「2期目の抱負」

札幌医科大学 学長 島本 和明

 平成26年度は、本学におきましても大きな変革の年になります。昨年3月で6年間の中期計画の最終年度を終え、お陰様で北海道の評価委員会による評価で、最初の6年間の中期計画はA評価相当以上が100%と、特に後半3年の頑張りで有終の美をもって最初の中期計画を終了する事ができました。

 昨年4月、平成25年度から始まっている新中期計画の中で最も重要で、期待と注目を集めるのが新キャンパス構想です。26年度よりの予定を25年度に工事を前倒して、昨年11月より19丁目軽グランドに体育館・リハビリ実習施設と保育所の工事に入りました。26年度には保育所、体育館が移動、その場所に新研究所を含めた教育研究棟T期工事、助産学専攻科を含めた保健医療学部棟、27年度には病院西棟の工事、そして29年には研究所が移って残りのU期工事と管理棟の工事に入ります。ようやく具体的な新キャンパス構想が実現することになりました。当然17丁目の道路は市からいただき、少しは緑と駐車場の多い、学内で足りなかった研究、臨床スペースを確保できるものと期待しております。

特に病院につきましては、26年度実施設計、27年度工事開始となりました。念願の個室の大幅増加と6人部屋の4人部屋化−個室ユニット導入ができますし、南棟、北棟のリニューアルも合わせて行うことができます。スペースも増えることによって、会議室、研修医センター、臨床工学室、外来化学療法室、治験センターやリハビリ室が新しくなりますし、薬剤部、内視鏡センターの拡張もできます。附属病院が大きく変わるものと思っております。

 さて、新キャンパスを含む新中期計画への準備段階として、フロンティア医学研究所も7部門の教授・准教授も揃いました。本学の研究部門の象徴として、今後の益々の発展を期待しております。加えて医学部では、遺伝医学教室が新設され病院での臨床遺伝外来も昨年11月に開設され、道民の期待に沿った診療が行われています。今後、卒後研修センター、感染制御部、医療安全推進部の各教授、内科の再編による診療科の増設など、必要に応じて更に新しい部門や教員を増やしたいと思っております。

 保健医療学部では、昨年、学部開設20周年、衛生短期大学部開設30周年を迎えました。助産学専攻科も3年目を迎え、順調に始動しております。4月からは、リハビリテーション部での理学療法士、作業療法士の研修制度を全国に先駆けて開始しました。また、看護キャリア支援センターもスタートし、看護学科の協力を得て、附属病院での看護師、看護学生教育を一新致します。保健医療学部が、更に日本を代表する学部として発展するものと期待しております。

 研究面では、橋渡し研究支援プロジェクトは、本学の本望教授の脳梗塞の再生医療や、佐藤教授の癌ワクチンの研究が全国的にも大きく注目され、更に、整形外科山下教授の脊損患者の再生医療も昨年12月から医師主導型治験が開始され、研究面でも本年度が飛躍の年になるよう支援をして参りたいと存じます。

 本学も開設64年と既に還暦を終え、今、前期高齢といわれる年に入ろうとしています。本学の更なる飛躍のため、教職員、病院職員の皆様の御理解、御支援、御協力を心からお願い致します。