三次元動作分析研究
近年、疾患の治療技術は目覚ましく発展しています。現在、治療効果の判定に、レントゲン撮影やCT検査などによる画像評価が主で、患者様への説明に用いられています。
リハビリテーション医学分野においても同様なことが言えますが、治療効果に対する評価法は確立されていないのが現状です。特に、リハビリテーション医学では、身体の機能の回復・維持に対する治療によるところが多く、その治療効果を定量的に表すのは困難とされていました。
その困難さを打開すべく、色々な方法が研究・発表されていますが、確立された方法は見いだされていません。その一方、パーソナルコンピュータや電子カメラの技術も日々進化し、大きな研究施設を要しなくても、身近に動画などのデータを調査・解析出来る時代となってきています。
そうした、時代背景をもとに、リハビリテーション医学での治療効果判定に動画による分析を用いて、定量的に評価できないかとの期待が持たれ、我々の施設では、身体機能の治療効果に対し、3次元動作分析装置(VICON)を用い、結果を分析することで評価し、機能訓練の効果判定の指標になり得るかを研究・開発しています。