医科大学形成外科学講座 教授)

研究分担者:山下 建(札幌医科大学形成外科学講座 講師)
                     北 愛里紗(札幌医科大学形成外科学講座 診療医)

連絡先:(平日・日中)011-611-2111(代) 形成外科学講座 教室に繋いでください
      (夜間・休日)011-611-2111(代) 9階北病棟(皮膚形成外科)に繋いでください 


ご希望により、他の患者さんの個人情報の保護や臨床研究の独創性の確保に支障のない範囲内で、
本臨床研究計画および臨床研究の方法に関する資料の一部を閲覧することも可能です。 

なお、こちらの研究に関する詳細につきましては、下記をご覧ください。