当院での外科治療実績
札幌医大呼吸器外科では、安全で質の高い外科(手術)治療を提供してきました。
コロナの影響で手術数は低下しています。2022年は138例の原発性肺癌手術を行いました。そのうち、122例、95.3%が胸腔鏡(カメラ)、ないしはロボット支援手術で行われました。
原発性肺癌に対するロボット支援手術は2018年4月から開始され、これまで300例に行われました。
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原発性肺癌に対する到達経路別手術数の年次推移
カメラ+ロボット支援手術が95%以上を占めます。 |
肺癌に対する肺切除法
部分切除+区域切除(縮小手術)が約20%を占めます |
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2014-2021年の手術数の内訳
肺癌、良性肺疾患、気胸、縦隔疾患、胸壁疾患、ロート胸などに対し多様な手術を安全に行っています。
原発性肺癌に対する手術は急激に増加し、ロート胸(胸郭変形疾患)に関しては、東京以北最多の手術数となっています。2014-2021年の当院での手術数の内訳です。このほかに年間約60-70例の出張手術(他院へ出向いての手術)を行っています。 |
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当院での入院期間、術後入院期間の推移 (日)
2022年は、入院期間の中央値は11日間、術後入院期間8日間となっています。
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当院での手術数と輸血率の推移
手術中輸血率は2022年は2.6%(2020年 3.3%)でした。困難症例、抗凝血薬(血液をサラサらさせる薬)を使用されている患者さんも手術していますが、50回に1回程度の輸血率となっています。