臨床研修・臨床実習

Clinical Practice

臨床実習要綱

第五学年 腫瘍内科学講座 必修臨床実習要綱

【オリエンテーション】

    集合場所・時間 : 腫瘍内科学講座・血液内科学教室(教育研究棟7階)・午前9時00分
    指導教員 : 教授、准教授、講師、助教、診療医

【実習方針・内容】

1.実習スケジュール
「A;オンコロジーグループ」、「B;消化管グループ」、「C;肝・胆・膵グループ」から一つを選択し、各専門分野の診断、治療を学習する。
2. 各グループ指導医とともに実際に患者を受け持ち、積極的に医療に参加する。正しい病歴、理学所見の取り方、診断に必要な検査計画の立案、検査への参加、その結果の解釈、最終診断及び治療計画の策定等、内科医としての基本技術を習得する。
3. 臨床医として、疾病に対する理解のみならず、病者の心理を理解できるよう、担当患者とのコミュニケーションを図る姿勢を身につける。
4. 各分野のセミナー、ケーススタディ、ファントムを使用した消化器系検査の擬似体験を通して、実践的知識を習得する。
5. 受持患者についてのカルテをPOS (Problem Oriented System) に従って毎日電子カルテに記載する。また診断、病態、治療等の総括に文献的考察を加えたレポートを作成し、実習の最終日に提出する。
6. また、希望者は教室内でのカンファレンス(机上回診、症例検討会、ジャーナルクラブなど)に参加することも可能である。
レジュメ画像

【ユニット8】腫瘍内科学講座 血液内科学 放射線医学講座

【オリエンテーション】
集合場所・時間:各診療科のオリエンテーション予定に従う
指導教員:腫瘍内科・血液内科・放射線治療科の教授、准教授、講師、助教、診療医
【実習方針・内容】
腫瘍内科、血液内科、放射線治療科に共通する疾患は悪性腫瘍である。悪性腫瘍の治療においては手術・放射線治療およびがん薬物療法による集学的治療が重要となる。本ユニットでは特に共通した治療である化学放射線療法適応症例を中心に学ぶことを目標とする。また悪性リンパ腫や多発性骨髄腫などの放射線感受性の高いの治療適応についても学ぶことを目標とする。これにより実習を通して腫瘍内科・血液内科と放射線治療科の連携についても理解を深めることを目標とする。
【ユニット8の実習スケジュール】
1. ユニット8では腫瘍内科を2週間、血液内科を1週間、放射線治療科を1週間ずつまわり、各分野の診断、治療を学習する。各診療科の具体的実習内容は次頁以降を参照する。
2. 4週に1回(4週目の月曜日、16時から)、3科の指導教員が集まり、学生向けの共通症例検討会を行う。集学的治療の適応、実際の治療、副作用などの経過について学習する。
【ユニット8の実習評価】
共通症例の診断、病態、治療等に対する考察を簡単なレポートにして、実習の最終日に指導教員へ提出し評価を受ける。各診療科個別の実習評価は次頁以降を参照する。

第六学年 腫瘍内科学講座 必修選択臨床実習要綱

【オリエンテーション】

    集合場所 : 腫瘍内科学講座・血液内科学教室(教育研究棟7階)
    時  間 : 午前9時30分
    指導教員 : 教授・准教授・講師・助教・診療医

【実習目的】

腫瘍内科学講座では、臨床腫瘍学、特に消化器(消化管、肝胆膵)、血液腫瘍、骨・軟部腫瘍、頭頚部癌、自家造血幹細胞移植を要する泌尿器癌、原発不明癌にとどまらず、幅広い内科の臨床実習を行う。卒後、内科医として専門診療を目指す学生のみならず、外科や他の専門科に進むことを希望する学生にとっても、臨床医として基本的な姿勢・知識を身につけることを目標としている。

