2006年6月26日(月)、札幌医科大学記念ホールにて、現代GPシンポジウムが行われました。  
     
  基調講演は「大学と知的財産-知的財産立国への貢献-」の内容で、守屋敏道氏(特許庁特許技監)からお話がありました。 講演は、日本が知的財産立国を実現する上での大学の重要性と、各大学における知的財産活動についての紹介の後、医療関連発明については、医薬品や医療機器等の医療関連発明に関して、特許の対象範囲や研究上の留意点等について具体的な例を交えてお話がありました。  
     
  パネルディスカッションは、司会は濱田洋文教授(附属産学・地域連携センター所長)が務め、特別講演として宮田満氏(日経BP社バイオセンター長)から、バイオの技術革新の流れと、日本が抱える臨床試験(トランスレーショナルリサーチ)における問題点(アメリカとの比較)、今後バイオ・医療特許の重要性が増していくこと等についてお話がありました。  
     
  パネルディスカッションでは、4名の方にパネリストとして、参加して頂きました。  橋本一憲氏(東京医科歯科大学知的財産本部特任助教授)から、大学における知的財産への取組、杉本直樹氏(潟潟Nルート)からは大学に所属する特許の技術移転ビジネスについて、扇谷悟氏(産総研ゲノムファクトリー研究部門副研究部門長)からは独立行政法人化後の特許への取組、また石埜正穂助教授(本学附属産学・地域連携センター副所長)からは、札幌医科大学における知財の取組みと昨年度より開始された「医学研究者、地域医療従事者支援型知財教育」(現代GP)についての報告が行われました。  
     
  最後に宮田氏からは、医科系大学としてのコンパクトさを生かし、強みを発揮して欲しいこと、守屋技監からは、高いレベルの研究成果について権利化、実用化を図って欲しいことなど、お二人から札幌医科大学に対する期待を寄せて頂き、盛会のうちに終了いたしました。  
     
これらの議論を通じて、医科系大学における知的財産創出や実用化推進に対する意識が高まるとともに、それを支える研究者を育成するに当たり知財教育の重要性について、認識を深めることができました。
こうしたことから、本学の知財教育については、知的財産の権利化や実用化を意識した研究推進の重要性を認識してもらうことを重点のひとつとして捉え、民間企業や技術移転機関の関係者などによる実践的な取組の紹介などを、検討していくこととしています。
当日は、学外からも、大学関係者5名程度、行政関係者15名程度、民間企業や財団法人関係者15名程度の参加があり、本学関係者を含めると100名以上の出席者が、3時間にも及ぶ長時間のシンポジウムに、熱心に聞き入っていました。
     
  なお、今回のシンポジウムについての報告書を作成いたしました。詳しくは下記までお問い合わせ下さい。

 

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【「医学研究者・地域医療従事者支援型知財教育」に関するお問い合せ】                            札幌医科大学附属産学・地域連携センター 知的財産管理室 (担当 佐々木、澤田)           〒060-8556札幌市中央区南1条西17丁目                                 TEL:011-611-2111(内線番号2107,2108)                                 E-mail:                                 
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