現在位置の階層

  1. ホーム
  2. 臨床実習ガイド
  3. 先輩からの臨床実習体験談
  4. 平成28年度
  5. 秋田 浩太朗 さん(実習年度:平成28年)

秋田 浩太朗 さん(実習年度:平成28年)

診察~治療までの一連の流れを体験

秋田 浩太朗 さん(函館五稜郭病院 消化器内科)

地域包括型診療参加臨床実習を選択した理由は?

今までの大学での実習と比べ、より研修医に近い形で診療チームに参加する機会を与えてくれると考えたからです。5年生時には1つの診療科にいる期間が短いことや複数の学生がいることで実習がその診療科のさわりだけで終わってしまうことも多く、この臨床実習では1つの診療科に1人とより濃い実習ができるのではないかと考えました。また、市中病院の方が大学病院よりもcommon diseaseについて触れる機会が多いのではないかと考えこの臨床実習を選択しました。以前に病院見学や病院説明会で豊富な症例や教育体制が整っているということを実際に勤務している研修医の方からも聞いていたので、マッチングの志望先の一つとして考え4週間の実習で五稜郭病院についても深く知りたいと考えました。

実習先での1日のスケジュール

1日のスケジュールとしては、まず朝にカンファレンスルームに集合し、前日に著変があった患者や入院した患者に対して情報を共有し、当日の検査の予定についても確認した後、指導医の先生とともに電子カルテで受け持ち患者さんの採血データなどの検査データや経過表を確認し、患者さんを回診しました。回診後は、上部内視鏡検査を先生の横について適宜教えてもらいながら見学させてもらいました。昼食は病院の医局で研修医や消化器内科の先生方と病院や研修についての話を聞きながら食べました。午後は下部内視鏡検査の他ESDやEIS、EST、イレウス管チューブの挿入など治療を含め様々な手技を見学しました。手技の最中でも適宜説明を受けながら見学しました。検査がすべて終わるのは19時前後でその合間に午前中にまわれなかった患者の回診を行ったりしました。毎週土曜日には初診で消化器症状があると思われる患者さんの問診をさせてもらい、その後指導医の先生の診察に同席しフィードバックを受けました。大学では経験することのなかった処置や検査に参加し説明を受けながら何度も見学させてもらうことができたのでとても良い経験となりました。

実習を通して得たもの、学んだことについて

4週間同じ科で同じ受け持ち患者さんをみさせてもらうことで、患者さんに何が起こっているのか、処置はどうするのか、その結果どうなったかを指導医の先生と考えることができ、研修医のイメージをもつことができました。また、最初の診察から検査、入院、診断、治療までの一連の流れを体験することができました。ICも多くみる機会があり、患者さんとそのご家族に現在の病状や治療の効果についてわかるようにどのように説明したら良いかも学べました。週に1回のサテライト実習では、訪問看護でリハビリを介助したり、老健施設や慢性期病院を見学することで、病院間や病院と施設間での患者の現状の把握など地域における病院の役割を知ることが出来ました。また、TV会議での症例発表は、プレゼンテーションの能力を向上させるだけでなく、指導医の先生と一緒に考えることで、その症例について疾患はもちろん患者さんの抱える問題についてもより深く知る必要がありとても勉強になると感じました。

後輩へのメッセージ

4週間という期間、大学を離れて経験のない環境に1人で行くのは不安だと思います。私も最初は不安でした。しかし指導医の先生がマンツーマンで指導してくださるのですぐ病院の環境にも慣れることができました。疑問に思ったことをすぐに質問できる、自分の行ったことに対してその場でフィードバックを受けることができる環境は大学ではあまりないと思うので、この臨床実習は得られるものがとても多いと思います。また、チームの1員として研修医に近いことをさせてもらうことで、将来の医師像についても他の学生よりも1歩進んだイメージを持つことができ、その後の実習や勉強のモチベーションにも繋がると感じます。

最終更新日:2015年10月04日




サイト・マップ