新任教授ご挨拶
小児科学講座 津川 毅
2021年9月1日付けで札幌医科大学医学部小児科学講座の第6代教授を拝命し就任いたしました。札幌医科大学における小児医療の診療・研究・教育の発展のため、教室員ならびに関連病院の多くのスタッフと協力しつつ全力を尽くす所存ですので、同窓会の皆様、よろしくお願いいたします。
私は45期生として1998年に本学を卒業し、千葉峻三教授が主宰されていました本学小児科学講座に入局いたしました。その後、堤裕幸教授のご高配により、大学院ではノロウイルスの研究で学位を取得させて頂き、米国留学ではロタウイルスの研究を行いました。現在も胃腸炎ウイルスを中心とした感染症の臨床・研究を専門としており、2020年10月のロタウイルスワクチン定期接種化には、当講座・同門だけではなく、私自身も専門家として貢献させて頂きました。
小児科医は「こころとからだ」「成長・発達」「社会との関わり」を基盤とした「子どもの総合医(Generalist)」としての側面に加えて、大学病院では、血液・腫瘍、神経・筋、代謝・内分泌、循環器、免疫・アレルギー、腎・泌尿器、新生児、児童精神、感染症など専門分野の充実が必要と考えています。また、医育機関として「診療と研究」の両方を担う人材育成が求められています。我々は、高い専門性と優れた人格を備えた小児科医を育成し、多くの診療科の皆様の御協力のもと、北海道における小児医療を充実させるとともに、臨床・基礎研究を推進し、医学の発展へも貢献したいと考えています。
講座を主宰させて頂くにあたり、「人材育成」と「組織構築」が最も重要と考えています。協力・挑戦・継続・創造を基本姿勢とし、「子ども達の笑顔と未来のために」、教室員とともに自身の努力を継続したいと考えています。同窓会の諸先生には今後とも是非ご指導、ご助力賜りますようお願い申し上げます。
略歴
津川 毅(ツガワ タケシ)昭和47年生まれ
所属札幌医科大学医学部小児科学講座
学歴
- 1991年3月
- 北海道立小樽潮陵高等学校 卒
- 1998年3月
- 札幌医科大学医学部医学科 卒
- 2005年3月
- 札幌医科大学大学院医学研究科博士課程 修了(医学博士)
職歴
- 1998年4月
- 札幌医科大学小児科
- 1999年4月
- 市立室蘭総合病院小児科
- 2002年9月
- 札幌医科大学小児科
- 2005年10月
- 浦河赤十字病院小児科
- 2007年3月
- アメリカ国立衛生研究所(NIH/NIAID)
- 2010年4月
- 岩見沢市立総合病院小児科
- 2012年4月
- 札幌医科大学小児科
- 2016年4月
- 同 講師
- 2021年9月
- 同 教授