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News Letter 第一号 | ||||
臨床ストレス応答学会ニュースレター発刊を記念して 臨床ストレス応答学会会長 佐藤昇志(札幌医科大学医学部第1病理) 先生方におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。 ストレス応答の科学、臨床の発展をめざした新しい学会、臨床ストレス応答学会がいよいよ始動いたします。2005年11月、熊本で本学会が正式に組織され、その記念すべき第1回目の学術集会が京都で永田和宏京都大学教授のお世話で2006年11月22〜23日に開催される運びとなりました。本学会の正式スタートに向け約2年の時間を使い準備してきた者の一人として大変嬉しく思う次第であります。本学会発足にご協力をいただいた多くの先生方,研究者の方々に心からお礼を申します。 さて本学会の前身は臨床ストレスタンパク質研究会であります。本研究会は生体の様々なストレス応答の分子機構、とりわけ分子シャペロン、ストレス蛋白質の役割の理解と臨床への応用を目指し、1996年に由良隆先生(京都大学名誉教授)の代表世話人のもとに立ち上げられました。第一回の研究会は東京女子医科大学(出村博会長、野村馨幹事)で開かれました。その後は矢原一郎先生(都臨床研、当時)や永田和宏先生らが代表世話人を努めてこられました。年に一度、本研究会で基礎研究の基盤の上に医学への応用がいかなる形で可能かの、実に有益な真摯な発表や議論がなされてきました。その内容は世界をリードするものも決して少なくありませんでした。他方、細胞のストレス応答の分子基盤を形づける驚くべき研究がここ数年ほぼ毎号のようにトップジャーナルに発表され、そのあるものは難病といわれている例えば神経変性疾患等の治療に新たな希望を与えております。即ち、細胞のストレス応答というキーワードで、この研究会をより進化させ、充実することがわが国のこの分野の進展にとり大変重要と考えるに至った訳であります。 昨年の熊本(水島徹先生世話人)での研究会が丁度10回目だったわけですが、その機会に臨床ストレス蛋白質研究会を母体とし、この研究会を実質的に拡大強化し、臨床ストレス応答学会という学会形式に発展させたわけであります。この新しい学会を通して、わが国でストレス応答の基礎研究あるいは臨床研究をされている方々が広く参集し学術交流をより深め、この領域でのわが国の生命科学の発展、更には臨床応用、創薬の進展に貢献したいと心から願うものであります。そもそもストレス応答は生物の最も基本的な生命現象といえます。本学会から生命とは何か,生物とは何か、等の最も根源的な哲学的課題にもヒントを与えてくれる多くの研究成果が生まれることを期待しつつ、皆様と学術集会でお会いすることを楽しみにしております。 |
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