新任教授・役職者

新任教授挨拶

病院管理学 橋本 暁佳

2023年(令和5年)11月1日付けで札幌医科大学医学部病院管理学第2代教授を拝命いたしました。現附属病院長の土橋和文先生が初代教授として就任し、発展させてこられた病院管理学を引き継ぎ、特に医療安全活動の運営・教育・研究に携わらせていただくこととなりました。もとより、全ての診療科・関連部署との密接な連携と良好な協力関係が、何よりも求められる役目でございます。重責に身が引き締まる思いで一杯ですが、同窓会会員の皆様はじめ、多くの関係者の方々からご指導を賜り、当院の全ての医療従事者が安心して医療に従事できる環境を構築するために全力を尽くす所存でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

私は道立札幌南高等学校から本学に入学し卒業後、第二内科に入りました。その当時に指導医であった多くの先生方が、現在、道内基幹病院の理事長・院長に就任されており、充実した研修医時代を過ごせた事はもちろん、当院あるいは北海道の医療安全活動を推進する立場になった今こそ、大変恵まれた環境に身を置いている事には感謝に堪えません。大学病院診療医時代は冠動脈疾患に対するカテーテル治療の黎明期に当たり、土橋先生の指導の下、来る日も来る日もカテ室に籠っていた日々を懐かしく思い出します。現在、函館五稜郭病院病院長の中田智明先生からは心臓核医学研究のご指導を賜り、米国Massachusetts General Hospital放射線科留学の機会をいただきました。2012年より医療安全推進部兼任副部長を、2014年に医療安全専従医を拝命し、山下敏彦先生、土橋先生、舛森直哉先生といった歴々の医療安全部長より、医療安全と危機対応の「いろは」を学ばせていただき、現在に至っております。

医療安全業務は、医療事故への対応が主な役割と思われており、実際、結果的に事後対応に多くの時間と労力を割かれますが、医療安全の本質は、医療の質の向上を通して医療事故を未然に予防し、患者安全を促進することにあります。そして、いかに働きやすく、楽しくやりがいのある職場環境を構築できるか、が医療安全活動の最大の目的の一つです。臨床医学が患者の命を救うことを目指すように、適切かつ健全な病院管理・医療安全活動は、病院全体の組織力向上によって患者の健康な生活を目指すという点で、両者の目的は同一です。医療安全活動を軸とした病院機能強化と組織力向上を通し、道民の命と健康を守る札幌医科大学のさらなる発展に寄与したいと考えております。今後のより一層のご指導を何卒よろしくお願い申し上げます。

略歴

橋本 暁佳(はしもと あきよし)1964(昭和39)年生まれ(59歳)

所属札幌医科大学医学部病院管理学

学歴
1983年3月
北海道立札幌南高等学校普通科卒業
1989年3月
札幌医科大学医学部卒業(36期)
1996年1月
札幌医科大学博士課程修了(医学博士)
職歴
1989年4月
札幌医科大学内科学第二講座
1991年7月
函館五稜郭病院循環器内科
1991年7月
札幌医科大学内科学第二講座
1992年6月
市立室蘭総合病院循環器科
1993年6月
札幌医科大学内科学第二講座
1996年11月
マサチューセッツ総合病院放射線科研究員
1998年12月
函館五稜郭病院循環器内科
1999年7月
札幌医科大学内科学第二講座
2000年7月
札幌医科大学内科学第二講座助手
2007年4月
札幌医科大学内科学第二講座講師
2012年11月
札幌医科大学内科学第二講座准教授
2013年4月
札幌医科大学循環器・腎臓・代謝内分泌内科学講座准教授
2014年10月
札幌医科大学病院管理学准教授 (兼 循環器・腎臓・代謝内分泌内科学講座)
2023年11月
札幌医科大学病院管理学教授