新任教授挨拶
生理学講座 細胞生理学分野 佐藤 達也
2026年(令和8年)1月1日付で、本学医学部生理学講座細胞生理学分野(前身:生理学第一講座、細胞生理学講座)の第4代教授を拝命いたしました。先輩方により培われてきた伝統を継承しつつ、細胞・オルガネラの機能に着目した研究、そして生理学を基盤とした医学教育・学生支援の充実を通し、本学のさらなる発展に全力で取り組んでまいります。
私は2005年に本学を卒業後、虎の門病院にて初期臨床研修を行いました。その後、本学に戻り、内科学第二講座(現:内科学講座 循環病態内科学分野)の島本和明教授のご指導のもと、循環器・腎臓・代謝内分泌学の研鑽を積みました。その過程で、未解決課題や標準治療の限界に直面し、基礎研究的アプローチでその解明に取り組みたいという思いを抱くようになりました。先代の當瀬規嗣教授よりご高配とご指導をいただき、細胞生理学講座にて糖尿病合併心不全における興奮収縮連関異常の機序解明を目指した基礎研究に従事することができました。さらに、内科学第二講座の三浦哲嗣教授からのご支援を賜り、2013年より米国Northwestern大学のArdehali研究室にて、心臓生理学・循環器代謝学の研鑽を積むことができました。
帰国後は、留学中に修得した「細胞外フラックスアナライザー」を用いたミトコンドリア呼吸解析を軸に、多種多様な細胞・器官の生理機能に関する研究を展開することができました。幸いなことに、実に多くの先生方との出会いとご指導に恵まれ、幅広い分野で共同研究をさせていただく機会に恵まれました。今後も、他講座・附属病院の先生方との連携を一層強化し、細胞生理学・機能学の視点を生かしたトランスレーショナルリサーチの推進に尽力してまいります。
また、医学教育・学生支援にも全力で取り組みます。生理学は基礎と臨床をつなぐ重要な医学分野の一つであり、医学教育において責任ある領域です。学生一人ひとりの個性を尊重した関わりを大切にし、学生同士が互いに高め合いながら成長できる環境づくりを目指します。また、系統講義や実習のみならず、学生自主勉強会やMD-PhDコースなどを通した低学年からの学修支援に加え、国際学会発表や生理学・医学クイズ大会といったイベントへの参加・主催を支援し、本学で学んだことに誇りを持てる教育環境と風土の醸成に努めてまいります。
本学の建学の精神を胸に刻み、職責を全うすべく邁進いたします。同窓会の先生方におかれましては、今後とも変わらぬご指導・ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
略歴
佐藤 達也(サトウ タツヤ)昭和55年(1980年)生まれ
所属札幌医科大学医学部 生理学講座 細胞生理学分野
学歴
- 1999年3月
- 北海道室蘭栄高等学校 卒
- 2005年3月
- 札幌医科大学医学部医学科 卒(52期)
- 2017年2月
- 医学博士取得(札幌医科大学)
職歴
- 2005年4月
- 国家公務員共済組合連合会虎の門病院 初期臨床研修医
- 2007年4月
- 札幌医科大学医学部 内科学第二講座 研究生
- 2008年4月
- 北海道事業協会帯広病院 第二内科 医師
- 2009年4月
- 札幌医科大学医学部 内科学第二講座 研究生
- 2010年4月
- 札幌医科大学医学部 細胞生理学講座 助教 (兼 循環器・腎臓・代謝内分泌内科学講座)
- 2013年4月
- 北海道立江差病院 循環器内科 医長
- 2013年10月
- 米国Northwestern大学医学部Feinberg心血管研究所 研究員
- 2016年4月
- JR札幌病院 循環器内科・腎臓内科・糖尿病内科 医長
- 2016年8月
- 天使病院 循環器内科・人工透析科 医師
- 2017年4月
- 札幌医科大学医学部 細胞生理学講座 助教
- 2022年3月
- 札幌医科大学医学部 細胞生理学講座 講師
- 2024年1月
- 札幌医科大学医学部 細胞生理学講座 准教授
- 2025年4月
- 札幌医科大学医学部 生理学講座 細胞生理学分野 (※名称変更) 准教授
- 2026年1月
- 札幌医科大学医学部 生理学講座 細胞生理学分野 教授