札幌医科大学医学部 遺伝医学

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遺伝カウンセリングコースのご案内

 遺伝医学の進歩に伴い、あらゆる領域の医療において遺伝情報の重要性が高まっています。適切な遺伝性疾患の診療と遺伝情報の扱いのためには、医学的、社会的、倫理的な専門知識と技術を有した医療者の関与が不可欠です。

 わが国では、この目的で「臨床遺伝専門医制度」と「認定遺伝カウンセラー制度」が運営され、あらゆる領域の医療で臨床遺伝専門医や認定遺伝カウンセラーが活躍しています。

 当教室では2015年4月より「札幌医科大学大学院医学研究科修士課程遺伝カウンセリングコース」を開設しております。北海道では唯一の認定遺伝カウンセラー養成施設となっています。

 本学には臨床遺伝専門医が複数の診療科に数多く在籍しており、幅広い診療科における遺伝医療について実践を通じて学ぶことができる環境が整っています。

 北海道という広い大地で、広い知見と多くの経験を積み、一人でも多くの方が認定遺伝カウンセラーとして活躍できるようサポート致します。

 

遺伝カウンセラーとは、質の高い臨床遺伝医療を提供するために、遺伝に関する問題に悩むクライエントを援助するとともに、その権利を守る専門家です。胎児期から成人期すべての方が対象となり、ケア、サポートするため、遺伝医療に携わるすべての科で必要とされます。出生前診断、小児の先天異常症候群の診断、成人期の遺伝性疾患の診断、がんゲノム検査、コンパニオン診断等あらゆる場面で必要とされる「遺伝カウンセリング」に対応します。本学は道内唯一の認定遺伝カウンセラー養成施設です。

遺伝カウンセラーになるまで

履修科目について

広い領域にわたる臨床医学の知識が得られるようにカリキュラムが組まれています。
心理学、臨床遺伝学、医療倫理学、法医学、各基礎医学、各臨床医学等、多岐に渡ります。
医学・生物系の学科を卒業していなくても大丈夫です。

遺伝カウンセリング実習

修士1年後期からは臨床に貢献できる人材育成を重視する立場から、来談者の承諾を得た上で遺伝カウンセリングの場に陪席するとともに、定期的に開催する症例検討会の議事録と症例記録を作成し、その内容について担当教員との討論を行い、実践力を養います。

学会・セミナーの参加

遺伝医学・医療に関する広い知識と遺伝カウンセリング技術を習得するため、関連学会が主催するセミナーへの積極的な参加を奨励しています。

取得できる学位・資格

卒業生の進路について

これまでの入学生

これまでの入学生
社会人(医療関係) 10名
社会人(医療関係以外) 7名
学士課程卒業 3名

卒業進路

卒業進路
大学病院 6名(道内4名、道外2名)
その他医療機関 10名(道内8名、道外2名)
官公庁 2名(道内1名、道外1名)
その他 2名

卒業生の声

第2期卒業生
現:札幌医科大学/札幌医科大学附属病院 認定医遺伝カウンセラー

認定遺伝カウンセラーは様々な領域で活躍しています。がん領域だけではなく、周産期、小児、神経疾患など、その領域は多岐にわたります。札幌医科大学の認定遺伝カウンセラーコースでは様々な領域に触れながら多くのことを学ぶことができます。

認定遺伝カウンセラーに求められる役割は増えています。遺伝カウンセリングだけではなく、遺伝についてもっと多くの方に理解してもらえるように働きかけていくことも大事な仕事の一つです。患者さんやそのご家族のために、医師や看護師をはじめとした様々な職種の方とも協力しています。

日本ではまだまだ認定遺伝カウンセラーの数は少ないですが、認定遺伝カウンセラー養成コースではたくさんの出会いがあります。人と人との繋がりを大事にしながら日々研鑽を積んでいます。

入学に関するお問い合わせ

募集人員 若干名
選抜方法・試験 選抜は学力試験(英語)ならびに口頭試問の結果、および成績証明書その他提出書類を総合して判断します。

※入学希望者は、願書提出前に必ず責任者(櫻井晃洋)と面談し、受験の承諾を受ける必要があります。まずは遺伝医学教室までお問合せください。
遺伝医学教室 TEL:011-611-2111(内線:27950)
担当:宮﨑 miyazakis@sapmed.ac.jp

大学院入試の募集要項・学費などのお問合せは、札幌医科大学事務局学務課 主査(大学院)までお願いします。
札幌医科大学事務局学務課 主査(大学院) TEL:011-611-2111(内線21770)

 

 

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