新任教授挨拶
口腔外科学講座 宮﨑 晃亘
2018年11月1日付けで、平塚博義名誉教授の後任として6代目教授を拝命いたしました。札幌医科大学口腔外科は1951年に開講以来、同門会員数は450名を超え全国に多数の教授を輩出し、診療実績も全国有数の規模を誇ってきました。このような伝統ある講座を主宰させていただくことは大変光栄でありますとともに、責任の重さに身の引き締まる思いでおります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
私は、1991年に小浜源郁名誉教授が主宰していた本学口腔外科学講座に入局し、口腔外科の診療と研究の基礎を学びました。その後、菊地浩吉名誉教授が主宰していた病理学第一講座で病理学、免疫学の基礎を学び、佐藤昇志名誉教授のご指導のもと、ヒトがん特異抗原の同定とがんワクチンの臨床応用を目指して、口腔がんにおける細胞性免疫応答の研究に従事させていただきました。臨床に復帰後は、教室のメインテーマでもあった口腔がんと顎変形症(顎の変形・奇形)の外科治療を専門として日々診療と手術を行い、口腔外科医として様々な高難度手術の執刀経験を積んで参りました。その傍で、口腔がん悪性度診断法の確立、口腔がんペプチドワクチン療法のトランスレーショナルリサーチ、顎変形症における顎顔面形態と機能の研究などに取り組んで参りました。
これまでの本学での経験を活かして、臨床はもちろん研究の大切さや面白さを実感できるような環境作りに努め、次世代を担う臨床医と研究者の育成に注力したいと考えております。高難度の口腔外科疾患に対応すべく高次医療機関としての役割を果たすだけではなく、地域医療にも貢献して道民の口腔の健康増進に努める所存です。本学のさらなる発展に少しでも貢献できるよう、教室員とともに臨床、研究、教育に取り組んで参りますので、今後とも同窓会の諸先生にはなお一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
略歴
宮﨑 晃亘(ミヤザキ アキヒロ)昭和40年生まれ
所属札幌医科大学医学部口腔外科学講座
学歴
- 昭和59年(1984)3月
- 函館ラ・サール高等学校 卒業
- 平成3年(1991)3月
- 北海道大学歯学部 卒業
- 平成9年(1997)7月
- 博士(医学)の学位取得(札幌医科大学)
職歴
- 平成3年(1991)4月
- 札幌医科大学附属病院研究生
- 平成10年(1998)4月
- 札幌医科大学医学部口腔外科学講座 助手
- 平成16年(2004)4月
- 医療法人社団 札幌歯科口腔外科クリニック
- 平成17年(2005)4月
- 札幌医科大学医学部口腔外科学講座 助手
- 平成19年(2007)4月
- 札幌医科大学医学部口腔外科学講座 助教
- 平成19年(2007)9月
- 札幌医科大学医学部口腔外科学講座 講師
- 平成21年(2009)2月
- アルバータ大学 exchange researcher
- 平成23年(2011)7月
- 札幌医科大学医学部口腔外科学講座 准教授
- 平成30年(2018)11月
- 札幌医科大学医学部口腔外科学講座 教授