不妊症などのQ&A

思春期関連Q&A(5題)

  • 生理が何ヶ月こなかったら病院を受診すべきですか?

    妊娠の可能性がない場合ならば、3ヶ月月経がなかったら受診しましょう。「これまであった月経が3ヶ月以上停止したもの」を続発無月経といいます。無月経を放置すると、骨粗鬆症の誘因となったり、また、自然月経周期を回復させるのが難しくなります。

  • 10代の無月経の原因で多いのは何でしょうか?

    18歳以下の続発無月経に関する調査では、減食すなわち体重減少が最多の原因であったと報告されています。体重減少は、視床下部ー下垂体機能に長期の悪影響をもたらすと考えられ、自然月経周期がなかなか戻らないことが多くみられます。

  • 高校生が避妊のためにピルを内服してもよいのでしょうか?

    思春期開始時あるいはそれ以降ピルを服用した女子について内分泌機構や妊孕性に悪影響は及ばないと多くの調査研究から報告されています。性交がある以上、思春期といえどもピル内服をためらう理由はないと考えられます。また、ピルには、月経困難症、にきびの改善や子宮内膜症の予防効果などの副効用もあります。

  • 生理痛がひどいのですが、病院を受診した方がよいでしょうか?

    月経困難症には、子宮内膜症などの疾患に基づく器質性月経困難症と明らかな器質的疾患のない機能性月経困難症とがあります。思春期の月経困難症はほとんどが機能性月経困難症ですが、なかには子宮内膜症などの疾患が潜んでいる場合もあり、また、プロスタグランディン合成阻害薬である鎮痛剤や低用量ピルなどで月経痛を軽減させることができるので、月経痛がひどい場合には受診してみましょう。

  • クラミジア感染症は、どんな症状がみられるのでしょうか?

    性器クラミジア感染症は感染者の70%以上に症状がないことが主要症状であるといわれています。帯下増加、性交痛、下腹痛といった症状がみられることもあります。現在、思春期女子での感染の拡がりが問題となっており、10代での推定罹患率は4.1%すなわち24.4人に1人という高い感染の拡がりを示しています。クラミジア感染が卵管炎や骨盤腹膜炎をおこし、将来的に不妊症の原因となることが問題となっています。