新任教授・役職者

新任教授ご挨拶

整形外科学講座 寺本 篤史

2023年(令和5年)10月1日付けで札幌医科大学医学部整形外科学講座の第4代教授を拝命いたしました。母校でもある本学の伝統ある整形外科学講座を主宰するということは大変身に余る重責ではございますが、教室と本学の発展のために全力を尽くしていきたく存じます。何卒よろしくお願い申し上げます。

私は、北見北斗高校を卒業した後に本学で6年間学び、1999年に札幌医科大学整形外科に所属しました。第2代石井清一教授と第3代山下敏彦教授から直接ご指導をいただき、整形外科の専門分野を広く学び、下肢運動器疾患診療の知識と技術を習得しました。地域医療に携わった後、本学大学院での基礎研究と、米国のBaylor College of MedicineとFlorida Orthopaedic Instituteでの留学を経験しました。主にフレッシュキャダバーを用いたバイオメカニクス研究に従事し、足関節靭帯損傷モデルにおける関節不安定性と各靭帯の機能解析を行いました。2011年からは本学の教員として、バイオメカニクス研究の継続と医学教育に加え、診療においては足を中心とした下肢運動器疾患の治療を実践してまいりました。同時にスポーツ医学活動にも力を注ぎ、日本オリンピック委員会医学サポート部門員を務め、東京2020オリンピックスケートボード選手用医療統括者や北京2022オリンピック日本選手団本部ドクターとして、スポーツ現場での帯同活動を行ってきました。

整形外科は専門分野が多岐に渡るため、関節疾患とスポーツ医学以外にも、教室として脊椎疾患、外傷、骨軟部腫瘍、小児整形外科などの診療体制を広くバランス良く整える必要があります。安全で質の高い整形外科診療を提供するためにはオールラウンド型整形外科医を養成し、かつ専門的な診療を担当する指導医の育成に努めていきたいと考えております。「知識」「技術」「創意」「人間力」を備えた整形外科医を輩出すると同時に、国際的・先端的研究成果の発信を進め、新しい時代に即した明るく活気ある教室づくりを目指していきたく存じます。札幌医科大学のさらなる発展に貢献できるよう、微力ではありますが尽力したく存じます。同窓会の諸先生方におかれましては、今後ともより一層のご指導ご鞭撻を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

略歴

寺本 篤史(てらもと あつし)1974(昭和49)年生まれ(49歳)

所属札幌医科大学医学部整形外科学講座

学歴
1993年3月
北海道立北見北斗高等学校普通科卒業
1999年3月
札幌医科大学医学部卒業(46期)
2009年3月
札幌医科大学大学院医学研究科博士課程修了(医学博士)
職歴
1999年4月
札幌医科大学医学部整形外科
2000年4月
市立室蘭総合病院整形外科
2001年4月
砂川市立病院整形外科
2002年4月
道立札幌肢体不自由児総合療育センター整形外科
2004年4月
札幌医科大学医学部整形外科
2005年4月
函館五稜郭病院整形外科
2006年4月
札幌医科大学医学部整形外科
2006年10月
Baylor College of Medicine, Sports Medicine Research Center, Research Fellow
2007年6月
Florida Orthopedic Institute, Research Fellow
2008年10月
札幌医科大学医学部整形外科
2009年4月
釧路赤十字病院整形外科 部長
2011年4月
札幌医科大学医学部整形外科 助教
2015年1月
札幌医科大学医学部整形外科 講師
2022年4月
札幌医科大学医学部整形外科 准教授
2023年10月
札幌医科大学医学部整形外科 教授