新任教授挨拶
外科学講座 心臓血管外科学分野 伊庭 裕
2026年(令和8年)5月1日付で札幌医科大学医学部 外科学講座 心臓血管外科学分野の教授を拝命いたしました。本教室は1958年に日本で最初の胸部外科として開設された歴史ある教室であり、諸先輩方が築き上げてこられた伝統と実績を受け継ぐ立場となり、その責任の重さを改めて実感しております。
私は1999年に本学を卒業後、東京女子医科大学日本心臓血圧研究所循環器外科に入局いたしました。その後、聖路加国際病院などの関連施設への出張を経て、2007年に国立循環器病研究センター(大阪)成人心臓外科にスタッフとして着任いたしました。そこでは主に心臓弁膜症、虚血性心疾患、移植を含めた重症心不全の診療に携わり、2009年9月に同センター血管外科へ異動後は、主として大動脈疾患の手術に従事してまいりました。また、研究面では遺伝性大動脈疾患を主なテーマとして取り組み、当時まだ広く知られていなかった「Loeys-Dietz症候群患者に対する大動脈疾患治療指針」の研究班にも参加させていただきました。2013年からは地元札幌の手稲渓仁会病院心臓血管外科に勤務し、2021年4月より母校である本学心臓血管外科で勤務する機会をいただきました。
心臓血管外科は、高度な専門性と迅速な判断力が求められる分野である一方、周術期管理や集学的治療を含め、多くの診療科・職種との連携によって支えられている領域でもあります。今後は、患者さんに安全で質の高い医療を提供することを第一に、診療・教育・研究のさらなる充実に努めてまいりたいと考えております。
また近年は、外科系志望者の減少が懸念されておりますが、若手医師や学生が将来に希望を持って学び、成長できる環境づくりにも力を注いでまいりたいと考えております。さらに、技術の向上のみならず、責任感と探求心を備えた外科医の育成を目指してまいります。
まだまだ至らぬ点も多くございますが、同窓会の先生方のご指導、ご鞭撻を賜りながら、一歩ずつ責務を果たしてまいりたい所存です。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
略歴
伊庭 裕(いば ゆたか)1974年(昭和49年)10月11日生まれ(51歳)
所属札幌医科大学医学部 外科学講座 心臓血管外科学分野
学歴
- 1993年3月
- 北海道立札幌北高校 卒業
- 1999年3月
- 札幌医科大学医学部医学科 卒業(46期)
- 2013年4月
- 医学博士取得(東京女子医科大学)
職歴
- 1999年4月
- 東京女子医科大学 日本心臓血圧研究所 循環器外科
- 2000年1月
- いわき市立磐城共立病院 心臓血管外科
- 2001年1月
- 東京女子医科大学 日本心臓血圧研究所 循環器外科
- 2002年1月
- 聖路加国際病院 心臓血管外科
- 2003年7月
- 東京女子医科大学 心臓血管外科
- 2004年4月
- 長野中央病院 心臓血管外科
- 2006年7月
- 東京女子医科大学 心臓血管外科 助教
- 2007年5月
- 国立循環器病研究センター 心臓血管外科 成人心臓外科スタッフ
- 2009年9月
- 国立循環器病研究センター 心臓血管外科 血管外科スタッフ
- 2013年12月
- 手稲渓仁会病院 心臓血管外科 主任医長
- 2017年3月
- 手稲渓仁会病院 心臓血管外科 部長
- 2020年4月
- 手稲渓仁会病院 心臓血管外科 主任部長
- 2021年4月
- 札幌医科大学医学部 心臓血管外科学講座 講師
- 2023年10月
- 札幌医科大学医学部 心臓血管外科学講座 准教授
- 2026年5月
- 札幌医科大学医学部 外科学講座 心臓血管外科学分野 教授