巻頭言
学長 秋野 豊明
情報センターニュースの発行をお祝いします。情報センターが、本学の付属施設として新築なった基礎医学棟5階に設置され、活動を開始して2年がたちます。全国の医学系大学でも有数の学内情報設備を本学の教育、研究、地域医療支援、病院情報関連などに有効に活用し、高度情報化社会に対応した学内外の情報ネットワークを確立して、大学の風とおしを良くしてほしいと思います。そのために情報センターニュースが役立つことを願っています。
基礎医学研究棟を建築した時の主題は、これからの医学の二大潮流である「情報と遺伝子をテーマとするインテリジェントビル」を作ることでした。その目的はおおよそ達成できたと思います。「遺伝子」研究を具体的に進展するために、共同研究施設部を改組して教育研究機器センターとし、分子医学部門を設置して専任教員を配置、基礎医学研究棟に最先端の研究設備を設置しました。また、「情報」に関しては、情報センターを新設、情報センター長(兼任)、専任教員と事務局組織を配置し、本学のみならず北海道における医学、医療情報ネットワークシステムの核としての機能を併せ持つことが期待されています。さらに、図書館は、従来の図書館の概念を越えた最新の情報処理機能を持つものとしました。まさに情報のインテリジェントビルに設置された最新の情報設備を駆使し、本学のアクテビテイが大きく進展することを祈っています。
情報センターの課題は非常に多く、利用者の要望も多岐にわたっています。学内のインフラは整備されました。これからは、学内全体がいかに情報設備を駆使して、教育、研究、診療などの情報化を図るかであろうと思います。そのために、教育、研究、地域医療支援などの専門部会が組織されています。これらの専門部会が有効に機能するために、情報センターがその先導と調整の役目を担うことが期待されており、利用者の便を図るために、技術支援はもとよりのこと、サービス機能を含めた企画、調整の役目を併せ持つことが情報センターには期待されていると思います。
何を情報センターに要望するのかなど利用者の皆さんのご意見を情報センターへお寄せいただきたいと思います。皆さん一人一人の参加で情報センターを育てていただくことをお願いします。 |