新任教授ご挨拶

心臓血管外科学講座 川原田 修義

 2015年8月15日付けで、札幌医科大学医学部心臓血管外科学講座教授を拝命し就任いたしました。

 私は、1988年に本学を卒業後 (35期)、小松作蔵教授が当時主催していた外科学第二講座に入局し、以後一貫して胸部外科医として診療、研究、教育に携わって参りました。1999年からは、心臓血管外科(大血管外科)を専門として現在に至っております。

 心臓血管外科とくに大血管外科は、急性大動脈解離、解離性大動脈瘤、胸部大動脈瘤、胸腹部大動脈瘤などを主な対象疾患としております。高齢化社会の進行とCTなどの検査機器の普及などと相俟って、大動脈病変を有する患者が年々増加の一途をたどっております。
当然冠動脈疾患や弁膜症に対する手術も増加しておりますので、これらを総合的に底上げするように、努力して行く所存であります。

 心臓血管外科の高度な診療を行うにあたっては医師の教育が非常に重要です。知識や技術の習得や維持・向上は医師に要求される条件の最低ラインですが、医師が考える最高の医療と患者にとっての最善の医療は必ずしも一致するとは限りません。医療の本質とは、疾病を治すことだけではなく、病気に苦しむ人に、現状での最大の満足を届けることにあると確信しています。医療現場では強い責任感と使命感、生命への献身が求められますので、患者が安心して質の高い手術治療を受けられるよう、執刀医、麻酔科医、看護師など各々の高い専門性を持った医療チームによる献身的な努力が必要であると考えております。またそれができるように患者の視点で診療に臨む基本姿勢を忘れないような医師(心臓血管外科専門医)を育成したいと考えている次第です。これからも何卒よろしくお願い申し上げます。


略 歴

氏  名: 川原田 修義(かわはらだ のぶよし)
所  属: 札幌医科大学 医学部 心臓血管外科学講座
学  歴: 昭和63年(1988年) 札幌医科大学医学部卒
平成 4 年(1992年) 札幌医科大学医学部大学院医学研究科卒業
職  歴: 平成 4 年(1992年):輪生会 朝里病院 胸部外科
平成 5 年(1993年):国立療養所帯広病院 胸部心臓血管外科
平成 7 年(1995年):米国ピッツバーグ大学 心臓胸部外科 リサーチフェロー
平成 9 年(1997年):函館五稜郭病院 胸部心臓血管外科
平成11年(1999年):札幌医科大学第2外科 研究生 
平成12年(2000年):札幌医科大学第2外科 助手
平成16年(2004年):札幌医科大学第2外科 講師
平成21年(2009年):ヘルシンキ大学 心臓胸部外科 exchange scientist
平成22年(2010年):札幌医科大学第2外科 准教授
平成24年(2012年):札幌医科大学 心臓血管外科 准教授
平成25年(2013年):札幌中央病院 副院長
平成27年(2015年):札幌医科大学 心臓血管外科 教授
免許・資格: 日本胸部外科学会認定医・日本胸部外科学会指導医
日本外科学会認定医・日本外科学会専門医・日本外科学会指導医
心臓血管外科専門医及び修練指導者
所属学会: 日本胸部外科学会(評議員)、日本血管外科学会(評議員)、日本人工臓器学会(評議員)、日本心臓血管外科学会(評議員)、日本外科学会、日本臨床外科学会、日本循環器学会、日本脈管学会、ASCVTS (The Asian Society for Cardiovascular and Thoracic Surgery)、EACTS (European Association for Cardio-Thoracic Surgery)、STS (The Society of Thoracic Surgeons)