札幌医科大学附属病院は、“道都”札幌の中心にある、公立の医系総合大学の附属病院です。自由闊達で新進気鋭、門戸開放と変革の精神は開学以来の伝統です。
本学では、昭和58年に札幌医科大学衛生短期大学部、平成元年に保健医療学部へ発展改組致して参りました。これまでの卒業生は1000名超、全国各地で活躍されています。平成26年度には、これまでの保健医療学部および医学部大学院教育に加えて、より実践的な「札幌医科大学附属病院、理学療法士・作業療法士研修プログラム」を先駆けて策定しました。全国より才能豊かな多くの人材に恵まれ、科学的マインドを持った医療人の育成に寄与して参りました。
高齢者社会となり内因疾患の生命予後の改善もあり、理学・作業療法は数多くの医療分野において随一の成長分野であります。本学附属病院・教育関連施設などが関わる教育力は運動障害、内部障害、小児神経、高次機能ともに全国屈指です。
平成30年には、リハビリテーション階層を含む増築病棟が完成しました。また、今後数年で旧病棟の再編がなされ、新たな四半世紀への挑戦が始まります。共に未来医療の扉を開きましょう!
札幌医科大学附属病院 病院長 土橋 和文
医療の発展に伴う専門化と細分化は、リハビリテーション医療においても例外ではなく、理学療法・作業療法が担う分野においても複雑高度化しております。このような現状の中、理学療法士・作業療法士として、チーム医療の中で発揮できる素養や医療現場のニーズに応えていく高度な臨床力(臨床技術と臨床判断)は、求められ続けられるといっても過言ではありません。
そのようなニーズに応えるために、本研修センターでは、1)医系総合大学の教育・研究を基盤とした研修環境で、2)研修療法士の臨床経験、目的に応じた個別研修を企画し、3)臨床実務から学び続けていける人材を養成するプログラムを運営しています。
研修コーディネーターにより、研修療法士の学ぶべき内容に応じた医学部・保健医療学部の教授陣、およびリハビリテーション部スタッフで複数の指導者を構成し、個別の研修療法士の充実した研修をすすめる環境を確保しています。専門コースでは関連専門診療科の講師陣による指導も直接うけることができるなど、これまでにない研修環境も整備しています。理学療法士、作業療法士の先進的なキャリア育成としての本研修センターでの研修を経て、今後の活躍を大いに期待したいと思います。
札幌医科大学附属病院理学療法士・作業療法士研修副センター長 | |
札幌医科大学保健医療学部理学療法学第一講座 教授 | 小塚 直樹 |
現在、リハビリテーション医療はより高度専門化し、卒前教育の知識、技術のみで臨床の場で十分に対応できる能力を身につけることは困難となってきています。個々の理学療法士、作業療法士は、各勤務先の医療機関内での教育システムや様々な研修会、講習会等へ参加することで、自己努力によりスキルを高め、この状況に対応しています。
このような背景の中、平成26年度より、札幌医科大学附属病院では、理学療法士・作業療法士研修制度を開始しました。先端医療を提供する大学附属病院という環境を活かし、関連する様々な診療科と連携した個別のプログラムを提供することで高度なリハビリテーション臨床能力を身につけることを目指しています。
総合研修プログラムでは、新卒者や先端的理学療法、作業療法の学び直しを希望される方を対象とし、各種疾患別リハビリテーションの基礎的能力を養います。専門研修プログラムでは、運動器障害系、内部障害系、小児・神経障害系、高次脳機能障害系の4つのコースを設置し、各専門性に特化した能力を磨いていきます。
あなたも高い臨床能力を有し、地域のリハビリテーション医療に貢献できる理学療法士、作業療法士をめざしませんか。
札幌医科大学附属病院理学療法士・作業療法士研修センター委員 | |
札幌医科大学附属病院リハビリテーション部 副部長 | 柿澤 雅史 |
札幌医科大学附属病院のホームページはこちら
https://web.sapmed.ac.jp/hospital/summary/index.html
理学療法室
作業療法室
三次元動作解析装置による計測