眼瞼外傷・形態異常

まぶたのきず(眼瞼外傷)ひきつれ(拘縮)、変形

まぶたの傷が深い場合、放置すると皮膚以外の組織も巻き込んでひきつれ、まつ毛やまゆ毛がゆがみ、二重の線がズレたり、まぶたがうまく閉じなくてまばたきが出来なくなり、ドライアイや角膜障害がおこる可能性もあるため、なるべく早めの治療が必要です。 

涙小管損傷

ほんの小さな傷であっても、目頭の近くに傷がある場合は、涙小管を損傷している可能性があります。
とくに下まぶたにある下涙小管を損傷した場合は、涙が鼻へ流れなくなり、いつも涙があふれている、流涙という症状が出現します。
もし傷ついているようであればすぐに顕微鏡下で縫合し、シリコン性のチューブを入れる手術が必要です。 

眼窩底骨折

なぐられたり、ボールが正面から当たった場合など、眼球を正面から圧迫するような力がかかったときに、眼の下側の骨が骨折し、眼球が落ち込んでしまう骨折です。 

症状

眼球が落ち込み(眼球陥凹)、目が動かなくなり(眼球運動障害)、物が二重に見えるようになります(複視)。
また、知覚が障害され、ほほやくちびるの感覚が低下します。 

治療

全身麻酔による手術を行います。
ケガをしてから約3週間以内に行わないと、骨折した骨が固まってしまい、うまく修正できなくなります。
眼の下側の骨はとてもうすいため、治療はシリコンプレートやチタンプレート、吸収性プレート、患者自身の腰の骨などを移植して、眼球を元の位置に戻す必要があります。