新任教授挨拶
総合医学講座 辻 喜久
2020年5月1日付で、札幌医科大学総合診療医学講座教授ならびに臨床研修医師キャリア支援センター長を拝命いたしました辻喜久と申します。伝統ある札幌医科大学の一員に加えていただき、たいへん光栄で感謝の気持ちでいっぱいです。また、同時に責任の重さを痛感しております。今後は、札幌医科大学の発展、北海道の皆さまの健康福祉に少しでも貢献できるよう粉骨砕身の覚悟で臨むつもりでございます。
さて、私は米国留学中に忘れられない経験がありました。東北地方太平洋沖地震に際し、米国チームの一員として南三陸町へ派遣されました。停電でモニターや医療機器が役に立たない中、医療面接や身体所見だけで患者さんを診察しなければいけませんでした。毎日、スタッフと「機械に頼らない診療の基礎の力は大切だね。」と話したことを思い出します。昨今のCovid-19の影響は大きく、変わらなければいけない部分も多いかと思いますが、それでも大切にしなければならない医学・医療の基礎は変わりません。こうした基礎を大切にし、地域に貢献できる医師を一人でも多く育てていきたいと考えております。
まだまだ若輩ではございますが、今後ともご指導・ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。
略歴
辻 喜久
所属札幌医科大学総合診療医学
学歴
- 平成13年(2001)3月
- 高知医科大学医学部医学科 卒業
- 平成22年(2010)3月
- 京都大学大学院医学研究科 修了 医学博士号取得
- 平成25年(2010)11月
- Mayo Clinic Rochester USA, GI Trainee, Radiology Clinical Research fellow
職歴
- 平成13年(2001)4月
- 京都大学医学部附属病院内科 レジデント
- 平成14年(2002)6月
- 倉敷中央病院内科 レジデント
- 平成15年(2003)4月
- 倉敷中央病院消化器内科 レジデント
- 平成19年(2007)4月
- 日本学術振興会 特別研究員(DC1)
- 平成22年(2010)4月
- 日本学術振興会 特別研究員(PD)
- 平成25年(2013)4月
- 京都大学附属病院消化器内科 医員
- 平成26年(2014)4月
- 京都大学附属病院消化器内科 助教、外来副医長
- 平成26年(2014)8月
- Instructor, JDWNR Hospital, Bhutan Kingdom(1か月間の出向)
- 平成27年(2015)4月
- 倉敷中央病院消化器内科 医長
- 平成28年(2016)4月
- 滋賀医科大学臨床教育講座、臨床研究開発センター(兼務) 准教授
- 平成31年(2019)4月
- 滋賀医科大学IR室長、Admission Officer(兼務) 准教授
- 令和2年(2020)5月
- 札幌医科大学総合診療医学 教授、
附属病院臨床研修医師キャリア支援センター長