札幌医科大学 眼科
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 このたび私(大黒 浩は)平成18年4月1日より伝統ある札幌医科大学眼科教室の第5代目の教授を拝命致しました。今後の私が眼科教室をどのような方向に導くかについて具体的に札幌医科大学眼科マニフェストとしてご紹介致します。


 眼科臨床では3つのSを実現したいと思います。3つのSとはSteady:堅実な、 Strict:基本に厳格な、Sincere:患者さまに誠実な臨床を目指したいと言うことであります。すなわちあくまでも基本に忠実であり、患者さま主体でありかつ最良の医療サービスの提供を行う医療を実践致します。具体的には札幌医大や他の多くの大学では専門外来性をとっており、決まった手術しかしないのに対して、東北大学などが取り入れている病棟外来分離性があります。これは病棟および外来を半年ごとにローテートし、あらゆる領域の疾患の診療をする方法です。私が以前おりました弘前大学ではこれら両者の利点を取り入れ、病棟ではすべての疾患を担当し、外来では専門外来を担当する方法をとりあらゆる眼科疾患に対応できるよう指導されてきました。今後は札幌医大において今までの伝統を継承しつつ弘前大学で学んだことを取り入れ、ある程度眼科領域全てを診れる眼科医を育てたいと考えております。


大黒教授の取材特集
(韓国KBSにて放送)



 次に眼科研究では3つのCを実現したいと思います。3つのCとはCreative:独創的、創造的、Clinically related:臨床に関連した、Contribution to medical science :医学に貢献を目指したいと言うことであります。そこで札幌の地から世界に向けて新しい情報を発信できるよう努力致します。具体的な方策としましては、日常臨床において解決すべき問題点の抽出し、基礎実験系を組み立て実施し、最終的に得られた知見を再び臨床に還元したいと考えております。そのためには是非貴重な症例を大学にお送り頂き我々に勉強させて頂く機会を与えて下さい。
 そして最後に眼科教育では3つのAを実現したいと思います。3つのAとはAttractive:魅力ある  Applicable :将来に応用が効く? Affectionately:学生、教室員に優しいを目指したいと言うことであります。そして札幌の地から世界に羽ばたく優秀な臨床医や研究者を育てたいと考えます。具体的に卒前教育ではできるだけ眼科診療の実際を理解してもらうのに加え、豚眼を用いた手術体験することにより眼科のおもしろさを実感してもらうなど一般臨床や手術などが体験できるインパクトのある教育を目指します。また臨床教育としてはなんと言っても手術指導に力を入れ眼科本来のおもしろさを知ってもらうよう努力致します。
 以上眼科の研究、教育および臨床でそれぞれ3つのC、A,Sを実現することにより、伝統ある札幌医大眼科の歴史を継承し、新しい流れを伝承したい(CASCADE)と考えておりますので、今後とも眼科教室にご支援のほどよろしくお願い致します。


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