退任のご挨拶
がん研究所細胞科学部門
教授 小島 隆
札幌医科大学には、1992年民間研究所からの訪問研究生、1993年助手採用以来34年間(がん研究所、病理学第二、フロンティア医学研究所、再びがん研究所)お世話になりまして、本当にありがとうございました。私自身は、札幌医科大学の卒業生でないのにかかわらず、同窓会から最終講義時において花束および記念品ありがとうございました。学部学生さんとの思い出は、病理学第二講座時代に病理学実習を4年間主担当させて頂き、たいへん勉強になりました。さらに、最近では3年生のグループによる地域医療施設の実習の引率者を毎年させて頂き、学部学生さんとともに地域医療の大切さを楽しく学ばせてもらいました。
研究面では、多くの大学院生さんとともに、細胞間接着装置であるギャップ結合およびタイト結合による上皮バリア機能に着目し、鼻粘膜、肝臓、膵臓、子宮内膜、肺、消化管など、多種なヒト培養細胞を用いてアレルギー、がんなど様々な疾患メカニズムの解析を行ってきました。ゲノム解析の全盛の時代、細胞生物学の一つである細胞科学を介して自分では一応やり遂げた感はあります。医学部における研究は、ヒト細胞を用いることができるメリットと多くの大学院生の在籍がありますが、最近では色々難しくなってきています。多くの諸先輩方からの教えである確かな研究技術、確かな知識、確かな仮説を持ち積極的な大学院生の研究参加に期待します。札幌医科大学および医学部同窓会の皆様方のご活躍、ご発展を祈念して、ご挨拶とさせていただきます。