【実習内容】

    1. 病棟診療グループ(A; オンコロジーグループ、B; 消化管グループ、C; 肝・胆・膵グループ)を希望により選択し、そのグループの一員として、指導教官・主治医の指導の下、実際に患者を受け持ち診療に参加する。
    2. 病歴の聴取、身体所見、検査計画の立案、検査結果の解釈、最終診断、治療計画の策定などを、グループ内でのカンファレンス、机上回診、総回診などにおいて、医師になるものとして責任を持ってプレゼンテーションし、討論に参加する。
    3. 受け持ち患者の他科コンサルテーションや退院サマリーなどを実際に記入し、指導医からのフィードバックを受ける。
    4. 臨床医として必要な検査手技・診療技術について習得する。
    5. 学生は回診・検査・治療を主治医と共に行い、電子カルテの医学生記録に結果を記載する。
    6. 週1回程度、外来初診患者の病歴を聴取し理学的診察所見を得たうえで、指導医とともに鑑別診断のための検査や治療の計画をたて、臨床医としての実際を経験する。
    7. 研修医の教育を目的とした各種セミナーに研修医と共に参加し、実践的知識や手技のコツなど、より臨床の場で役立つ知識を身につける。
    8. 希望者には、大学病院にとどまらず卒後教育関連病院での研修も可能である。

【実習評価】

実習の最終日には、受け持ち患者の診断・病態・治療などについて、文献的考察を加えて発表し、電子カルテの医学生サマリーとして提出することが求められる。

レジュメ画像
レジュメ画像
レジュメ画像

第五学年 血液内科学 必修臨床実習要綱

【オリエンテーション】

集合場所・時間 : 腫瘍内科・血液内科 病棟(10階北病棟)・午前10時00分
指導教員 : 教准教授、講師、助教、診療医

【実習方針・内容】

実習スケジュール
1. 血液内科の指導医とともに実際に患者を受け持ち、積極的に医療に参加する。正しい病歴、理学所見の取り方、診断に必要な検査計画の立案、検査への参加、その結果の解釈、最終診断及び治療計画の策定等、内科医としての基本技術を習得する。
2. 臨床医として、疾病に対する理解のみならず、病者の心理を理解できるよう、担当患者とのコミュニケーションを図る姿勢を身につける。
3. 血液疾患の中には外来診療が主体、あるいは入院診療と外来診療が密接に連携したの疾患群があるため、病棟診療のみならず外来診療に参加することで、血液診療の全体像を理解する。
4. 各分野のセミナー、ケーススタディ、シュミレーターを使用した検査・処置の擬似体験を通して、実践的知識を習得する。
5. 受持患者についてのカルテをPOS (Problem Oriented System) に従って毎日記載し、診断、病態、治療等の総括に文献的考察を加えたレポートを作成し、実習の最終日に提出する。
6. また、希望者は教室内でのカンファランス(机上回診、症例検討会、ジャーナルクラブなど)に参加することも可能である。
予定表

第六学年 血液内科学 必修選択臨床実習要綱

【オリエンテーション】

集合場所 : 腫瘍内科・血液内科教室(教育研究棟7階)
時  間 : 午前9時30分
教  員 : 准教授・講師・助教・診療医

【実習目的】

血液内科では、特発性造血器障害、血液腫瘍、凝固異常症、造血幹細胞移植をふくめ、感染症管理、全身管理、緩和ケアなど、幅広い内科の臨床実習を行う。卒後、内科医として専門診療を目指す学生のみならず、臨床医として基本的な姿勢・知識を身につけることを目標としている。

【実習内容】

1. 病棟診療グループ(移植グループ、リンパ腫・骨髄腫グループ)を希望により選択し、そのグループの一員として、指導教官・主治医の指導の下、実際に患者を受け持ち診療に参加する。
2. 病歴の聴取、身体所見、検査計画の立案、検査結果の解釈、最終診断、治療計画の策定などを、グループ内でのカンファランス、机上回診、総回診などにおいて、医師になるものとして責任を持ってプレゼンテーションし、討論に参加する。
3. 受け持ち患者の他科コンサルテーションや退院サマリーなどを実際に記入し、指導医からのフィードバックを受ける。
4. 臨床医として必要な検査手技・診療技術について、習得する。
5. 学生は回診・検査・治療をとともに行い、学生用診療録にその結果を記載する。
6. 週1回程度、外来初診患者の病歴を聴取し理学的診察所見を得たうえで、指導医とともに鑑別診断のための検査や治療の計画をたて、臨床医としての実際を経験する。
7. 研修医の教育を目的とした各種セミナーに研修医とともに参加し、実践的知識や手技のコツなど、より臨床の場で役立つ知識を身につける。
8. 希望者には、大学病院にとどまらず卒後教育関連病院での研修も可能である。

【実習評価】

実習の最終日には、受け持ち患者の診断・病態・治療などについて、文献的考察を加えて発表し、電子カルテの医学生サマリーとして提出することが求められる。