会長挨拶

札幌医科大学医学部同窓会 会長就任挨拶

西里 卓次(24期)

この度、田中繁道前会長の後任として、会長を拝命した24期の西里です。コロナ禍のため書面開催となりました8月の幹事会でご承認頂きました。諸先輩が築かれた伝統ある医学部同窓会の会長を仰せつかり、大変光栄に思うと共に重責に身の引き締まる思いであります。

札幌医科大学は、建学の精神として「進取の精神と自由闊達な気風」、「医学、医療の攻究と地域医療への貢献」を謳い、「最高レベルの医科大学をめざす」ことを理念としています。設立後70年を超える歴史を有し、同窓会も誕生して60余年が経過しております。この間、多くの優れた医療人を輩出し、北海道のみならず日本と世界の医学・医療に貢献しており、同窓生の一人として誇りに思っています。

私は2012年から、田中前会長のもとで副会長として同窓会業務のお手伝いをさせて頂きました。田中先生は、同窓会組織を刷新し、委員会制による効率的で持続可能な体制を創設されました。今後の同窓会活動の基本を確立して頂いたと感謝しております。ただ、その方針を維持して発展させるためには、皆様の継続的なご理解とご協力が必要であります。

同窓会の目的は、「会員相互の親睦を図り、その発展を期すること」とあります。その目的を果たすには、財政的な面も含めて安定した組織であることが重要です。会務のIT化には時間がかかると存じますが、大学在籍の先生方の御力添えも大きな助けとなり、着実に進んでいます。学生に同窓会活動に関心を持ってもらうこと、入会を促すことについても大学の皆様との協力を積極的に進めてまいりたいと思います。

同窓会の役員の先生方には、お忙しい中同窓会の活動を支えていただいております。ただ、やはりある程度の年配の方が主体になります。今後は少しずつ若い先生にも加わって頂ければと思います。女性医師の支援にも、これまで以上に同窓会として意識を高めるべきと思います。同窓会が、全ての会員にとってアイデンティティの支えであるとともに、久しぶりに帰る実家のような存在になれることを願っています。

現在、札幌医科大学では、新しい校舎や施設の建築がほぼ終わり、大学周囲の整備を行っています。まるで夢のような素晴らしい環境が整いつつあります。「新しい酒は新しい器へ」との言葉どおりかとは存じますが、建学の精神、理念に変化は無いものと思います。新たな学び舎で育った後輩の活躍が楽しみです。

医療をとり巻く環境が激変する中で、コロナ禍に負けることなく世代を超えて同窓会活動がさらに充実するよう、微力ではありますが力を尽くして参りたいと存じます。皆様のご指導、ご鞭撻を何卒よろしくお願い申し上げます。