新任教授・役職者

新任教授挨拶

リハビリテーション医学講座 梅本 安則

2025年(令和7年)4月1日付けで札幌医科大学医学部リハビリテーション医学講座の第2代教授を拝命いたしました梅本安則と申します。本学の伝統あるリハビリテーション医学講座を主宰するということは大変身に余る重責ではございますが、教室と本学の発展のために全力を尽くしていきたく存じます。何卒よろしくお願い申し上げます。

私は、1979年に和歌山県紀の川市に生まれ、地元の和歌山県立医科大学を卒業し、同大学のリハビリテーション医学講座で恩師である田島文博先生の指導の下、リハビリテーション医学を学んでまいりました。リハビリテーション医学は加齢や疾患・外傷で低下した心身機能を運動・物理刺激などで賦活し、各個人の活動を最適にする総合医学分野です。これまでの職歴上、僻地および都市部でリハビリテーション医療を含めた地域医療を経験し、公立大学である和歌山県立医科大学・横浜市立大学で地域医療に根ざした教育・研究・診療に従事してまいりました。

北海道を含めて日本は少子高齢・人口減社会を迎え、健康寿命の延伸が喫緊の課題となっています。この課題解決のために、多くの医学部や保健医療学部の学生や初期臨床研修医にリハビリテーション医学の概念や基礎を習得するための教育を札幌医科大学で行ってまいります。また、地域医療を支えるために必要なリハビリテーション科専門医の育成にも注力してまいります。さらに、リハビリテーション医学の発展のために、運動・物理療法が細胞・器官・人体に与える影響を解明し、人体の構造と機能を改善する治療の開発を推進して参りたいと考えております。

本学の理念である"進取の精神と自由闊達な気風"に基づき、微力ながら、教室員を含めリハビリテーション専門職と一丸となって、北海道の地域医療・リハビリテーション医学の発展に邁進してまいります。同窓の先生方からのご厚誼とご指導を賜りますよう、よろしくお願い致します。

略歴

梅本 安則(ウメモト ヤスノリ)昭和54年生まれ

所属札幌医科大学医学部リハビリテーション医学講座

学歴
1998年3月
和歌山県立粉河高等学校理数科卒業
2005年3月
和歌山県立医科大学医学部部卒用
2011年3月
和歌山県立医科大学大学院医学研究科修了(医学博士)
職歴
2005年4月
和歌山県立医科大学附属病院 初期臨床研修医
2007年4月
和歌山県立医科大学附属病院リハビリテーション科
2009年1月
那智勝浦町立温泉病院内科
2009年8月
和歌山県立医科大学附属病院リハビリテーション科
2012年8月
那智勝浦町立温泉病院整形外科
2013年9月
関西電力病院リハビリテーション科
2015年12月
米国Rutgers New Jersey Medical School 博士研究員
2017年12月
和歌山県立医科大学リハビリテーション医学講座 講師
2021年4月
同大学みらい医療推進センターげんき開発研究所 所長(兼任)
2023年4月
横浜市立大学医学部リハビリテーション科学 准教授
2025年4月
札幌医科大学医学部リハビリテーション医学講座 教授